2013年04月11日

平成25年4月添え状より 〜お花見会〜

拝啓 春のやわらかい日差しのなか、外に出かけるのが楽しい季節になりましたね。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今年は、加賀野の森の前庭にある樹齢400年のエドヒガンザクラが開花するのはいつ頃でしょうか、今からハラハラドキドキしています。というのは今年は昨年より少し早く4月25日に「大お花見会」を開催いたします。その頃に咲いて欲しいのですが・・・。
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 今年のさくら祭りは昨年より大々的に行い、内容についてはちらしを同封いたしました。
参加者は当社の森に関係の皆さまだけ、という贅沢な企画です。お天気が良ければ桜の大木の下で「姫神」と「王明君さん」の素晴しい演奏を開催予定です( 雨の場合は室内になります )。
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「姫神」は機能訓練センター加賀野の管理者・北田の同級生ということから北田が出演依頼をして実現しました。「姫神」は、1970年代に星吉昭氏が、日本のシンセサイザー音楽の先駆者として『奥の細道』など、原日本の風景を音に表現し、一貫して東北の地から「北人霊歌」とも呼ばれる音楽を発信し続けています。吉昭氏は2004年に急逝され、今はご長男の星吉紀氏が中心となって活動、TVドキュメント番組「神々の詩」のテーマ曲を担当して大反響を呼んだり、アルバム「縄文海流〜風の縄文」では第40回日本レコード大賞企画賞を受賞するなど、岩手出身の世界的に注目されるミュージシャンです。今年2月17日放送のTBS系で北海道・大雪山(旭岳)のネイチャードキュメント番組『天空の方舟〜大雪山 氷河期から未来へ』が全国放送され、俳優・佐藤隆太さんが登山に挑戦した番組でも、姫神の音楽が流れていました。
 もう一方の王明君さんとは、かつて岩手選出の国会議員・元科学技術庁長官等もされた岩動道行氏の奥様・岩動麗(いするぎれい)様に、もう25年以上前になるでしょうか、私がご紹介頂いてからのご縁です。
 麗様は、当時東京芸大の大学院に音楽留学されていた王明君さんの笛が見事なので、
ぜひ岩手にお呼びして笛を聴く会を開催できないかと、ある夜突然お電話をいただき、当時「冬期オリンピックを盛岡に」という招致運動をしていた私にアドバイスをくださいました。そこから私は大胆にも開運橋の下をお借りし、王さんの笛の音を聴く会を招致運動の仲間たちとイベントの一貫として行い、夜の北上川の河原に王さんの笛が響き渡らせることができました。そしてその時の感動が忘れられず、河原のかがり火の美しさから、次に県立博物館の庭をお借りし薪能を企画・・・と何故か今まで
野外のイベントばかり経験するようになりました。イベントを手掛けた最初が王明君さんという贅沢なスタートだった訳です。
 王さんの昨年の素晴しい演奏の中で特に印象に強く残ったのが『竹笛のチゴイネルワイゼン!』。これは夜の部での演奏でしたが、竹笛のチゴイネルワイゼンは、まるでフルートのような美しい高音の音色。後半テンポが速くなる所で短めの笛に持ち替え、一糸として乱れない的確な音。それはまるで華やかで桃源郷を空中散歩しているような、それでいて清々しい音色・・。ただうっとりといつまでも聞いていたくなるような美しい旋律に心から酔いしれました。昨年はライトアップされた満開の夜桜が時折、丁度よいタイミングで風に舞い、こんな贅沢な時間を過ごせる幸せに感謝感激でした。
 この日はまた、江戸千家、岩手不白会・清雪会の皆さまがお茶会を催してくださいます。お茶会は当社総務部室長・金田一のお母様が不白会のメンバーで、快くお世話してくださっています。
 『今が一番楽しい』という当社をご利用くださっている皆さまのフォーラムも予定しています。この「大お花見会」も人と人との出逢いがスタートにありますが、どなたも毎日・今日が一番最高の日になるよう、しあわせづくりのお手伝いが私共のお仕事と思っています。
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毎日を楽しく過ごして下さっている皆さまの生き方の工夫をおたずねしたくてフォーラムを企画しました。
 こうした1年に一度のさくら祭りですが、演奏家の皆さまへの足代や舞台設定、お茶菓子代などイベントに少し経費がかかるため、参加費はどなたも1000円としましたので、ご了承ください。
ぜひご家族の皆さまもご一緒に4月25日は加賀野の森におでかけくださいますよう。詳しくは、同封のちらしをご覧ください。
 
 四月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせ
ください。花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛ください。         敬 具

                  平成25年4月11日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2013年03月11日

平成25年3月 添え状より

拝啓 早春の光が輝くきょうこのごろ、皆さま如何おすごしでしょうか。 もうすぐうららかな春、春眠暁を覚えずと申しますが、人生の三分の一は夢の中です。ですから睡眠も人生のひとつ、今日は名作落語から面白い夢の話をします。

<夢金>  欲深き 人の心と 降る雪は 積もるにつけて 道を忘るる介護の森3.png

 舞台は、山谷堀の吉田屋という船宿。そこの船頭・熊蔵は、寝言でも 「百両欲しい〜」と金の話をするような守銭奴です。
ある雪のひどい晩、熊が「金くれえ」と唸っていると、訪れたのがやつれた身なりの浪人と美しい町娘の二人連れ。
「兄妹で芝居見物の帰り。舟を一艘頼みたい。雪の中ゆえ酒手は幾らでもはらう」と侍が言うや、熊は飛び起きます。舟が雪景色の大川へ出ると侍が
「娘は大店の家出娘で懐に百両近く持っている。殺して金を奪うからお前も手伝え。断ればお前を斬る」と打ち明ける。熊が仰天して断ると
『大事を明かした上は命はもらう』と侍はすごんでみせる。
「解りました! でも、ここでやられたんじゃ痕が残る。これから船を中州にやりますから、そこでバッサリおやんなさい。朝になれば、水が満ちて亡がらは川ん中だ」
こうなると、欲と怖いのが一緒になって、熊公は一生懸命船を中州へ。 侍が先に上がったところで…いっぱいに棹を突っ張り、舟を出してしまいます。
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「こら、卑怯者!船頭、返せ、戻せ!」
「ざまあみやがれ、宵越しの天ぷらァ! 今に潮が満ちて来てみろ、『侍』が『弔い』って名に変わるんでぃ!」
娘を起こして身元をきくと、何と石町の扇屋という豪商の一人娘だった。そこにお嬢様を届けると、感激したご両親がお礼に二百両もくれた。
「有難てぇ。こっちが百両、こっちも百両。合わせて二百両ォ!!」
「うるせぇ!! 静かにしろ!!」
「アァ…夢だ」   と思わず、金を握りしめた瞬間、物凄い痛みで目が覚めた。夢から覚めると熊蔵、己の急所を握っていた。

古い江戸落語の名作〈夢金〉は、雪の大川を小舟が行く美しい描写とオチの馬鹿馬鹿しさが好対照の落語です。下ネタのオチですが三遊亭金馬は身祝いの酒手を受け取り、百両と百両を両手に持って、「二百両ぉ〜」、「ああ、夢だ」。と品良く落としたり、噺家によって中身は変えているようです。
 落語は江戸時代に成立した伝統的な話芸ですが、「落し話(おとしばなし)」略して「はなし」とも言われています。皆さまの中にも落語フアンは多いのではないでしょうか。

 さて三月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
気温の変化で体調を崩しやすい時期ですので、どうぞくれぐれご自愛ください。                       敬 具
                        平成25年3月11日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 03:35| 日記