2016年11月20日

平成28年11月 添え状より

拝啓 今年もあと1カ月あまりとなってまいりました。皆様、如何お過ごしでしょうか。 そろそろ来年の準備をされているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 光陰矢のごとし、と言いますが、月日のたつのは本当にはやいものですね。


 大晦日の「除夜の鐘」の話にはまだ少し早いかもしれませんが、私は先日、妹の嫁ぎ先の寺に4、5日泊まり、その時の大事な仕事が「鐘つき」でした。

寺は、福島県石川町に17ケ所ある寺の一つで、大同元年(806)徳一大師(奈良時代から平安時代前期にかけての法相宗の僧。最澄・空海らと仏教について意見を戦わせた高僧で、徳一大師の法相学上の教理は今日でも仏性論として生きている)により創建されたといわれている古刹。町を一望する小高い山の上にある小さな寺なのですが、鎌倉時代に経や仏像を印刷する木版の台木を版木といい、81枚残されて県の指定重要文化財になっています。このことから、かつてこの寺が盛んに経文を印刷して布教活動をしていたことがしのばれます。また寺の側には薬師堂があり、堂内には鎌倉時代に彫られたとされる阿弥陀如来座像や、本尊薬師如来像などが安置されています。

28.11 6.jpg




今回、寺の何年に一度かの行事で、総本山のある京都の寺に、妹夫婦も64世になる長男(30歳)も、寺中みんなで行くので、私は私の母と二人で、寺の留守番を頼まれた訳です。丁度、会社の決算時期でしたので、盛岡にいるより福島の寺にいる方が籠って仕事ができると思い、たんまり資料を持って泊まり込みで行きました。


そうした中で、私の一番の仕事は毎朝の鐘つきだったのです。 鐘をつくのは550分。これは緊張しましたね。小さな町に鐘の音が響き渡ると思うと、責任があります。 音はどう聞こえるだろう? 鐘の音と音の間はどの位、空けるのが正式なんだろう? 町の人がいつも聞いている鐘の音がだせるだろうか。

28.11 3.jpg





















私は朝、その時間になると、鐘つき場前の所定の位置について合掌礼拝し、階段を数段上がった鐘つき場で、ゆっくり厳かな気持ちでつきました。鐘と鐘の間は近くの寺の鐘の音から、どうやら1.2.3・・・19。 当寺で点く鐘の音は9回。間違わないように無心に数をかぞえるのが精いっぱいです。真剣にやりますから 邪心どころか、他のことは考えられない。周囲を孟宗竹に囲まれた荘厳な境内でたった一人、毎朝決まった時間に9回、ゴーーーン。


28.11.jpg


鐘と鐘の間の19回を数えている間は、実際は辺りに、今ついた鐘の音が満ち満ちています。私の耳の中は、重く余韻のある音でいっぱい! 鼓膜がわれんばかりです。 梵鐘は、昔から 「アタリ」「オシ」「オクリ」と三つの部分に分けられていて、撞木(しゅもく)が鐘を打撃した直後の音は、ふつう打音と呼ばれ、耳ざわりがなく、グォーンという荘重な響き。この1秒以内で消えるのが「アタリ」。これに続いて約10秒ぐらい続く高い感じの音で、比較的遠方まで届く音が「オシ」。遠音とも呼ばれているそうです。これに続いて30秒から1分ぐらい余韻が強弱(うなり)を伴ってだんだん減衰していく、これが「オクリ」。このうなりの周期は1秒に1回から1/3回ぐらいが適当とされ、うなりが明確に聞こえるのがよいとされ、この「アタリ」「オシ」「オクリ」と3調子そろったのがよい鐘の音とも言われています。


近年、梵鐘の余韻の中に含まれる「1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ)」が心身をリラックスさせることが科学的に証明され、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなどと同じく、心を癒す音であることが分かり、鐘の音を聞くとどこか気が休まるのは偶然ではなかったようです。たしかに梵鐘の荘厳な音は、早朝の空気と相まって心にしみわたり、とても清々しい気持ちになりました。


28.11 5.jpg


ちなみに、海外のニューイヤーカウントダウンは日本とは一味違い、派手で華やか。大規模に花火を打ち上げるなど祝賀が催されますが、日本の除夜の鐘だけが、静かに静かに静寂の中にしみわたるように響いて、新年を迎えます。この尊厳な日本独特の習わし、日本っていいなあと、思いますが、皆様はいかがでしょうか。


28.11 4.jpg










さて11月の請求書を同封いたしますのでご確認ください。何かありましたら、お気軽にお問合せください。今年も残り少なくなりましたが心静かに、どんなことも楽しんで、生きている喜びを味わいたいと思っています。ご一緒に年末の行事、そして新年へと向いましょう。お風邪などひきませんようご養生ください。         

                                            敬 具 

平成28年11月8日   総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 06:54| 日記

2016年10月15日

平成28年10月 添え状より

拝啓  街路樹の葉も日ごとに赤や黄色に彩りをましていますが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。 秋は、スポーツの秋・味覚の秋・行楽の秋・読書の秋・芸術の秋といわれていますが、やはり一番は食欲の秋! これは自然のサイクル、旬のものは最高に美味です。やっぱり私は、美味しいものが一番。 皆様はいかがでしょうか。


もみじ.jpg



先日、加賀野の森では、庭で炭火をおこし秋刀魚焼きをしましたよ。今年のサンマの話を少ししますと、日本人はサンマは日本の魚と思っているかもしれませんが、実はそうではなく、サンマは太平洋の真ん中の公海に住んでいて、卵を産むために南下します。産卵海遊をしているサンマの一部が、日本沿岸を通りかかり、それを漁師さん達が漁獲しているそうです。サンマは冷たい海水を好んで泳ぐ魚で、表面水温が15前後のところに漁場が形成され、北から来る冷たい親潮が日本沿岸を通ると、日本のそばにサンマの好漁場ができて、豊漁が期待できる。しかし、昨年も今年も、親潮の勢力が弱く北の方に押しやられていて、釧路周辺の水温は高めなため、低調な水揚げのようです。冷凍にしてしまうと味が落ちるので、今年も北海道から水揚げしたばかりのサンマを送っていただきました。実は、このタイミングが結構大変です。漁によって、どの位捕れるか判らないし、生でなければいけないので。でも、奇跡的に今年も昨年も上手くいって、美味しいサンマが食べられた訳です。今年は、一寸スマートな細身のサンマでしたが、充分油ものって美味しかった。 まだ召し上がっていない施設があるかどうか調べて、まだのところは、もう少々おまちくださいね。また取り寄せたいと思います。

さんま.png
























さて、ご一緒に美味しいものといえば、当社の紅葉ドライブの企画、今年もゴージャスです 全部で3コースを企画し、10月の一週間に一回ずつ、10日(月)、18日(火)、24日(月)に設定しました。

10日の美術館コースは、もう終わりましたが、海の幸があふれだしそうに新鮮な海鮮丼を食べて、芸術の秋にふさわしく県立美術館でオーケストラの演奏を聴いてきました。




海鮮丼.png



コウロギ.jpg











今度の18日の盛岡グランドホテルコースは、お料理も豊穣の秋そのものの旬の素材がたっぷり、季節をまるごと堪能できるメニューです。食欲とともに、感性までも刺激される一日になりそうですよ。 というのも芸術部門で数々入賞しているお二人の方が、私達の会に出演してくださることになりました。そのお二人とは、津軽三味線の藤原翼さんと、歌手の三浦わたるさんです。

津軽三味線奏者の藤原翼さんは、紫波町出身。16歳から師匠「笹川皇人」に師事し、津軽三味線全国大会で入賞され、現在は国内・海外での演奏活動をされています。


藤原 翼.jpg

三浦わたるさんは、NHKのど自慢合格後、みちのく歌謡文化連盟の白岩英也会長の紹介で、「昔の名前ででています」等数々の大ヒット曲を生んだ歌謡曲の重鎮・作曲家の叶弦大の内弟子となり、平成17年には「北の夕焼け」でデビュー。盛岡市出身の大型歌手です。


啄木哀傷.jpg














  また、24日のオーロパークコースは、盛岡の秋の景色が堪能できるようなコースを考慮中ですので、ぜひお楽しみに、紅葉ドライブにご参加ください。




  さて、10月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。                                    敬  具


平成281012日  総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 11:00| 日記

2016年09月16日

平成28年9月 添え状より

拝啓 真昼の太陽よりの日没の太陽に風情を感じる季節になりました。一日の終わりに空を真っ赤に染めて沈みゆく太陽は見ていて飽きることがありません。皆さま、如何お過ごしでしょうか。今月はご高齢の方に敬意と長寿のお祝いをする『敬老の日』があり、お楽しみいただけるイベントが各施設とも満載です。また10月になると紅葉ドライブも始まります。皆さま、どのイベントにもご参加くださいますようお願い申し上げます。

 T.jpg

 X.jpg


 さて、アメリカでの興味深いデータのお話をします。80歳以上の老人を対象としたアンケート調査ですが、質問は、「人生で最も後悔していること」は何ですか?といったもの。どんな回答が多いと思いますか。

上位は、

  「他人がどう思うか気にしなければ良かった」

  「もっと自分の情熱に従うべきだった

   「もっと思い切って冒険すればよかった」

   「他人のために尽くせばよかった」

   「幸せをもっとかみ締めて生きるべきだった」

   「人の言う事よりも自分の直感を信じればよかった」などなどです

 ちなみに、70%の方が全く同じ回答で、つまりそれは、チャレンジしなかったことの後悔があり、まとめると、人生はたったの一度きりだから、もっとダイナミックに挑戦したかった、ということのようです。世の中の9割が「こんなはずの人生じゃなかった」と言って死んでいくというのです。仕事、お金、友人、その他人間関係全てを世の中のほとんどの人が「人生の終わり」になって気づくというのです。

Z.jpg


とはいえ、一度きりの人生、後悔はしたくないですよね。今日が人生で一番若い時と思えば、人生はまだまだ続いている。「今さらやっても無駄ではないだろうか」と思うのではなく、私も含め、これを読んで下さっている‶森″の関係者の皆様、『こんなはずの人生だった』と言って笑って天国に行きたいと思いませんか。他人と比較して「もう若くない」と思うのではなく、自分と比較すれば「今日は、これからの人生で最も若い」と言えますし、年を取っていても、まだまだ先の人生があります。10年後のあなたが、今のあなたを見れば「若者」と呼ぶに違いありません。


世界No1の人生コーチイングと言われる、アンソニーロビンズも、「あなたの人生の期待値は『奇跡』に設定しなくてはならない。なぜなら、あなたが生まれてきた事自体が『奇跡』だからだ」と言っています。そっと手を胸に当てて目をつぶり、あなたの心の声を聞いてみませんか。心の声は、一体どんな人生を送りたいと言っていますか? 

Y.jpg

食べるものがあって幸せ、着るものがあって幸せ、住む場所があって幸せ、周りに皆がいて幸せetc…。すでにたくさんの幸せを得ている皆さまですが、当社は、さらに「幸せづくり」のお手伝いが大事な仕事だと思っています。いつでもお気軽に、私に話しかけてください。スタッフとともに、笑顔の輪を広げることが、私たちの生きがい、使命なのですから。私たちにできることはささやかですが、皆さまの良い人生のために頑張りたいと思っています。


 さて9月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。朝晩はめっきり涼しくなって参りました。お風邪など召されませぬよう、お身体ご自愛下さい。                           敬 具


                平成28年9月14日   総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 21:52| 日記

2016年08月09日

平成28年8月 添え状より

かき氷、入道雲、麦わら帽子、海の家、花火大会、盆踊り、星空・・・・


かき氷.png

夏は、子どもの頃から、夏休みで学校もなくて、色いろな行事があって、私にとっては今も一番

好きな季節ですが、皆さまは如何でしょうか? 

うちわとスイカ.jpg


暑くて嫌だという方も、一年の中で夏は、何か特別な季節ではないか。水風船.jpg

子どもの頃、夏休みの宿題で、「雲の観察」をしたことがありました。雲はいつも空にあるから楽でいいかと思ったのに、

スケッチをして上を向くともう雲の形が変わっていて途方 

にくれてしまい、みているとさらに変わっていくし、おまけに首がつかれ、実はとても難しくて大変だったと、今でも空をみると思い出します。


海.jpg

私は福島県の内陸部・石川町で生まれましたが、母方の身内が勿来や小名浜にいた関係で、夏休みは海が見える親戚の家に小・中学時代は長期お泊りに行っていました。同じ福島でも浜の方のスカッと明るい気質と内陸部の籠ったような気質が違うのが子供心にも感じていて、勿来や小名浜にいくとテンションが高く、ウキウキした気分になっていたせいで、今でも夏が好きなのかもしれません。たまに親の目のない場所での生活、ということもあったかもしれませんね。勿来の親戚は、窓を開けると海水浴場が目の前。ある朝などは、沖を数頭のクジラが潮を吹きながら、悠々と泳ぐ姿に大騒ぎして、浜辺まで走った こともありました。

くじら.png









一日中、海をみていると、海の色は決して青だけではないとわかります。美しい青そのものの時もあれば、キラキラと黄色や赤、あらゆる色をもった複合色の時、鉛のようにドス黒い時。でも浜辺にでて水を手の平ですくうと無色透明。

海の色が青いのは、太陽の光の関係だそうです。沢山の色を含んだ太陽光線が海に当たると青以外の色は海水に吸収され、青は地中深くまで進んで砂で反射し、地上へと向かいます。ここで降り注ぐ青と、ダブルでブルーの色が反射するため、白い砂浜の海はブルーが濃くなってコバルトブルーの海の色になるそうです。空の色を反射して青なのかと思っていましたが、そうではないようですね。


子供の頃の「夏の思い出」は誰の心にも、あるのではないでしょうか。それに夏は山の緑も、路傍の草花も愉しい。合歓(ねむ)の花や、ノウゼンカツラ、百合、向日葵、どこにでもアオイの花。夏の朝は格別、空の色が美しい・・・。

木.jpg

朝顔につるべ取られてもらい水″。夏の朝、早起きしてラジオ体操に行く頃になると路地には朝顔が咲き始めていましたね。

移り行く季節も、アッという間に過ぎてしまうから、猛暑には十分に対策して、夏ならではの楽しさに今年はたっぷり浸ってみませんか。


さて8月の請求書を同封いたします。ご不明な点は、各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。施設によっては夏祭りが終わったところ、これからのところ、いろいろですが、この暑さは当分続きそうですので、くれぐれもお体を大切になさってください。


平成28年8月6日    総施設長 神原美智子


posted by 施設長 at 16:15| 日記

2016年07月10日

平成28年7月 添え状より

盛岡さんさ踊りの太鼓練習の音が聞こえるようになり、本格的な夏到来、皆様如何お過ごしでしょうか。


気象庁が今夏はラニーニャ現象が発生する可能性が50%と朝のニュースで発表しましたが、

「ラニーニャ現象」って聞きなれない言葉、御存知でしたか。エルニーニョは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象をいい、ラニーニャ現象は、その逆。同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象です。どちらも、ポニョの仲間みたいで、かわいらしい響きですが、「エルニーニョ」は男の子を意味する名前で、「ラニーニャ」は女の子を意味する名前です。「ラニーニャ現象」で、一般的に言われているのは、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、日本では気温が高くなる傾向があること。前回、ラニーニャ現象が発生したのは2010年。この年の「今年の漢字」第一位に「暑」が選ばれるほど、記録的な暑さになりました。でも、エルニーニョほどの極端な異常気象は起こらないとも言われていますが、さてどうでしょうか。今年の夏、確率50%のラニーニャによって何が起こるか見てみましょう。

さんさイラスト.jpg

イラスト 上野高史さん

話しがラニーニャにいってしまいましたが、『盛岡さんさ踊り』。2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」としてギネス認定され、今や世界一の太鼓のお祭り。その影響で2014年が過去最多で約1365千人、昨年は132万人が来場し、太鼓の数は年々増え続けて、とても注目されるお祭りになっています。私は、踊りの上手な友人が丁度期間中に誕生日なので、誕生会は浴衣を着て手踊り参加が恒例、お祭りを楽しんでいます。今年は81日(月)〜84日(木)。勇壮な太と華麗な踊りの群舞を見るのが楽しみです。


ところで突然ですが、皆さん一人ひとりに「あなたに自由意思はありますか」、と聞かれたら、あなたはどう答えますか。『あるに決まっている』と答える人が多いと思います。ところが、これがくつがえされる実験があります。米国の神経生理学者べンジャミン・リベットによれば、人間が自発的行為を実行する時、その意図を意識するのは脳が行動を始めてから0 . 5 秒後で、脳/身体が先に動き出し、意識は時間を置いてその意図を知る、と。つまり、私達の意識は、無意識に脳がすでに行ったことを、遅れて認識したにすぎないという実験結果が出たのです。


ベンジャミン.jpg

ベンジャミン・リベット1916-2007)は

カルフォルニア大学生理学者、医師。

     写真:ウィキデーターより

「自分という意識」は脳機能の処理結果であって意識が動作を命じたとき、その動作はすでに行なわれていた!

1862年、スコットランドの数学者ジェームズ・クラーク・マックスウェルは、電気と磁気を統一する基本方程式を考え出したのですが、彼は死の床で変な告白をしました。あの有名な方程式を発見したのは「自分の中の何か」であって自分ではない、と言ったのです。アイデアがどうやって浮かんだのかわからない、ただ降りてきたのだと認めています。またゲーテは中編小説「若きウェルテルの悩み」を意識的に考えを投入することなく、ひとりでに動くペンを持っているかのように書いたと言っています。

`人の思考や行動は、意識のあずかりしらない脳の活動で決まる′。こうなってくると結果が原因の先にあることになり、ものごとの因果関係は逆転します。自分の行動を意識でコントロールしているような気がして、実はそうではないらしい。私たちの希望、夢、恐怖、欲望、アイデア、素質、すべてが頭の中にある不思議な器官から生まれる=重さ1300gのピンク色の壮大なオペレーティングシステム=脳。脳科学関係の本を読んで解ることは、自分の自由意識と思っている「意識」より前には、自分の中の「脳」はすでに判断しているということです。


脳.png

私は思いました。私の中に私じゃない誰かがいるなら、あまり物事を悩まない! 心配しない!いつも幸せな感覚でいたいから、ハッピーで良い情報を脳に送り、あとは私じゃない私の中の脳に人生をお任せしょう、と。これは誰にでも当てはまりますので、皆さまもこう考えて、今まで以上に幸福感に満たされた人生を送りませんか。

あさがお.jpg


さて7月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務まで お気軽にお問い合わせください。毎日ちゃんと栄養を摂って蒸し暑いこの時期を乗り切ってください。   敬 具 


平成28年7月10日  総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 06:47| 日記

2016年06月14日

平成28年6月 添え状より


拝啓 見上げると夏空がまぶしく感じられるころとなりました。


皆さま、お元気でいらっしゃいますか。



       W夏がくれば思い出す、遥かな尾瀬、遠い空・・″ 


花1.jpg



この季節になると、どの施設でも歌うことが多い江間章子の「夏の思い出」。


 この歌は、皆様もよくご存じかと思います。江間章子は、大正2年新潟県高田市に生まれ、


父の急逝後、2才で母の実家である平舘村(現八幡平市)に移住したことから、西根出身の


『日本を代表する唱歌の作詞家、詩人』として有名です。 


全国の校歌も沢山手掛けていますが、岩手では岩手大学教育学部附属小学校校歌と八幡平市


立西根第一中学校校歌を作詞しています。


 でも最近、自分の大好きな歌・“花の街”という曲、実はこれも江間章子作詞だということ


が解りました。


そして“花の街”は、すごい意味のある詩だったことも知って、歌も八幡平市もまた一段と


好きになりました。


 “花の街”の詩は、


    七色(なないろ)の谷を越えて/流れて行く 


           風のリボン/輪になって 輪になって/

                           

                  かけていったよ/歌いながら かけていったよ


    美しい海を見たよ/あふれていた 



        花の街よ/輪になって 輪になって/踊っていたよ/


                       春よ春よと 踊っていたよ


   すみれ色してた窓で/泣いていたよ 

      

         街の角で/輪になって 輪になって/春の夕暮(ゆうぐ)れ


                        ひとりさびしく ないていたよ


花2.jpg



 この詩について、『江間章子の思い「<花の街>のまちを想う」より』抜粋しますと、


“「花の街」は、私の幻想の街です。戦争が終わり、平和が訪れた地上は、瓦礫の山と一面の


焦土に覆われていました。その中に立った私は夢を描いたのです。


ハイビスカスなどの花が中空(なかぞら)に浮かんでいる、平和という名から生まれた美し


い花の街を。


 詩の中にある「泣いていたよ 街の角で・・・・」の部分は、戦争によってさまざまな苦


しみや悲しみを味わった人々の姿を映したものです。


この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり果てしなく未来へ続く「花の街」に


なりました。”  


戦いに敗れた国の庶民の、住む家も、仕事も失った、途方にくれた悲しみの姿を映している


のだと、作者自身、当時を振り返って想い、戦後の荒廃の中で、心に花を持ち続け、戦争に


疲れ暗く沈んでいる人の心にも咲かせようと活動されたということでした。


こういったことから、江間章子はこの歌は三番まで歌うことが大事だと主張されています。


このとてもきれいな詩とメロディ(團伊玖磨作曲)は、第二次世界大戦後の日本でラジオ


番組により日本全国に広がり、終戦後の明るさや平和の象徴として人々に知られ、歌い継が


れていた歌だったんですね。


先日、八幡平市にある当社の“森のデイサービス”に西根好成会の皆さまにお越しいただき、


民謡大会を行いました。津軽三味線世界大会や津軽三味線日本一決定戦(ジュニアの部)


などで数々受賞している佐藤竜雅さんの演奏で、全国の民謡大会で優勝している方々が、


岩手ならではの愛唄されている民謡を数々ご披露いただきました。


IMG_0458.jpg


7AD6BC07-52F2-4ACA-A8CF-F83AE68DE009.png

この時にも、盛岡市の魅力と同時に八幡平市の魅力も、もっともっと解って 皆さまと一緒


に分かちあいたいと思いました。


さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽に


お問い合わせください。本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。    


                                     敬 具 


             平成28年6月11日 総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 19:31| 日記

2016年05月12日

平成28年5月 添え状より

目に青葉。桜の春が終わる頃、爽やかな緑の春の到来です。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。これからの季節は野に山に、あるいは公園に行って、みどりをいっぱいに眺めたいですね。昔から〈みどり色〉は目によいと言われています。特に遠くの山やみどりをぼーと見るのがよいそうですよ、早速試してみませんか。

添え状 1の1.png


さて今年で5回目、4月20日に行われた当社最大のお祭り、『加賀野の森・大お花見会』は、沢山の皆さまにお越しいただきまして、今年も盛大に開催することができました。

何より、天を仰ぐ薄紅色の雲桜は、当日、満開! 華麗なその姿、最高の立姿に、今までで一番美しい、いつしか「社長、おめでとうございます」という賛辞を頂いていました。でもその言葉は私にではなく、ご協力いただいた江戸千家の皆様や頑張ったスタッフ達、当日参加して下さった皆々さま、そして今年も樹齢400年の桜さん、見事に咲いてくれて本当にありがとうの感謝の気持ちいっぱいの楽しい一日でした。

添え状 1の2.jpg

会は、今年も大お茶会からスタートしました。緋毛氈(ひもうせん)を敷いて、赤い野点傘(のだてかさ)。季節を五感で感じながら、これ以上はない贅沢な気分でお茶をいただけること、毎年ご厚意で江戸千家の皆さまが着物までお召しになり、本格的な野点の会を開催してくださいますことに、心からの御礼の気持ちでお茶をいただきました。

また、館内は美術館に大変身させ、岩手にゆかりのある作家の作品をズラリ並べました。喫茶店ヌックさまや、ピアノをご寄付して下さった祇園寺さま始め、スタッフのお孫さんの絵、デイサービスの皆さまの絵など、全部で60点以上。高価な絵は、全作品借り物です。実際、全館美術館構想と花火を打ちあげたものの、前日まで、お借りした絵をどう飾ろうか、実は思いあぐねていました。ところが頼もしいスタッフ2名、「私たちにお任せください」とばかり、私が会議でいない間に綺麗に飾ってくれた。実はこういう所が当社の自慢です。自分の部署とか、自分のいる施設だけでは無く、一人ひとりが会社全体を見る目を持っている。当社の人事考課の中に『自分の職務はもちろん、会社全体の職務、部門にこだわらず、全体の為にできることは積極的に行う人材を評価する』が、身についている人間が多い。これもまた嬉しい出来事でした。

イベントは例年通り、サミエル・ウルマンの「青春」の詩の朗読で始まり、『青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。(略)人は自信と共に若く、疑惑と共に老ゆる。希望ある限り若く・・(略)』このフレーズ、私はたまらなく好きで、本当に素晴らしい詩です。マッカーサー元帥が座右の銘にしていたという詩。今年の読み手は、渡辺ケアマネージャー。 声に抑揚があって朗々として、「おぬし やるな」と、私は感激して聞いていました。

そしてマンドリン演奏や大槻由生子先生の「花架拳」。先生のお能は、鳥肌ものでしたね。何と、あのお面は初めてつけられたそうで、『思ったより全然視界がないの。それに息苦しいし』、と先生はお話しされていましたが、そんなことは微塵も感じさせない、豪勢な踊りでした。また、一緒に熊谷さんも踊ってくださいました。それと紫音の会でも、お世話になっている佐藤育子先生のエレークトーンも、すごかった。どんな曲も、三次元に演奏されて、一人でオーケストラ顔負けの演奏をされる。天才だと思いました。そして取りを飾ったのは、紫音の会(加賀野の森合唱団)。会場と一体になって歌うことができました。音楽は心に弾みをつける″、音楽には人の心をまとめる力がある、といいますが、最後は合唱で愉しく会を盛り上げていただきました。

この他、帽子作家の黒羽よしゑさんによるアクセサリー作り、また大谷さんのパワーストーンの展示などなど。楽しい煌めくような一日を、今年も実行できましたこと、沢山の出会いの中から生まれた会であることを本当に心から感謝いたします。
添え状3.png


施設によっては、この季節は、さらにお花見会やイチゴ狩りなど、デイサービスを中心に
イベントが続いています。皆さまの笑顔の輪が大きく広がりますことを願っております。
  
5月の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までお問合せ
ください。晩春の愁いの季節ですので、ご自愛のほどをお祈りいたします。

                平成28年5月10日 総施設長  神原美智子
P1100230.JPG
P1090527.JPG
P1100228.JPG
P1100332.JPG
P1100350.JPG
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年04月14日

平成28年4月 添え状より

拝啓 花の便りに心浮きたつ季節となりました。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今年、加賀野の森の前庭にある樹齢400年のエドヒガンザクラが開花するのは何日でしょうか、今からハラハラドキドキしています。というのは、今年の「大お花見会」は、昨年よりさらに早く4月20日に開催いたします。20日に咲くよう祈るような気持ちと、万一咲いたら咲いたで、すぐ散ってしまわないよう、本当に「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」の心境です。
06.jpg

今年のさくら祭りは、例年にも増して楽しくて満開な企画で開催予定です。内容については、皆で創る、世界で唯一の花祭り。ちらしを同封いたしますが、今年もお天気が良ければ樹齢400年の桜の大木の下で江戸千家の皆さまのご厚意で野点お茶会から始まります( 雨の場合は室内になります )。
04.jpg


桜を愛でながらお茶を召し上がっていただいた後は、加賀野の森の館内の数カ所に個性溢れる美術館を出現させますので、館内数カ所もお散歩感覚で巡っていただければと思います。案内人もおりますので、ご安心ください。プロの方の絵画はもとより、ご利用者様の作品展示、10分でできる素敵なアクセサリー教室など、各所で愉快なテーマを設けます。

アクセサリー教室は、全国レベルで活躍している帽子作家の友人が、いつもは小岩井牧場等の羊毛からオーダーメイドの「夢見る帽子」を創っているのですが、このお花見会の為に、「アクセサリーづくりにチャレンジしませんかコーナー」を考えてくれました。ですから自分だけの面白いアクセサリーを制作してみませんか? 所用時間は10分程度、材料費のみ300円位の実費をご用意ください。

また催し物として、レヴァンテ・マンドリンオーケストラによる演奏・・・レヴァンテとは「東風」のことで、‶東北地方のマンドリン界に熱い風″をいう意味が込められ、東北地方の大学(岩大・東北大・宮城教育大・山形大・他)のマンドリンクラブOBが中心になっている会ですが、当日爽やかな響きをお届けします。きっとお花見会に香しい風を運んでくれるに違いありません。

爽やかで凛々しいといえば、ヨガや一人芝居の役者、エッスイストとしても活躍されている大槻由生子先生が来館して花架拳(かかけん)を踊ってくださいます。この時のピアノ伴奏は、紫音の会(しおんのかい)でも、大変お世話になっているエルクトーン奏者の佐藤育子先生です。

この「大お花見会」も人と人との出逢いがスタートにあります。ですから、このイベントの締めは、ご参加の皆さま全員で合唱したいと思い、紫音の会の皆さまにお願い致しました。この会は、加賀野の森にお住まいの約20名からなるコーラスグループで、日曜ごとにお集まりになって、素敵な歌声を響かせています。
毎年ご家族様からも問合せがあるのですが、ご家族の皆さまもどうぞお気軽にご参加くださって、是非野点もご一緒にお楽しみください。ただ駐車場はこの日は野点のため使えないことや、お茶の準備もありますのでご来館くださる場合は、ご連絡をお願いいたします。

  最後に原点にかえったお話を致しますが、今、私達に最も必要とされるのはバーチャルではなく、人と人とが実際に手を取り合う行動力、実行力、協力する心といわれています。「人と人とのつながり・絆」、「思いやり」、「感謝」といった「心」。お祭りには、ニッポンの心があり、季節の節目や生活のけじめに行われてきました。地域のコミュニティ、人と人とのつながり。目上の方、父母、お年寄り、そして自然を敬う。当社としても、人と人の関わり合いから、地域社会の安全性、人間の健全な育成と教育、敬う心、誠心にもう一度振り返る意味があります。その素晴らしい日本の文化を、樹齢400年の桜の大木があることで「お祭り」が開催できることを本当に感謝しております。
07.jpg

現在はお祭りの準備段階ですが、江戸千家の皆さま始め、お住まいの皆さま、どの方もボランティアでこの会を盛り上げ、ご協力いただけますことにも深く感謝しております。展示の絵画も喫茶店主や、当館にピアノを寄贈下さった方や、イラストレーターの友人知人が、快く作品提供となっています。

スタッフも当日はいつもと変わらぬケアや担当者会議、研修があるケアマネなど、いつも通りの業務の中で行うので参加できない人もおりますが、当日参加のスタッフは皆の気持ちを代表しておりますので、ご理解ください。


私たちの気持ちは、皆さまがとびっきりの笑顔で、ゴージャスなお花見会になるよう頑張りたいと思っています! でも、頑張りすぎて何か失礼がありましたら、ご寛恕のほどお願い申し上げます。
花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛くださいますよう。                敬  具

                             
               平成28年4月11日      総施設長 神原美智子



年に一度のさくら祭り       
   大お花見会

日 時    平成28年4月20日(水曜日)

場 所    加賀野の森 盛岡市加賀野1−2−35

時 間 
   
      開場  0:30  春のお茶会  野点茶会
          1:30   開会の言葉
          1:50   マンドリン演奏
          2:20   館内美術館めぐり
                 アクセサリー教室
          3:50   天女の舞「花架拳」
          3:40   紫音の会と歌おう

03.jpg


posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年03月08日

平成28年3月 添え状より

拝啓 桃の節句も過ぎ、ようやく春らしくなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
さくら2.jpg

 今年、当社では約15名入社しましたが、三月は新人研修やスタッフ約100名の個人面談をしています。面談の中で、ケアの現状について、会社の未来像について、一人ひとりの熱い思いがうれしくて、本当に良い人材に恵まれていることに感謝しています。
 私が職員から聞きたいことは、あなたが会社で何をしたいか。何を目指しているか。その人にとって一番楽しいことはどんなことか。そんな話をしているうちに、仕事について正直な感情を吐露してくれる。直接、利用者様のケアの方法だったり、職員間の人間関係だったり、現場を効率化させる問題だったり会社への要望だったり、話は多岐に渡る。そして「For one person, for everyone〈ひとりのためは、みんなのため〉」ということに話が行きます。
さくら.jpg
困っている「ひとり」を助けるために動いてみたら、実はみんなが要求していたものだった、ということも多いのです。問題点や改善策も、潜在するニーズやその人が抱えている課題も発見しやすい。この点が困っているから、こういうふうに助けられるはずだという着地点。どの問題にもストーリーがあって「愛」がある。ここに個人面談の面白さがあります。
 たとえば上司が言う必要のない話をしてどうも人間関係をぎくしゃくさせている、という相談があっても、逆にそのリーダーの為に自分たちができることは何だろう、と話し合う。介護はとくに人間力を育てないと、仕事や毎日の生活が荒れる。だから様々な問題点に私たちは「育てていただいて」、自分たちの人間力まで磨ける。なんて素晴らしい仕事だろう、と思います。

 最近、『デンマークの高齢者が世界一幸せなわけ』(澤渡夏代ブラント著/大月書店)を読み、“幸せとは何か”について考えさせられました。デンマークは「幸福度世界一ランキング」でいつもトップ、高齢になるほど幸せが増す国として知られています。(この評価のポイントは「一人当たりGDP」「社会福祉」「健康寿命」「人生選択の自由度」「寛大さ」「汚職の少なさ」など).
デンマーク.png

 経済を見てもデンマークの多くの企業は、社員数も100〜200人と小規模なのですが、「世界競争力ランキング」「世界のIT競争力ランキング」などでも常に上位です。たとえば問題解決のアプローチをデンマーク人が行う場合、考え方が大変ポジティブです。問題に対してオープンに話す文化があり、何か上手くいかないことがあればそれをはっきりと伝える。この断固とした態度は、別に相手に社会的な恥をかかせるものではないという意識で、お互いがそれを理解している。それにデンマークでは、上司よりも“問題”の方が重要。上司の顔色ではなく、良い仕事をしたくて会社にいるという文化がある。

 また、現在日本でも徐々に浸透しつつある、ワークライフバランスについてもデンマークは先進国です。事実、週37時間労働までという法律があり、それを破ると罰金があるとか。効率よく働き、あとは自分の時間を楽しむ。子どもが巣立った後は、夫婦だけの生活をエンジョイし、配偶者が欠けても子どもと同居することなく「自分らしい生活」を送る人が大半です。歳をとる為に生きるのではなく、生きる為に歳をとる。退職後は「余生」ではなく、「第三の人生」で、そこをいかに活動的に価値あるものにしていくか。第三の人生が人生最高の時と感じられることが、高齢になるほど幸せが増す、といわれる所以です。

おじいちゃん おばあちゃん.jpg

 実際は国によって文化も価値観も多種多様なので、一概にどの国が幸福かを数値で示すことも難しいかもしれません。しかし、どんな時にも言えること、それは、すべては自分の中にあるということではないでしょうか。


どうしたいのか、どう生きたいのか。『自分の意識がすべてを変える』。


この言葉は、私もいつも自分自身に言いきかせていますが、皆さんは如何でしょうか。

 さて三月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。四月はまた『大お花見会』の季節ですので、楽しみにお待ちください。今年の桜は早いかもしれませんね。気温の変化で体調を崩しやすい時期、くれぐれもご自愛の程お願い申し上げます。   敬具

              平成28年3月8日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年02月09日

平成28年2月 添え状より

拝啓 立春も過ぎたというのに寒のもどりが激しいこの頃です。でも日中の陽ざしの明るさに、何となく春の気配を感じるようになりましたね。 皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。


添え状4.jpg

さて、最初から失言をお許しくださいなのですが、子どもの頃に、50歳、60歳と言えば、もう向こうの世界に「片足を突っ込んでいる」くらいにしか思えなかった時期がありました。だけど今、いざその年を迎えると、なんのなんの、頭の中では、ほとんど実年齢の感覚がない! まして私は時々、大学にも行っているので周りはほとんど10代後半から20代。それと当社の場合は高齢者住宅で、職員も20代から70代までおり、最高齢で75歳の方を雇用したこともあるくらいですから、とても年齢層が幅広い。住宅にお住まいの皆さまも、少し年上の70代〜90代です。


 共に働く会社として、生涯現役でいたい人の職場づくりも考えている位ですから昔の感覚と今とでは私自身も180度違う訳です。

 そうは言っても、40にして惑わず、50にして天命を知り、60にして耳順う (他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けること)。これは有名な論語の一説ですが孔子の生きた2500年以上前に、君子(学識、人格ともに立派な人)とはこんな人だと説いた言葉があります。そうしますとさしずめ、私などは未だ惑い放題、30代以下?いやいや、そもそも君子に縁もゆかりもないので論(語)外ですか。

悠久の歴史を持つ中国ってホントにすごいと思いますね。日本最古といわれる「日本書記」や「古事記」が書かれたのは、論語から1200年も後のこと。そんな気の遠くなる大昔の哲学者・孔子の言葉が、現代にも通用すること自体が本当に驚きです。日本の女帝卑弥呼の存在も、「三国志」に「魏志倭人伝」が書かれていなかったら邪馬台国論争も起きなかった。中国の気の遠くなりそうな歴史に圧倒されます。
 最近、その論語が、私の「心の常備薬」になっています。


添え状1.png


『子曰く、衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す』(衛霊 第十五)

これは、「みんなが悪く言うからといって、その評価に惑わされず、必ず自分の目で本当の姿を見極めなさい。みんなが良く言うときも同じですよ。」という意味。自分に置き換えてみても、根拠のない噂話で評価されてしまったら悲しいことですよね。

『歳寒(としさむ)うして、然(しか)る後松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る』  (子罕 第九)

これは、今の季節にふさわしい?論語です。
寒い冬になって初めて松や柏が落葉しないことが分かる。人も困難に直面して初めて、その人の本当の姿や実力が分かる。そしてその困難に怯まず、臆せず前向きに進んだ人が、いかなる時でも人に優しくなれる、というのです。
 かつて、マザー・テレサは日本の「豊かさの中の貧困」を指摘しましたが、社会人として人と接していて、『どうしてこんなに心が荒れてしまっているのかしら?』と、こんな私でも対人関係の中で思うことがあります。つまるところ、日本はこのままで大丈夫でしょうか?と。
 みんなが幸せなってこそ社会が幸せになれる。社会を良くするために何よりも最初に良くしなければならないのが自分自身の「心」、考え方である、ということですね。

添え状2.png
   
 さて1月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡くださいますよう。
   春近しとはいえ、余寒身にしみる季節です。ご自愛ください。敬具 
                                                                       
平成28年2月9日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:04| 日記

2016年01月08日

平成28年1月 添え状より

さる.jpg



いよいよ新しい年、平成28年 丙申 2016年が始まりました。

皆さまはどんなお正月をお迎えでしたか。

一年の計は元旦にあり。元旦でなくとも年の始めに今年の計画をしておくのは、とても良いことであります。
先日読んだフォーブス(Forbes11月号)という経済誌に、今年はこれ!に取り組もうと、とても印象に残ったエッセイがありました。波多野聖という『銭の戦争』の著者による「どん底を乗り切る心理学」というページを荒井香織氏がまとめていました。

それは、現代の日本人はどん底を自らつくりだしている″というもの。混沌、脆弱、混乱を乗り切れる思考の回転軸が欠けている、という内容でした、なかでもオリンピックの比較は、とても共感したので、ここにその部分を掲載します。
『なぜ51年前の東京オリンピックと比べて(2020年の東京オリンピックの)マネジメントとオペレーションがこんなに違うのか。
まず一つには、指導者層を含め、多くの日本人が「私の担当領域、専門分野はここまでだ」と壁をつくるようになったことが挙げられます。不祥事が起きてはコンプライアンスという言葉が叫ばれるようになりました。法令順守の細則を満たすことだけを金科玉条とした結果が、萎縮です。組織全体を俯瞰して広くトータルで物事を考えなければならないのに、目配りや神経の配り方がわからない。自分の役割以外の分野に関心が払えず、延々とダメなプロジェクトを進めてしまう。トップが全責任を取るオーナー起業しかり、無関心と無責任態勢が日本のあらゆる組織に浸透してしまいました。現在のどん底は、日本人が自らつくりだしているのです。
 専門分野の考え方しか知らないようになると、他のことを振られたときについていけず、「その領域はわからない」と居直ってしまう。一方、1964年の東京オリンピックを仕切った人々の多くは、ナンバースクール(旧制高校:一高・二高・三高等)の出身者です。戦前のナンバースクールの学生は、英語、仏語、独語の3カ国語を喋り、漢詩の素養があった。理系文系関係なく、数学者の岡潔は哲学者よりはるかに深い哲学を語れたし、湯川秀樹は素晴らしいエッセイを書く名文家でした。文化、歴史、哲学を学ぶことで、ものを考えることを10代から鍛えられた。広い視点をもち、考える土台を築いていったのです。
 ビジネスは戦いであり、その戦いのどこかで必ず挫折がある。挫折を乗り切るとき、哲学、歴史、文化という素養をもっていることが強いのです。』


ゆき.jpg



 「トータルして物事をみる目」をもつこと。そしてピンチの時こそ、魅力的な教養や人間性が出るし、人間にとって、大事なのは態度です。どんな時も「これは面白いな」と、対処する余裕をもつ。挫折を乗り切る時に教養が助けてくれる。だから自分を磨こう。本を読もう。学ぼう。納得いく仕事をしよう。

自分も含め、全職員が「トータルして物事をみる目」をもてば、どんなに素晴らしい会社になるだろう。すごいことが書いてある、と何度も読み直しました。自分の部署だけでなく、トータルして物事をみる目をもち、自分を磨き、行動する時、どんなことが遇っても、良い会社になり、良い生き方ができる。そんな気持ちで今年一年も頑張ることを念頭の挨拶とします。今年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

はなゆき.jpg

 ここに12月分の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までご連絡ください。これから一年中で一番寒い大寒を向かえますので、お風邪などひきませんようご養生ください。

平成28年1月8日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年12月13日

平成27年12月 添え状より

拝啓 皆さま2015年もあとわずかになりましたね、如何お過ごしでしょうか。今年もいろいろなことが思い出されます。

ご入居の方.jpg
ご入居の方のご家族様寄贈の航空写真より(加賀野の森)


夏まつりには皆で先行花火大会.png
夏祭りには皆で線香花火大会



紅葉ドライブのお料理に満足.png
紅葉ドライブでのお料理に満足


さて来年の干支は申。1956年に次ぐ戦後2度目の丙申(ひのえさる)で申年は戦後6回目です。干支の本を見ますと、丙は「さかん」「あきらか」「つよい」という意味があり、2015年の乙年の陰気で伸び悩んでいた陽気・活動が一段とぐっと伸びることを示し、それぞれの分野において積極的にかつ活発に行動してよい年。丙と申の内容からもおわかりのように、従来の勢力と新しい勢力とが衝突するばかりだった2015年の年から、2016年はようやく陽気に変わり、繁茂しすくすくと成長を示していくことが示されているようです。
丙申の56年はどんな年だったかというと、「日曜劇場」を楽しみに一家全員がお茶の間でテレビという習慣が始まり、プロ16年目で巨人の川上哲治が通算2000本安打を達成した年。一方で高齢者問題を扱った『楢山節考』を深沢七郎が発表したことや、偶然とはいえ、56年は『高齢化率』の定義が国連で決まった年でした。
 申というと、道教の教えでは庚申講と言うのがあって「庚申の日」【=かのえさるの日(60日に一回)】に、人が夜になって寝てしまうと体内に棲んでいる三尸(さんし)という虫が出てきて天に昇り、その人の罪禍を天の神に報告されてしまうと信じられていました。それが、“伝教大師三猿”の教えによる三匹の猿を登場させ、目、耳、口をおさえている像を作ってのが、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿像です。
 『人の短所を見ない 。人の非を聞かない 。人の過ちを言わない 』という三つの戒め。 集団生活をしていくにはたしかにとても大切なことです。
 また、能や狂言の原点ともいわれる「猿楽」はこっけいな動作が特徴で、正月に行われる猿回しも愉快ですよね。笑う角には福来たる。災難も禍いも厄も去る! 幸せの原点は笑いから。
 ということで、来年は皆さまにとってどんな年になるのでしょうか。『微力だけど、無力じゃない』と、できる時にできる場でできる事を、一人一人ができる限り行おうとする、しなやかな気概が大切ではないでしょうか。さあ、これまで以上にステキな年となるよう、参りましょうか。

 今年一年も本当にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

皆川さん.png
2016年も笑顔で!
落語家の友人、皆川洋一さんとパチリ


食事.png
毎年元旦に新年会を開催。さて来年はどんなお膳?
(写真は今年のもの)


京都一番.png

京都一番のパワースポット、伏見稲荷大社で皆さまのご健康とご長寿を祈願してきました。
            又、来年も良き年でありますよう!


 さて12月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。年末でお忙しい毎日とは存じますが、どうかご自愛下さいますようお願い申し上げます。    
敬 具

                            
                  平成27年12月11日    総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:33| 日記

2015年11月17日

平成27年11月 添え状より

末枯野美しき晩秋の侯、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
秋といえば、日本で最も有名なフランス詩の一つとなったポール・ヴェルレーヌの「秋の歌(落葉)」。

 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うらがなし 鐘のおとに 胸ふたぎ 
色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく 
とび散らふ 落葉かな
綱取大橋.jpg
 
岩山から盛岡市を望む.jpg

 上田敏訳のこの詩は、最近、紅葉ドライブの時に、うろ覚えで全文がでてきませんでしたので、ここに載せます。詩は現在の感覚には少しそぐわないかもしれませんが、今の季節・晩秋は、冬が来る前の寂しいような懐かしいような、時の流れから自分を俯瞰で見ているような、不思議な感覚になりませんか? いい方を変えると、いわゆる「胸が締めつけられるような、キュンとした」感じ。つまり恋をしているときのような症状ですが、秋は、どうしてかそのようなホルモンバランスになるらしいです。この詩のヴィオロンは、フランス語のヴァイオリンのことで、“ヴィオロンのためいき”という言葉は、どんな表現よりも、哀愁を美しく表現しているような気がします。秋風や落ち葉の音が、ヴァイオリンの音色のようなすすり泣きに聴こえる、黄金色の枯葉の中には哀しみさえも輝くように美しい若さが潜んでいる。落ち葉に過ぎし日の思い出を重ね合わせながら、ときめくような思いがあるのは、ヴェルレーヌの20歳の時の詩ということもあるかもしれません。
 光を浴びて輝く落ち葉の黄金色が、若さと老いの両方を表現しているなんて、とても深い詩だとおもいませんか。
区界のカラマツ林.jpg
田沢湖周辺の山 秋田杉は緑.jpg

さて、今年も当社の秋の大イベント「紅葉ドライブ」全4コースに、たくさんのご参加ありがとうございました。ここでお詫びがございます。昨年までの大人気、盛岡グランドホテルに代わり、今年は森の風ツアーでした。大型バスをお借りして、ショーも人気の愛子おばちゃんで、全体には良かったのですが、お料理が思ったような感じではなかった。(アイスクリームは最高に美味しかったのですが。)
 イベントは皆さまの笑顔が見たくて開催しているので、お料理で満面の笑みが取れなかったので、森の風ツアーのみ、皆さまの参加費から500円をお引きすることにしました。楽しかったけど、この辺は当社は厳しいです。安心してまた来年もご参加ください。
 どのツアーもお天気に恵まれ、美しい紅葉にも出会えて、とても良いドライブでしたね。今年の山田線企画のような小人数のイベントもチャレンジしていきたいと思いました。
 これから自然界は、寒い季節を迎えますが、当社ではクリスマス、お年越し、お正月と一年の中で一番行事の多い楽しい繁忙期を迎えます。ご一緒にいろいろ楽しんでいきましょう。
 10月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。
年末に向けて、ゆったりとした体と心でお過ごしください。                                 
敬 具

                       
平成27年11月12日    総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 09:52| 日記

2015年10月12日

平成27年10月 添え状より

拝啓 日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。豊穣を祝うお祭りも各地で催されていますが、大型台風に吹き飛ばされてしまった秋の実りが心配です。新米はじめ、苛酷な条件の中、一所懸命に育てられた秋の実りを、感謝していただきたいものですね。
 さて、秋といえば当社の話題は「紅葉ドライブ」。美しい紅葉を満喫しながら、秋の味覚もたっぷり楽しむ企画です。今年の目玉は3コース。一番人気は76名の参加希望者がいる『美食ランチ&産直買い物ツアー』です。ランチは、かに正宗で懐石料理を食べ、紫波マルシェでお買物をするツアー。大勢なので移動も大名行列のようになるため、担当スタッフが安全面を一番に、全コースを最高にお楽しみいただくために打合せを入念に繰り返していました。
 今年は市内グランドホテルコースを「森の風」に代えた 『森の風鶯宿ツアー』も人気ですし、知る人ぞ知るへき地すぎて本州で一番使いづらい秘境駅 No1とNo2の浅岸駅や大志田駅″を通る『山田線ツアー』は実は職員に大人気です。
でも最高はなんといっても『森の風鶯宿ツアー』で、地元のスター愛子おばちゃんが宴会を盛り上げてくれる豪華版! こんなお楽しみなかなかありませんね。(今のところ60名参加希望。) 
各デイサービスでは、この他に、秋ならでは企画もたくさんあるようです。それぞれお好みで選んでお楽しみください。
 どのコースも同乗スタッフも一緒に昼食を食べますので、普段話せない話題で盛り上がっていただきたいと願っています。今から参加希望でも間に合うものもありますので、今年もご一緒に紅葉ドライブを満喫いたしましょう! 
 どれも、こんな豪勢な企画ができるスタッフ達って凄いナと敬服してしまいます。来月号にこのお楽しみの結果は報告いたしますね。また、参加できない方のためには11月のハローウィンで挽回しますので、お楽しみに。
 9月の請求書を同封します。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。     
敬 具


           平成27年10月12日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年09月12日

平成27年9月 添え状より

拝啓 9月になって皆さま如何お過ごしですか。空はすっかり秋の気配、とくに夕暮れ時は、ふと立ち止まって、空を見つめて、雲が光り、夕焼けの赤さが刻々と変わっていく美しさに、「今日もありがとうございました」と思ってみたり、切ない気持ちで時の流れのしじまに自分を投じたくなってゆきます。
 インドネシア、バリ島では夕方になると海岸へ出かけて、その日玄関先に飾っていた花などのお供え物、チャナンを海に流して、一日を感謝しに行くそうですよ。沈んでいく太陽に向かって愛と感謝の気持ちをおくる素敵な習慣。日本ではそんな風習はないものの、西の空に向かって感謝する人は少なくないような気がします。


感謝というと「敬老の日」「お彼岸」と年長者、上司や先生など人生の先輩方、そして先祖を敬う行事が今月は続きます。
 相手を“敬う”というと一番の表現が敬語の使い方。外国人にとって日本語が困難なのは、一に漢字、二に敬語と言われていますが、当の日本人にとっても敬語を完璧に使うのはなかなか難しい。たとえば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」で、謙譲語は「申し上げる」。かしこまりすぎて「おっしゃられた」などという表現は、二重敬語という間違った表現になるそうです。敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類され、尊敬語は尊敬する<相手>に対して、謙譲語は<自分>に使い、丁寧語は<相手・自分>の両方に使います。
 でも敬語も大切ですが、相手を敬う言葉の最高峰が「ありがとうございます」という感謝の言葉ではないでしょうか。家族や親しい人であれば敬語よりも感謝の言葉のほうがちゃんと届きます。照れくさい場合は、お手紙にするのもいいかもしれませんね。


 今月、敬老の日には心からの感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
 また、今年も敬老の日には各施設で、デイサービスのスタッフが中心になって約1週間位、それぞれ趣向を凝らして喜んでいただけるような催しを開催します。中でも、加賀野の森に毎年訪れ、もう恒例になった『蒼前太鼓(そうぜんだいこ)』は、本当に素晴らしいですね。

力強い演奏で元気が湧いてきます。蒼前太鼓保存会は、昭和59年頃、滝沢村(現滝沢市)の活性化を目的に、和太鼓の勇壮な響きに魅せられた村の青年有志による和太鼓集団として創設されたそうですが、もう5.6年続けて当社の敬老会の会場を最高潮に盛り上げてくださるので、今年もとても楽しみです。
 
 さて8月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はお気軽にご連絡ください。これからの季節、朝夕冷え込んでまいりますのでお身体にお気をつけください。                 
敬 具 
                         
                          
平成27年9月12日 総施設長  神原美智子

昨年の敬老イベントの様子

1.png

バチさばきもみごとな蒼前太鼓の皆さま


2.png

         通所スタッフによる踊り

3.png


4.png


2015 各施設通所の敬老会企画
徳寿の森●岩手県立大美容サークルによるハンドマッサージ
とメイク ●太極拳披露(小龍)●お買物や外出レク
福寿の森●マンドリン演奏●大宮保育園来訪●お買物や外出レク
加賀野の森●マナフラスタジオによるフラダンス
●蒼前太鼓保存会●ビンゴ大会●山岸保育園   他多数
posted by 施設長 at 20:53| 日記

2015年08月12日

平成27年8月 添え状より

涼しい季節が待ち遠しい今日この頃ですが、皆さま如何お過しでしょうか。夏といえばお祭り、当社では、合同で7月28日に行いましたが、ご利用の皆様によるカラオケ大会、即売では焼トウモロコシなどがとても好評でした。
   1 ぼかし.jpg
  
2 ぼかし.jpg

 5 ぼかし.jpg

7 ぼかし.jpg

6.jpg

   さて、もうすぐお盆。なのであえて書きますが、私は今年、父を亡くしました。
 現在、大学にも時々行っているのですが、倫理学の授業がとても難しい。例えば、レヴィナスという哲学者が説いた理論から、『他者と死者―ラカンによるレヴィナス』や『存在の彼方ヘ』など読んだのですが、全然わからない! 難解な箇所に何度も立ち往生しました。
 その中で、「存在するとは別のしかた」(autrement qu’être)というレヴィナスの超難解な思想が自分の中で理解できたような気がしたのは、今年3月に父が死んで、実家というもの、父の遺影、何年か振りに多く帰るようになった故郷(福島県南部の小さな町)、こうした過去となったもの達に再会することが、「存在するとは別のしかた」なのだと気づきました。
 死んだ父はもうこの世には「存在しない」。けれども父の生き方、真面目な公務員としての父、ある程度の地位を治めた父、死ぬ間際まで自分のことより臆病な母を心配した父、死んでからも尚、母を守る父の愛。父が語ろうとしたこと、あるいは父がついに語らなかったことについて、私は死んだ後になってから、むしろ死んだ後だから、何度も考えました。私は長女として生まれながら、『家』に入らない自分。これから、どう家と向き合ったらいいのか、母の存在、父の存在。父が生きている時よりも考えました。
 そうしたら「私のフィルターを通した亡き父親」が、私のさまざまなことがらについてどう考えていたのか、父が私の中で活発に機能していることに気がついたのです。存在しないものが、存在するとは別の仕方で、生きているものに「触れる」というのは「こういうこと」かと、そのとき分かりました。だから「死者は生きている」というのでしょうか。今のほうが、ずっと父と会話しています。

【学校では、いろいろな授業があります。先日、国文学実地研究で『遠野物語』柳田国男の研究があり、遠野に行き、座敷ワラシが出るという宿に泊まりました。正直、妖怪とか頭から信じていなかった自分が不思議な体験をしましたので、これは別の機会にお話しますね。】
                    
  7月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はご連絡ください。これからも残暑が続きそうです、お身体にくれぐれもご自愛ください。  
                            
敬具
                     
                                                                           
平成27年8月12日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年07月11日

平成27年7月添え状より

さんさ踊りの練習の太鼓の音が聞こえる季節となりました。皆さま如何お過ごしでしょうか。
 今年の弊社の夏祭りは7月28日、全施設合同で「大お花見会」の時のように加賀野の森で開催予定です。
4.jpg


当日は、かき氷や、きゅうりの一本漬けなどかつての縁日を彷彿とさせて喜んでいただこうと、夏祭り担当の福祉用具の職員が張り切って準備中です。

1.png
  
 また夏祭りは夕方までで一端終了ですが、その夜は加賀野の森は、誕生会。メインは花火大会で、行うのはケアマネグループです。福寿の森の花火大会兼お誕生会は、今月20日、徳寿は22日になっています。ご利用者様には、ご案内いたしますので、ふるってご参加ください。

 

 さて最近、私は一冊の本に出会い、座右の書となる感動を覚えました。どなたもが聞いていた言葉「初心忘るべからず」、それが世阿弥の言葉だったことの衝撃。
 ご承知の方も多いと思いますが、世阿弥は室町時代の能役者です。 12歳のおり、父(観阿弥)とともに演じた舞台で、将軍足利義満に見初められ以後寵愛を受けます。しかし、その立場に慢心することなく、芸の道を究め義満亡き後には、佐渡ケ島送りになるほどの迫害を受けるのですが、一生を「芸とは何か」、人はどう生きるべきか、と沢山の著書を残しています。

3.jpg

  「初心忘るべからず」は、今では「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われていますが、世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち試練を乗り越えていく考え方を意味していたようです。60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』の中で、述べられた考え方は第一に『ぜひ初心忘るべからず』、第二に『時々の初心忘るべからず』。第三に『老後の初心忘るべからず』の3つの「初心」について語っています。                   (the能.comから引用してお知らせします)
  
 

 ■「ぜひ初心忘るべからず」
    若い時に失敗や苦労した結果身につけた芸は、常に忘れてはならない。それは、後々の成功の糧になる。若い頃の初心を忘れては、先々上達することはとうてい無理というものだ。だから、生涯、初心を忘れてはならない。
  
 

 ■「時々の初心忘るべからず」
    歳とともに、積み重ねていくものを「時々の初心」という。若い頃から、最盛期を経て、老年に至るまで、その時々にあった演じ方をすることが大切だ。過去に演じた一つひとつの風体を、身につけておけば、年月を経れば全てに味がでるものだ。
  
 

 ■「老後の初心忘るべからず」
    老齢期には老齢期にあった芸風を身につけることが、「老後の初心」という。老後になっても、初めて遭遇し、対応しなければならない試練がある。歳をとったから「もういい」ということではなく、其の都度、初めて習うことを乗り越えなければならない。




 このように、「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っているのです。その姿を忘れなければ、老年になっても、新しい試練に向かっていくことができる。失敗を身につけよ、ということなのです。今の社会でも、さまざまな人生のステージ(段階)で、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められます。世阿弥の言によれば、「老いる」こと自体もまた、未経験。だから、そういう時こそが「初心」に立つ時。それは、不安と恐れではなく、人生へのチャレンジなのだといっているのです。
 だからこそ、老年期で何をするかで、人生が違ってくる。私達もご利用の皆さまも、「老い」へのチャレンジャーとして「老いたる時」が人生の最高の時となるように、会社一丸となって方向性を探っていきたいと思います。

 さて6月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡ください。暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。                     
敬 具
                     
                   平成27年7月11日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年06月21日

平成27年6月 添え状より

爽やかな初夏を迎え、木々の緑も日増しに深くなってまいりました。皆さま如何おすごしでしょうか。
 先日、あるスタッフから「テレビでタレントのスギちゃんが浅岸駅にいる番組を見たけど、浅岸駅って実際どこにあるんでしょうか?」と聞かれました。浅岸は、加賀野の隣の区域です。だから浅岸駅は簡単に見つかると私は思いました。でも東京の有名タレントがわざわざ行く位だから、何かがあるのかもしれない、次の紅葉ドライブのコースにどうだろうか調べてみよう、ということになりました。ところが・・・。
 一回目、国道106号線に「浅岸駅」の標識を見つけて、幾重にも山々が織りなす深い森にずんずん入ると、不気味なほど静かな世界。途中、民家が数件あるものの、あとは廃墟と化した?
朽ち果てた家.png

                         朽ち果てた家2.png
サイロや牧場が奔放に伸びた草木に覆われるばかり。うねうねと峠を越えて林道はどこまでも続き道路を渡るヤマカガシ(蛇)を見たりして、ひたすら走りました。が結果、浅岸駅は探せず! 


           表示に従っても なかなか着かない.jpg
           仕事の関係で時間切れとなり、あきらめて帰ってきました。その後調べてみると、JR山田線の浅岸駅は今「日本一、乗降するのが困難な駅」と言われていることがわかり、盛岡市内にそんな駅があることが不思議でいっぱいになりました。
 浅岸駅は、岩手県盛岡市新庄字中津川にある、単式ホーム1面1線の地¬上駅で無人(盛岡駅管理)。上米内駅、大志田駅、浅岸駅、区界駅と続き、以前は隣の大志田駅とともに急勾配につきものの蒸気機関車が走っていた時代のスイッチバック駅でした。現在、停車する列車は1日上下各1本のみ。しかも浅岸駅は冬季休業なので、(期間中は全列車通過するだけ)8カ月のみ営業。2014年の秘境駅(ひきょうえき)ランキングで7位しかも隣の大志田駅が6位という鉄道マニア垂涎の駅だったのです。
  二回目のチャレンジで、盛岡市の浅岸にある水道橋から綱取ダム・大葛・銭掛集落を経て、中津川沿いに登って行く市道天神町〜銭掛3号線、それに接続する御大堂林道を経由して、やっと浅岸駅にたどりつきました。

浅岸駅.jpg
              盛岡駅から30分の浅岸駅.jpg
でもやはり心細くなるような山の中です。今も誰かの帰りを待つように、廃屋が数件。駅のホームからは、昭和32年に開校し、昭和46年に閉校した中津川小学校の木造の校舎が見えます。集落の子供達が通ったその学校は多い時には50人以上の児童が在籍し、学芸会や運動会をしていました。材木をひっきりなしに盛岡へ送り、駅員が住み込みで働くなど活気に満ちていた時代がしのばれます。
 さてその後、大志田駅にも一度チャレンジしましたが、実はまだ見つけられません。浅岸駅から大志田駅までは13キロ、徒歩だと5時間位かかるそうです。両駅とも駅周辺には熊の目撃情報があるそうで、待合室には「熊がでます」という注意を促す盛岡駅長名の貼り紙があり、浅岸駅にいても熊が出そうで怖かった・・・。
 緑濃い季節にふさわしい、山奥の駅の話をしました。岩手は本当に面白いところですね。会社でドライブを企画する場合は、安全面とトイレが一番なので、浅岸駅や大志田駅に車ではいけませんが、JR山田線に乗る旅は企画できます。上盛岡、山岸と住宅街の駅を過ぎ、カーブを曲がるたびに鳴らす「プォー!」という警笛を聞きながら、とんがり頭の兜明神岳(1005m)がある区界駅まで、なだらかな高原風景の絶景を楽しむ。緑一色の車窓を皆で見に行きたいですね。
         列車からの眺めは絶景だと思う.jpg
  
さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽にお問い合わせください。
 毎日ちゃんと栄養を摂って蒸し暑いこの時期を乗り切って下さい。
                        敬 具          
                     平成27年6月13日  総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 09:40| 日記

2015年05月12日

平成27年5月 添え状より

拝啓 木の芽が萌え、山々が若々しい萌黄色、一年中で一番元気溢れる季節になりました。皆さまは如何お過ごしでしょうか。
 今年の加賀野の森「大お花見会」は4月24日(金曜日)に沢山の方にお越しいただき、無事開催することができました。
          5月添え状1.png
        『高さ25m、加賀野の森の大桜の下で、毎年楽しみな野点』


 私は開会の言葉の時に、桜にちなんだお話をしたいと思い、前庭の桜のエドヒガンについて調べて驚いてしまいました。エドヒガンという木は、樹齢2000年を超えるといわれる神代桜(ジンダイザクラ:山梨県北杜市の実相寺境内・国指定の天然記念物)や、樹齢1500年を超える淡墨桜 (ウスズミザクラ:岐阜県本巣市の淡墨公園内)など、ヤマザクラと共にサクラの中では非常に長寿の種であるということ。だから、樹齢300年の石割桜や、樹齢400年の加賀野の森の桜は、まだまだこれからの木だったんですね。うーむ桜、恐るべし!
           5月添え状2.png
                 『夜桜も見事でした』


 神代桜の今から2000年前というと、日本はまだ縄文時代です。中国は西暦0年あたり、漢帝国の時代。ヨーロッパならローマ帝国時代です。2000年前の昔の人達からしてみれば飛行機だって、トイレ、エアコンといった住宅の設備だって、テレビだって、特に携帯電話やスマートフォンなど現代は有り得ないことばかりではないでしょうか。
 では逆に、今から2000年後と言ったら、地球はどんな風になっているのでしょうか?
 たとえば映画を題材にとると、昔のサイレントからトーキーそしてカラー映画に移り、今は3D映画もあります。立体映像、映画もTVも、予測にすぎませんが、未来は脳に直接映像を送り込む?ようになるかもしれませんね。よく未来SFにでてきます。人間は寝たままで何もせず、脳の中で人の一生をただ夢見て終わるだけとか。未来についてはこのあたりが限度で、とにかく想像できません。恒星間宇宙あたりになると…人間が人間のままでいられるかさえ不明です。ですから2000年も生きる木があることがすごい驚きです。(これを丁度書いている時にNHKで、ドキュメント72時間「屋久島・巨木に集う人々」という番組をやっていました。縄文杉に来る旅人を72時間待ち構えてインタビューするという番組で、見ていたら屋久島の縄文杉はなんと樹齢7000年とか。気が遠くなりました。)
 いずれにせよ、とても貴重で御めでたい長寿の木がわが社の庭にあることを実感し、大切にしたいと思いました。


          5月添え状3.png
            「今年も満開の桜にありがとう!」 桜に拍手


さて4月の請求書を同封いたします。また、6月から若干の変更事項がございますので、わかりやすく表にいたしましたので、ご確認ください。またお花見の時の写真は各施設回しますので、ご希望の方は希望番号をご記入の上、各施設の総務室スタッフまで、お声をかけてください。
 これから暑い季節に向かいますので、体調を崩されませぬよう皆様のご健康を心よりお祈り申し上げております。                       敬 具
                        平成27年5月12日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年04月08日

平成27年4月 添え状より

拝啓 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし (在原業平)。心浮かれるサクラの季節です。皆さま如何お過ごしでしょうか。
 今年の当社の「大お花見会」は4月24日(金)。

         4月添え状2.jpg

この添え状を書いている4月8日現在、福島県中通りは満開ですが、盛岡はまだ堅い蕾。昨年の「大お花見会」は5月3日で葉桜でした。さて今年はどうでしょうか? 
 先日、実家のある郡山市近くの福島県石川でタクシーの運転手さんと交わした会話が楽しかったので、ちょっと書きますね。
 それは桜がもうすぐ咲く当りで、タクシーの中で私が「開花まで、あと1日、2日かしら?」というと、そうですね、と運転手さんは同意しながら曰く「皆さん、桜、桜と気にしますけど、紅梅、白梅もいまとても綺麗に咲いているんですがね。誰も梅の開花は気にしない。梅だって美しく咲くし、香りもするし、実も成る。梅の開花はいつか、と問う人がいないのは、頑張って咲いている梅に悪いと思うんですが」というのです。
 確かに紅梅、白梅の見事な時期で、目は梅に行くのですが「桜じゃなくて、これは梅」とか、いちいち桜を引き合いに出してしまい、言われてみれば梅に悪い、そんな気持ちになりました。ところが、次に別のタクシーに乗った時、この話をすると別のタクシーの運転手さん曰く「それは、引き際でしょう。桜はせいぜい1週間、パッと咲いてすぐ散ってしまう。その引き際が潔くて日本人の象徴、武士道と合致するんじゃないですか。それに花はふつう太陽の方を向いて咲くけれど、桜は下を向いて咲く。人間の方を向いて咲きますからね」と言うのです。どの運転手さんもなかなかのことを言う、と感心した次第です。
 『桜梅桃李(おうばいとうり)』という言葉があります。これは花が一度にパッと咲くという意味ではなく、それぞれの花が、その特性を発揮して、見事に咲き薫ること。同じように人間も、ありのままに人生を咲かせ、実を結ぶことができるということを、仏法では『桜梅桃李』にたとえて説いています。桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、李(すもも)は李らしく、と。
         4月添え状3.jpg
 「自分は大して意味をもたない存在じゃないか」とか自分に自信がなくなる時があります。しかし、だれ一人としてこの世に存在価値のない人なんてない、だれでも良いところもあれば短所もある。今いるこの場所で輝いていこう、「自分は自分らしくていいんだ」という『桜梅桃李』とは、勇気や希望を与える言葉です。
 さて3月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までお問合せください。春爛漫の時節柄、健やかなる日々をお過ごしください。       敬 具

                平成27年4月8日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記