2018年09月07日

平成30年8月 添え状より

残暑お見舞い申し上げます。

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「日本は温かく住みやすい温帯の国」。かつて小学校の社会科授業で習いましたが、最近はそうとも言えなくなってきましたね。夏の異常な暑さは、ずっと続いていて 今年723日埼玉県熊谷市で41.1度、86日には岐阜県金山で41度。『千年猛暑』という言葉が生まれ、東京では'60年代までごくまれだった真夏日がいまや年間60日を超える暑さです。有史以来、日本に人間が棲みついてから、一番暑い時期が今ではないか、とさえ言われています。


でも盛岡では例年通り、お盆が過ぎたあたりから朝晩は涼しくなり、早く過ぎ去ってほしいと願っていた猛暑も、こうして秋風が立つと、勝手なもので少しの寂しさを感じる今日この頃です。皆様は、この夏はいかがお過ごしになられましたか。

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「人にとって、かならずいのちを養うはずのものを食す。手、足があたたまる。頬に赤みがさす。やる気がでてきたなどの至って当たり前な体の反応、この薄紙を重ねるような手応えに人は頼れる自分のいのちに気づく。」

P40・文藝春秋


当社では献立会議を月1回開催するのですが、その中で日本のカリスマ料理家、1924年生まれの辰巳芳子さんのスープを学んでいこう、という提案がありました。  

脳梗塞で倒れて嚥下障害(えんげしょうがい)により食べる楽しみを奪われたお父様に、辰巳さんは毎日さまざまなスープを作って病院に持って行き、「食べる」という事をつき詰めた末の究極のスープは“いのちのスープ”と呼ばれました。身体がよろこぶおいしいスープは、寝たきりのお父さんもスプーンを求めるように首を伸ばしてゆっくり飲み込まれたといいます。


その後、緩和ケア病棟に数年間に渡り、入院患者数十人分のスープを毎日届けたり、一般の方も辰巳さんのもとに“いのちのスープ”の作り方を習いに訪れたりしました。94歳の今でも現役で、教室を開催されていますが、待つ人が多くてなかなか入会できないと聞きました。


ある雑誌で辰巳さんは『あなたも、たいへんお疲れになったときにきちんとできたおつゆを一杯貰えたら肩のあたりに詰まった重さがすうっと抜けていくことあると思いますよ。いいおつゆを飲むと、とても楽になるのよ』と話されていました。

「食」とはつまるところ「命」を支え、つなぐものです。当社も社内にある6カ所のキッチン、どれもご利用者様のお身体を考え、工夫を凝らし学びながら、皆で高めあっていこう、食への深い洞察と愛情のこもった提言をスープで表現した辰巳芳子さんの料理を勉強していきたいと思っています。



さて810日は、加賀野の森で『夏の福祉用具まつり』が行われました。レトロな機械で作るかき氷や胡瓜の一本漬けなど出店が、例年どおり人気で、格安の福祉用具の販売も盛況でした。就労支援部からも売り子のお手伝いや、利用者様のカラオケ大会、職員はじめ、他の施設の皆様と楽しく交流できた一日になりました。


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ここに8月の請求書を同封いたします。ご不明な点は、各ケアマネージャーや総務

までお問い合せください。

猛暑の疲れが出てくる頃ですので、ご無理などなさいませんようお願い申し上げます。


平成30811日 総施設長 神原美智子

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posted by 施設長 at 12:56| 日記