2018年06月18日

平成30年 6月添え状より

六月は「水無月」、梅雨から夏という気候の変化が大きい時期です。皆様におかれましては、お変わりございませんか。

 30.6 C.jpg

私は先日来、疲れからか目が腫れ、いつも以上に足も動かない状態が続きました。

でもこんな時はできるだけ睡眠をとると、身体が復活するのが分かります。

足が悪くなってから、もう3年。鋭い痛みの日と、ひどくない日が交互にきます。ケアの継続を怠って机に向かう仕事ばかりしていると、すぐ酷い状態になるので、通院の他は時々プールに行ったり、ミニ体操をしたり。でも、こうして病気になってみると、たくさん気付くことがあります。健康だと気付かなかった沢山のこと。そして今は、こうした大切なことに気付くために、痛みの伴う病気になったのではないかと思っています。


30.6 B.gif



 映画評論家のおすぎとオカマの一卵性双生児でお馴染みのピーコさんは、左目に義眼をはめています。なんでもメラノーマ(悪性黒色腫)というがんを患い、摘出手術をしたそうです。片方の目が見えなくなって辛い時、おすぎさんや、黒柳徹子さん、周りの友達が支えてくれた。それまで、ピーコさんは自分一人の力だけで生きていると思っていて、人の悪口を言う嫌な奴だったけれど、自分は大勢の人に支えられていたんだと、病気になって初めて気付いたというのです。その後、東日本大震災の被災地でボランティアで歌ったり講演をしたり。病気を経験したからこそ、できたことだと言います。


30.6 D.gif

この話を聞いて、私の辛さなどまだまだですが、気持ちは分かる気がしました。どんな生き方をすべきか。辛い時、どうしたらいいのか。人にはどう接するべきか。困っている人に、どう話し掛けたらいいのか。

その答は、自らの体験に勝るものはないからです。『あなたのその苦しみには意味がある』(日本経済新聞出版社)の中に、人生のすべての出来事には、そのとき起こらなくてはいけなかった必然的な意味がある″というくだりがありますが、多くの人にとっての一番の苦しみ、それは病気ではないでしょうか。もちろん病気には、ならない方がいいに決まっています。でも病気は悪いことばかりではないのです。気付きと、学びの宝庫だからです。

30.6 E.jpg

今、病気で悩んでいる人がいるとすると、「無茶苦茶言うな!」と叱られるかもしれません。でも中には、言っていることがわかると思ってくださる方もおられるかもしれません。「辛かった、いや今も辛いけど、病気になって良かった」と。心まで病気になってはいけないということを。

ピーコさんは、こうも言います。「道端の小さな花に気付いたり、暑くて大嫌いだった夏の風を心地よく感じたり。空もよく見上げるようになり、片目を失って見えてきたものがあった」と。健康じゃなくなっても、満たされるもの、それは、気付きのチャンスではないでしょうか。病気になってはじめて大切な何かに気付くことができたという方も少なくありません。そして、自分の周りにおられる年齢からくる病いや、突発的な障害にあっても、周りの人には優しく気遣い、すっきりと健全に生きておられる諸先輩の皆様方に、私は感激しております。

 30.6 A.jpg

さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までお気軽にお問い合わせをお願いします。毎日ちゃんと栄養を摂って、寒暖の差の激しいこの時期を乗り切ってください。

                平成30612日 総施設長  神原美智子


posted by 施設長 at 07:24| 日記