2013年11月08日

利用者様へお手紙

拝啓  ひと雨毎に季節が冬に向かっていく今日この頃、木枯らし1号が吹き急に寒くなってきましたね。 皆様、お元気でいらっしゃいますか。お風邪などひいておられませんか。
10月から11月にかけて秋の大イベントとして、「紅葉と豊潤の秋を楽しむ紅葉ドライブ」全5コースを組みましたが、たくさんのご参加ありがとうございました。
なかでも大人気は70名が参加した、あまり遠くまでいけない方に向けての「盛岡グランドホテルでの会食会」。 秋の味覚いっぱいのお食事と、三味線・民謡の演奏会など、優雅な一時をごいっしょに楽しんでいただくことができました。 
 また今回、一番遠くて八戸まで足を伸ばしましたが、高速道路から見た、赤や黄色に染められた山々の美しさ。 また御所湖コースの加賀野組や、香寿の森の全員が参加してくださった「南昌山コース」の紅葉スポット。 光が紅葉の山肌にキラキラと反射して、まるでおとぎの国のようでしたね。 今回、どのコースにも参加できなかった方にも来年はお楽しみいただけるよう、いろいろ企画していきたいと思います。

 話はかわりますが、先日お買い物をしたレシートが 777円。 同じ数字が並んでいた
のを見て、なんだか嬉しくなりました。この連続して同じ数字が並んだゾロ目の番号に
ついて調べてみると、ゾロ目はエンジェルナンバーと呼ばれ、”天使からのメッセージ″と
いわれているそうですよ。 それぞれちょっとした意味があるようなのでご紹介します。
「111」・・・・新しいスタートを切るいいタイミング。新たな扉が開かれています。心からの望みに集中すると、驚くほど早く現実化しそう。
「222」・・・願いは叶いつつあります。恐れや心配は手放してしまいましょう。新しい機会や出会いが訪れ、最善のものを引き寄せることができるでしょう。
   「333」・・・人生の聖なる使命にあなたが活躍できるように偉大なる存在があなたを強くサポートし、愛を送ってくれています。
   「444」・・・数え切れないほどの天使達があなたに愛と優しさ、光を送ってくれています。あなたの願いを頼んでみましょう。叶えてくれそうですよ。
「555」・・・あなたの人生を変容するような大きな変化が起こっています。 素晴らしい方向へと導かれていますので自分にそぐわないものは、手放して。
   「666」・・・金銭を含む物質面の恐れを手放すべき時。 人を通してもたらされる助け、目には見えない天界からの助けの両方を受取って感謝しましょう。
   「777」・・・天があなたを祝福しています。実りある結果を手にしています。 あなたの幸せが他者を幸せにしていきます。
   「888」・・・豊かさの流れがあなたに降り注いでいます。経済的な豊かさの波はこれからも続きます。 豊かさを楽しみ、他者と分かち合っていきましょう。
   「999」・・・あなたは大切な人生の使命とつながりました。地球を癒すためにやっきたパワフルな使命をもった存在です。
 というように、ゾロ目には見ただけで嬉しくなるメッセージが沢山こめられています。あなたが幸せになったときは、誰かに話をすると幸せの波が連鎖して、きっとみんながハッピーになれるそうですよ。来月は聖なるクリスマス、また皆様で楽しみたいと思います。
寒さに向かう季節です、お体に気をつけてお過ごしください。       敬 具
                            
               平成25年11月9日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 18:09| 日記

2013年10月11日

澄みわたる青空

拝啓 澄みわたる青空、いちょう並木のイエロー、夕日に輝くすすきの銀色。街路樹の葉も日ごとに赤や黄色に彩りをましていますが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
 山々が次々と艶やかな彩りを映画のスクリーンのように見せてくれる秋は、1年中で一番カラフルな季節ですね。今年の加賀野の森・香寿の森・福寿の森・徳寿の森では紅葉ドライブを「秋の味覚」と組みあわせて企画いたしました。10月22日から11月1日まで4回行います。体調と相談しながら全てに参加されることもできます。スタッフも同行しますので、安心してお申し込みください。

A: おいしい安代コース (紅葉と新ソバを楽しむ会)
 盛岡から車で高速を使って普通にいけば1時間ほど。山々に抱かれた高速道路を北上して、安代地区にある廃校になった旧五日市小学校を訪れます。木造校舎はレトロ感たっぷりですが、内部はバリアフリー化してあり、車イスにも配慮した造りになっています。昼食は近くの「北の蕎麦屋」で新蕎麦をいただき、その後「麹屋もとみや」(味噌専門店)や「ふうせつ花」(豆腐専門店)で、とても美味しいソフトクリームをいただくコースです。アイスやお土産のために、少しお小遣いをもっていかれることをおすすめします。

B: 盛岡グランドホテル迎賓コース (盛岡市内の眺望と懐石料理を楽しむ会)
 愛宕山にある盛岡グランドホテルで、リッチなひとときをご一緒に過ごしませんか。今回の目玉企画です。お食事会場から盛岡の大パノラマが手に取るように広がり、眺めを楽しみながら、旬の食材をたくみに活かした和食の本格メニューを味わっていただきます。食後は津軽三味線のショーもあります。
 あまり車に長く乗るのは大変、という方にも配慮したプランですが、
ご心配な方はご相談ください。

C: 御所湖・盛岡手づくり村コース (紅葉と自然食バイキングを楽しむ会)
 予定では、南昌山の方から繋・御所湖に向かうプランです。金色の稲穂がたわわに実る田畑や、山々を染める蔦や楓の紅の色など、目にうれしい山の粧いを楽しみながら走ります。昼食は「旬菜食健ひな野」。こちらは野菜たっぷり、体に優しい素材を調理したメニューが50種類以上揃う自然食のバイキングです。スタッフがついていますので、心ゆくまでお楽しみ下さい。
 また、御所湖畔の手つくり村の工房で、思いつくままに自由な感覚で自分だけのオリジナルの絵や文字を、お皿や湯のみに描いてみませんか。オリジナル作品の出来上がりは約1カ月後、お楽しみにお待ちください。

D: 八食センター満喫コース (紅葉と海の幸を楽しむ会)
 東北自動車道で、“青森県八戸市のでっかい市場”八食センターをめざします。鮮魚・魚介類・珍味・殻付きウニ・ホタテ・肉・青森の地酒など揃っていますので、何度か訪れた人もいるのではないでしょうか。今の季節は大間のマグロや、ピカピカのイクラ、カキ。買ったものを焼いて食べるコーナーもありますし、館内に食事処も多いので、グループにわかれて昼食は実費で各自お好きなものを食べて頂く趣向です。

 どのコースもスタッフも一緒に昼食を食べますので、いろいろなお話で盛り上がりながら会を楽しんでいただきたいと思います。また、八食センターコースは施設に戻ってくるのが4時から5時になる可能性あるため、入居の方が主体です。同封のちらしをよくご覧いただき、ご一緒に今年の紅葉をより楽しく、より堪能していただけたらと願っていますので、よろしくご協力下さいますようお願いいたします。

日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。             敬 具

                        平成25年10月10日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 08:19| 日記

2013年09月14日

利用者様へのお手紙

拝啓 空の色、雲の流れ、風の音に秋を感じるころとなりました、みな様いかがお過ごしでしょうか。
 今年の仲秋の名月は9月19日の木曜日とか。なぜか秋の月はとりわけ魅惑的、虫の音を聞きながら愛でるお月見は風情がありますね。 幼い頃、夜道を歩いていると大きな月が見えて、それが自分について追いかけてくるような錯角を覚えたことがありませんか。今風に言うと(?)、月のストーカー。それでも、雲か何かに隠れて見えなくなると「あれ、どこいっちゃったのかなぁ?」なんて探してみたり、見えてくると安心したりしたものです。

 秋は行事が目白押しです。そのトップをきって今週の金曜日13日は、加賀野の森で「盛岡八幡宮例大祭の山車・紺屋町よ組」が音頭上げに来てくれます。「よ組」は、紺屋町を本拠とする藩政期以来の火消し、消防第5分団として知られていますが、「よ組」としたのは不来方城主が参勤交代で江戸を訪れた際に、江戸神田の「よ組」と親交を結んだことからといわれています。今年の演題は『歌舞伎十八番の内矢の根』。
 この日は徳寿の森・福寿の森・香寿の森と森グループ全部に声をかけましたので、加賀野の森に集結してお祭りの山車巡行をたっぷりお楽しみいただきたいと思います。同時に館内では昨年度の例大祭の盛岡市内11団体の番付表も展示しますがこれが圧巻!! ぜひご覧ください。

 さて、お祭りが過ぎますと、次の週は敬老週間。「機能訓練センター」「ケアセンター福寿の森」「徳寿の森デイサービスセンター」を中心に、16日から素敵なイベントをどこも企画しています。たとえば和太鼓グループや大宮中学校ブラスバンド部、ハワイアンダンスの会などの来館や、お寿司を食べに行く、産直へお買い物ツアーなど、それぞれのデイサービスで趣向を凝らしたスケジュール満載。どれも面白そうです。

 また秋は食欲の秋! 先日、全施設「食の調査」アンケートをお住まいの皆様を対象に実行しましたが、その中で“秋にはサンマを炭火で焼いたのが食べたい”というのがありました。 そこで考えまして、今月、来月に各施設1回ですが、『秋刀魚(サンマ)大会』と名付けて庭で炭をおこし、サンマを焼きます。
 
 今のところサンマ大会が決まっているのは、加賀野の森が18日の誕生会に行う予定です。あとは各施設決まり次第お知らせいたします。
 実は、このサンマを集めるのが大変でした。盛岡市内では、1本250円から500円といわれあまりにまだ高くて、結局北海道の卸組合に直接連絡し、そこも天候の関係でサンマの水揚げ日が確定しないという状況でしたが、何とか手に入れることができました。(まだ届いていませんが・・・。) 秋刀魚といえば有名な佐藤春夫の『秋刀魚の歌』がありますね。 一部だけ抜粋します。 ・・・
              
              あはれ  秋風よ  情〔こころ〕あらば伝へてよ
              男ありて  今日の夕餉〔ゆふげ〕に ひとり
              さんまを食〔くら〕ひて  思ひにふける と。
              さんま、さんま  さんま苦いか塩つぱいか。・・・
       
 10月には野山の彩りに合わせて、紅葉ドライブもスタートします。今年は紅葉スポットにプラスして、新ソバを食べるコースや懐石ツアーなど、食を組み合わせる案がでています。昨年、お寿司コースが好評でしたので。みな様のご希望もぜひおしらせください。

 朝夕はめっきり涼しくなりましたのでご健康に充分留意され、爽やかな秋を満喫されますことをお祈り申し上げます。敬 具
                  

                           平成25年9月12日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 10:27| 日記

2013年08月12日

平成25年8月 添え状より

拝啓 暑さが尋常ではない今年の夏、各施設では早い段階から水分補給に取り組んで脱水症にならないようにしましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
  『湧く雲の白さを盛りしかき氷』
かき氷.png
 暑いので、加賀野の森では、火・木・土曜日開催の売店喫茶のかき氷300円の売れ行きが良いようです。現在は、かき氷やアイスクリームを売店で扱っているのは加賀野の森だけですが、福寿の森は8月19日、徳寿は21日の「夏の福祉用具まつり」で、かき氷を格安の50円で出しますので、楽しみにお待ちください。
 また各施設での売店販売品については、売店閉鎖時でもスタッフにお声をかけていただければ、お部屋にお届けいたします。時により少々お待たせするかもしれませんが、ご了承ください。

 こう暑いと、家の中にいることが多くなりますね。今回は家の中の「お片づけ」の話をします。かつて私は人に子年ですかと言われるほど、ねずみのようにものを集めて結構捨てられないタイプでした。こんな方は多いのではないでしょうか。でも今は考え方を変えて、できるだけ身辺整理?の毎日です。
掃除.png
 というのも、“断捨離”ダンシャリ・だんしゃり ・・・ 口にだして音にしてみるとなかなかインパクトのある力強い響きですが、断捨離とは一言で言うと、モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術。 別の言い方をすると「家のガラクタを片づけることで、心のガラクタを整理して人生をご機嫌へと入れ替える方法、ということで、今は心がけて断捨離につとめています。
 そのためにとる行動とは
           「断」 = 入ってくる要らないものを断つ  
           「捨」= 家にはびこるガラクタを捨てる  
           「離」= ものへの執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にいく
  断捨離とは単なる掃除・片づけとは異なって、「もったいない」「使えるか、
使えないか」ではなく、「このモノは自分にふさわしいか」という問いかけ
つまり主役はモノではなく自分。そして時間軸は常に「今」。
  「このモノは使える」→「取っておく」ではなく「私が使う」→「必要」という考え方をします。自分に不必要なものを手放すとココロまでがす〜っと軽くなります。モノを手放していくだけなのですが、不思議と“行動変容”をもたらし、知らず知らずに封じ込めていた内存する力を蓋を取り除いて外に出し、すっきりと前が見えてきます。人の生命が赤々と燃えるように導火線に火を点ける。環境が良くなると、考え方が整理されて仕事の能率UPの効果も得られます。
 断捨離している人をダンシャリアンと言うそうですよ。夏はとくにスッキリとしたいものです。これから、皆様も1日だけでもダンシャリアンになりませんか?
ひまわり.png

 さて八月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。また10月からサービスのさらなる強化のための幾つかのお知らせ事柄がありますが、それは近々またお手紙等をお送りする予定です。
 立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ暑い毎日ですので、ご自愛専一にお願い申し上げます。                                                敬 具
                      
                         平成25年8月12日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2013年06月10日

平成25年6月 添え状より

拝啓 暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしですか。  6月というと第三日曜日は、父の日、お父さんに感謝する日ですね。いつもありがとう.png
 「父」という字は、斧(おの)の頭部の形と又(叉)を組み合わせた形で木を切る斧というより、祭礼の器である指揮者の象徴とか。叉は手にもつ形なので、儀式の中心で指揮をとる人こそが父であるということのようです。
 父の読みは「ちち」と、「ち」が二つ重なっています。「ち」というのは血であり、不思議な霊力をもった力のことを指す言葉。とくに体内をかけめぐる血は、不思議な力の最たるもの。この「ち」が「からだ」にあるということで「ちから」、つまり「力」という言葉もできたそうです。血「ち」はまさしく生きるパワー。赤ちゃんが最初に口にするのもお乳の「ちち」です。
また、大蛇のことを「おろち」といいますが、この「ち」も蛇に宿る不思議な力を意味しています。雷のことも「いかづち」というように「父」は恐ろしく力のある存在ということ。最近は恐ろしいお父さんはおられないかもしれませんが、私たちはお父さんからしっかりと生きる力「ち」をいただいています。
 すでにお父さんが天国におられる方は胸の中で、お元気でおられる方は言葉で、「父の日」には、感謝の気持ちを贈りたいものです。

  話は変わりますが、みなさんは「アルパージュ」という言葉を知っていますか?「アルプスに語感が似ているから山でなんかするの?」と気付いた人は、なかなか鋭いですね〜。アルパージュとは「アルプスの放牧地」のこと。ここからは牛や羊の「ちち」でつくられる『チーズ』のお話をします。
 フランス、雲上の大自然アルプスの夏は遅く、雪解けは6月からです。 ふもとで暮らす酪農家たちは毎年6月15日、雪が多ければ6月下旬に牛たちをアルプスの山へと連れ出します。人と家畜たちは山道をゆっくりゆっくり登って標高1500mくらいの中腹にある放牧地まで行き、道中、花やハーブまじりの青草を食べまくります。 
 そして酪農家たちは、搾りたてのフレッシュなミルクから、チーズを作ります。青々とした若草やお花、ハーブをたっぷりと食べた牛のミルクはほんのりクリーム色で旨みもたっぷり。このミルクで作るチーズは当然のことながらおいしく、「アルパージュもの」として、通常のチーズより高めの値段が付けられる特級品です。
チーズ2.jpg 
 夏の放牧場は、まさに「アルプスの少女ハイジ」の世界。「カラーン。カラーン」と牛が首につけているカウベルが壮大なアルプスの山々にこだまして、のどかな光景が広がる。この自然が産みだしたアルパージュもののチーズに出会うチャンスがあれば、ぜひ食べてみてください。すばらしい大自然の光景に思いをはせながら…。
 と、チーズの話をしたのは、私は先日、チーズコーディネーターの資格をとったので、これからは豊富でさまざまな栄養が含まれる美味しいチーズをみな様に提案したいと思っています。楽しみにしていてくださいね。

 さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽にお問い合わせください。本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。       敬 具           
 平成25年6月10日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2013年05月13日

添え状より

拝啓 桜吹雪舞い散る季節、もうすべて葉桜です、という所もおありのことでしょう。みなさま、今年の桜を楽しまれましたか、如何おすごしでしょうか。
加賀野8.png
「枯木に花を咲かせましょう〜」と、日本昔話の花咲かじいさんでも言っているように、桜は枝に花が咲いてから、次に葉が出てきますね。枯木のように見えるところから見事に花ひらく、というのが桜です。何にもないところに花が咲くからこそ日本人は、この桜を愛でるお花見に魅かれるような気がいたします。
 今年も加賀野の森では、樹齢400年の桜のもと、5月2日に盛大に『大お花見会』を開催することができました。テレビ局3社、新聞2社も取材にきてくださいました。その時の催しについては、写真を添えながら次月でお知らせいたします。
 ところで加賀野の森の桜は樹齢400年、ほんとうに気が遠くなる数字です。ビジネスでは、ある事業主の会合で、100社に100年後に集まる約束をしたところ、100年後も継続していたのはなんと1社だけだった、とうお話を聞いたことがあります。
 伝統的に続く商家のひとつに薬屋がありますね。たとえば谷崎潤一郎の春琴抄は「七代続いた鵙屋の・・・」という切りだしで始まりますが、実際は七代も続くというのは稀有なことです。お香屋さんで創業350年という方がいますが、現在は16代目が経営に当たっています。

 お香は、江戸時代初期、江戸幕府を開いた徳川家康が香木の収集家として知られていますが、芸道としての香道が確立したのは、室町時代の東山文化の頃です。茶道や華道が大成するのとほぼ同時期に香道の作法も整い、現在の形に近いものになりました。東山文化(ひがしやまぶんか)とは、室町時代中期の文化をさし、八代将軍足利義政(1436年-1490年)が築いた京都の東山山荘を中心に、武家、公家、禅僧らの文化が融合して生まれました。茶道や華道、香道はこの時代に華やかなスタートをきり、江戸時代になって宮中人から武家、一般庶民にまで広がったそうです。

 ということは加賀野の森の桜はいつの時代から、ここにそびえ、その間、日本の何を見てきたでしょうか。
 そう考えると、今年も江戸千家の有志のみなさまに美味しいお茶を点てて頂いたのも夢のような歴史を感じます。また、各館(○○の森)で毎朝お香をたくのも意義のあることに感じます。

 そして一番は、今年のフェステバルの最後に挨拶させていただきましたが、『加賀野の森の桜は5月2日、みごとに満開です。でも一番の主役は誰だったでしょうか? それはここにお集まりのみな様、本日参加下さったみな様、また参加できなかったけれど徳寿の森、福寿の森、香寿の森、加賀野の森に関わってくださっているみな様がたのお一人おひとりが主役です。そのためにわたしたち職員一同は、みな様がたの“しあわせづくり”のお手伝いをさせていただいています』、ということをお話しいたしました。
 これはいつも言っていることですが、すべての原点は、フェステバルに参加のみな様、また当日は来れなかったけれど、森に関わってくださる全てのみな様が主役です。この考えの中で、スタッフ一同、絶え間ない未来への思いが湧きあがり、自分がしなければいけないことも見えてきます。『大お花見会』の意義は、樹齢400年の桜をシンボルとして、これからもみな様のお傍にいますので宜しくお願いいたしますという想いです。
 加賀野9.png
 さて五月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽にお問い合わせください。木の芽どきの体調の崩しやすい季節です。お体をくれぐれもご自愛ください。          敬 具         
                          平成25年5月13日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2013年04月11日

平成25年4月添え状より 〜お花見会〜

拝啓 春のやわらかい日差しのなか、外に出かけるのが楽しい季節になりましたね。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今年は、加賀野の森の前庭にある樹齢400年のエドヒガンザクラが開花するのはいつ頃でしょうか、今からハラハラドキドキしています。というのは今年は昨年より少し早く4月25日に「大お花見会」を開催いたします。その頃に咲いて欲しいのですが・・・。
介護の森7.png

 今年のさくら祭りは昨年より大々的に行い、内容についてはちらしを同封いたしました。
参加者は当社の森に関係の皆さまだけ、という贅沢な企画です。お天気が良ければ桜の大木の下で「姫神」と「王明君さん」の素晴しい演奏を開催予定です( 雨の場合は室内になります )。
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「姫神」は機能訓練センター加賀野の管理者・北田の同級生ということから北田が出演依頼をして実現しました。「姫神」は、1970年代に星吉昭氏が、日本のシンセサイザー音楽の先駆者として『奥の細道』など、原日本の風景を音に表現し、一貫して東北の地から「北人霊歌」とも呼ばれる音楽を発信し続けています。吉昭氏は2004年に急逝され、今はご長男の星吉紀氏が中心となって活動、TVドキュメント番組「神々の詩」のテーマ曲を担当して大反響を呼んだり、アルバム「縄文海流〜風の縄文」では第40回日本レコード大賞企画賞を受賞するなど、岩手出身の世界的に注目されるミュージシャンです。今年2月17日放送のTBS系で北海道・大雪山(旭岳)のネイチャードキュメント番組『天空の方舟〜大雪山 氷河期から未来へ』が全国放送され、俳優・佐藤隆太さんが登山に挑戦した番組でも、姫神の音楽が流れていました。
 もう一方の王明君さんとは、かつて岩手選出の国会議員・元科学技術庁長官等もされた岩動道行氏の奥様・岩動麗(いするぎれい)様に、もう25年以上前になるでしょうか、私がご紹介頂いてからのご縁です。
 麗様は、当時東京芸大の大学院に音楽留学されていた王明君さんの笛が見事なので、
ぜひ岩手にお呼びして笛を聴く会を開催できないかと、ある夜突然お電話をいただき、当時「冬期オリンピックを盛岡に」という招致運動をしていた私にアドバイスをくださいました。そこから私は大胆にも開運橋の下をお借りし、王さんの笛の音を聴く会を招致運動の仲間たちとイベントの一貫として行い、夜の北上川の河原に王さんの笛が響き渡らせることができました。そしてその時の感動が忘れられず、河原のかがり火の美しさから、次に県立博物館の庭をお借りし薪能を企画・・・と何故か今まで
野外のイベントばかり経験するようになりました。イベントを手掛けた最初が王明君さんという贅沢なスタートだった訳です。
 王さんの昨年の素晴しい演奏の中で特に印象に強く残ったのが『竹笛のチゴイネルワイゼン!』。これは夜の部での演奏でしたが、竹笛のチゴイネルワイゼンは、まるでフルートのような美しい高音の音色。後半テンポが速くなる所で短めの笛に持ち替え、一糸として乱れない的確な音。それはまるで華やかで桃源郷を空中散歩しているような、それでいて清々しい音色・・。ただうっとりといつまでも聞いていたくなるような美しい旋律に心から酔いしれました。昨年はライトアップされた満開の夜桜が時折、丁度よいタイミングで風に舞い、こんな贅沢な時間を過ごせる幸せに感謝感激でした。
 この日はまた、江戸千家、岩手不白会・清雪会の皆さまがお茶会を催してくださいます。お茶会は当社総務部室長・金田一のお母様が不白会のメンバーで、快くお世話してくださっています。
 『今が一番楽しい』という当社をご利用くださっている皆さまのフォーラムも予定しています。この「大お花見会」も人と人との出逢いがスタートにありますが、どなたも毎日・今日が一番最高の日になるよう、しあわせづくりのお手伝いが私共のお仕事と思っています。
介護の森8.png
毎日を楽しく過ごして下さっている皆さまの生き方の工夫をおたずねしたくてフォーラムを企画しました。
 こうした1年に一度のさくら祭りですが、演奏家の皆さまへの足代や舞台設定、お茶菓子代などイベントに少し経費がかかるため、参加費はどなたも1000円としましたので、ご了承ください。
ぜひご家族の皆さまもご一緒に4月25日は加賀野の森におでかけくださいますよう。詳しくは、同封のちらしをご覧ください。
 
 四月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせ
ください。花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛ください。         敬 具

                  平成25年4月11日    総施設長 神原美智子
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2013年03月11日

平成25年3月 添え状より

拝啓 早春の光が輝くきょうこのごろ、皆さま如何おすごしでしょうか。 もうすぐうららかな春、春眠暁を覚えずと申しますが、人生の三分の一は夢の中です。ですから睡眠も人生のひとつ、今日は名作落語から面白い夢の話をします。

<夢金>  欲深き 人の心と 降る雪は 積もるにつけて 道を忘るる介護の森3.png

 舞台は、山谷堀の吉田屋という船宿。そこの船頭・熊蔵は、寝言でも 「百両欲しい〜」と金の話をするような守銭奴です。
ある雪のひどい晩、熊が「金くれえ」と唸っていると、訪れたのがやつれた身なりの浪人と美しい町娘の二人連れ。
「兄妹で芝居見物の帰り。舟を一艘頼みたい。雪の中ゆえ酒手は幾らでもはらう」と侍が言うや、熊は飛び起きます。舟が雪景色の大川へ出ると侍が
「娘は大店の家出娘で懐に百両近く持っている。殺して金を奪うからお前も手伝え。断ればお前を斬る」と打ち明ける。熊が仰天して断ると
『大事を明かした上は命はもらう』と侍はすごんでみせる。
「解りました! でも、ここでやられたんじゃ痕が残る。これから船を中州にやりますから、そこでバッサリおやんなさい。朝になれば、水が満ちて亡がらは川ん中だ」
こうなると、欲と怖いのが一緒になって、熊公は一生懸命船を中州へ。 侍が先に上がったところで…いっぱいに棹を突っ張り、舟を出してしまいます。
介護の森4.png
「こら、卑怯者!船頭、返せ、戻せ!」
「ざまあみやがれ、宵越しの天ぷらァ! 今に潮が満ちて来てみろ、『侍』が『弔い』って名に変わるんでぃ!」
娘を起こして身元をきくと、何と石町の扇屋という豪商の一人娘だった。そこにお嬢様を届けると、感激したご両親がお礼に二百両もくれた。
「有難てぇ。こっちが百両、こっちも百両。合わせて二百両ォ!!」
「うるせぇ!! 静かにしろ!!」
「アァ…夢だ」   と思わず、金を握りしめた瞬間、物凄い痛みで目が覚めた。夢から覚めると熊蔵、己の急所を握っていた。

古い江戸落語の名作〈夢金〉は、雪の大川を小舟が行く美しい描写とオチの馬鹿馬鹿しさが好対照の落語です。下ネタのオチですが三遊亭金馬は身祝いの酒手を受け取り、百両と百両を両手に持って、「二百両ぉ〜」、「ああ、夢だ」。と品良く落としたり、噺家によって中身は変えているようです。
 落語は江戸時代に成立した伝統的な話芸ですが、「落し話(おとしばなし)」略して「はなし」とも言われています。皆さまの中にも落語フアンは多いのではないでしょうか。

 さて三月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
気温の変化で体調を崩しやすい時期ですので、どうぞくれぐれご自愛ください。                       敬 具
                        平成25年3月11日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 03:35| 日記