2016年10月15日

平成28年10月 添え状より

拝啓  街路樹の葉も日ごとに赤や黄色に彩りをましていますが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。 秋は、スポーツの秋・味覚の秋・行楽の秋・読書の秋・芸術の秋といわれていますが、やはり一番は食欲の秋! これは自然のサイクル、旬のものは最高に美味です。やっぱり私は、美味しいものが一番。 皆様はいかがでしょうか。


もみじ.jpg



先日、加賀野の森では、庭で炭火をおこし秋刀魚焼きをしましたよ。今年のサンマの話を少ししますと、日本人はサンマは日本の魚と思っているかもしれませんが、実はそうではなく、サンマは太平洋の真ん中の公海に住んでいて、卵を産むために南下します。産卵海遊をしているサンマの一部が、日本沿岸を通りかかり、それを漁師さん達が漁獲しているそうです。サンマは冷たい海水を好んで泳ぐ魚で、表面水温が15前後のところに漁場が形成され、北から来る冷たい親潮が日本沿岸を通ると、日本のそばにサンマの好漁場ができて、豊漁が期待できる。しかし、昨年も今年も、親潮の勢力が弱く北の方に押しやられていて、釧路周辺の水温は高めなため、低調な水揚げのようです。冷凍にしてしまうと味が落ちるので、今年も北海道から水揚げしたばかりのサンマを送っていただきました。実は、このタイミングが結構大変です。漁によって、どの位捕れるか判らないし、生でなければいけないので。でも、奇跡的に今年も昨年も上手くいって、美味しいサンマが食べられた訳です。今年は、一寸スマートな細身のサンマでしたが、充分油ものって美味しかった。 まだ召し上がっていない施設があるかどうか調べて、まだのところは、もう少々おまちくださいね。また取り寄せたいと思います。

さんま.png
























さて、ご一緒に美味しいものといえば、当社の紅葉ドライブの企画、今年もゴージャスです 全部で3コースを企画し、10月の一週間に一回ずつ、10日(月)、18日(火)、24日(月)に設定しました。

10日の美術館コースは、もう終わりましたが、海の幸があふれだしそうに新鮮な海鮮丼を食べて、芸術の秋にふさわしく県立美術館でオーケストラの演奏を聴いてきました。




海鮮丼.png



コウロギ.jpg











今度の18日の盛岡グランドホテルコースは、お料理も豊穣の秋そのものの旬の素材がたっぷり、季節をまるごと堪能できるメニューです。食欲とともに、感性までも刺激される一日になりそうですよ。 というのも芸術部門で数々入賞しているお二人の方が、私達の会に出演してくださることになりました。そのお二人とは、津軽三味線の藤原翼さんと、歌手の三浦わたるさんです。

津軽三味線奏者の藤原翼さんは、紫波町出身。16歳から師匠「笹川皇人」に師事し、津軽三味線全国大会で入賞され、現在は国内・海外での演奏活動をされています。


藤原 翼.jpg

三浦わたるさんは、NHKのど自慢合格後、みちのく歌謡文化連盟の白岩英也会長の紹介で、「昔の名前ででています」等数々の大ヒット曲を生んだ歌謡曲の重鎮・作曲家の叶弦大の内弟子となり、平成17年には「北の夕焼け」でデビュー。盛岡市出身の大型歌手です。


啄木哀傷.jpg














  また、24日のオーロパークコースは、盛岡の秋の景色が堪能できるようなコースを考慮中ですので、ぜひお楽しみに、紅葉ドライブにご参加ください。




  さて、10月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。                                    敬  具


平成281012日  総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 11:00| 日記

2016年09月16日

平成28年9月 添え状より

拝啓 真昼の太陽よりの日没の太陽に風情を感じる季節になりました。一日の終わりに空を真っ赤に染めて沈みゆく太陽は見ていて飽きることがありません。皆さま、如何お過ごしでしょうか。今月はご高齢の方に敬意と長寿のお祝いをする『敬老の日』があり、お楽しみいただけるイベントが各施設とも満載です。また10月になると紅葉ドライブも始まります。皆さま、どのイベントにもご参加くださいますようお願い申し上げます。

 T.jpg

 X.jpg


 さて、アメリカでの興味深いデータのお話をします。80歳以上の老人を対象としたアンケート調査ですが、質問は、「人生で最も後悔していること」は何ですか?といったもの。どんな回答が多いと思いますか。

上位は、

  「他人がどう思うか気にしなければ良かった」

  「もっと自分の情熱に従うべきだった

   「もっと思い切って冒険すればよかった」

   「他人のために尽くせばよかった」

   「幸せをもっとかみ締めて生きるべきだった」

   「人の言う事よりも自分の直感を信じればよかった」などなどです

 ちなみに、70%の方が全く同じ回答で、つまりそれは、チャレンジしなかったことの後悔があり、まとめると、人生はたったの一度きりだから、もっとダイナミックに挑戦したかった、ということのようです。世の中の9割が「こんなはずの人生じゃなかった」と言って死んでいくというのです。仕事、お金、友人、その他人間関係全てを世の中のほとんどの人が「人生の終わり」になって気づくというのです。

Z.jpg


とはいえ、一度きりの人生、後悔はしたくないですよね。今日が人生で一番若い時と思えば、人生はまだまだ続いている。「今さらやっても無駄ではないだろうか」と思うのではなく、私も含め、これを読んで下さっている‶森″の関係者の皆様、『こんなはずの人生だった』と言って笑って天国に行きたいと思いませんか。他人と比較して「もう若くない」と思うのではなく、自分と比較すれば「今日は、これからの人生で最も若い」と言えますし、年を取っていても、まだまだ先の人生があります。10年後のあなたが、今のあなたを見れば「若者」と呼ぶに違いありません。


世界No1の人生コーチイングと言われる、アンソニーロビンズも、「あなたの人生の期待値は『奇跡』に設定しなくてはならない。なぜなら、あなたが生まれてきた事自体が『奇跡』だからだ」と言っています。そっと手を胸に当てて目をつぶり、あなたの心の声を聞いてみませんか。心の声は、一体どんな人生を送りたいと言っていますか? 

Y.jpg

食べるものがあって幸せ、着るものがあって幸せ、住む場所があって幸せ、周りに皆がいて幸せetc…。すでにたくさんの幸せを得ている皆さまですが、当社は、さらに「幸せづくり」のお手伝いが大事な仕事だと思っています。いつでもお気軽に、私に話しかけてください。スタッフとともに、笑顔の輪を広げることが、私たちの生きがい、使命なのですから。私たちにできることはささやかですが、皆さまの良い人生のために頑張りたいと思っています。


 さて9月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。朝晩はめっきり涼しくなって参りました。お風邪など召されませぬよう、お身体ご自愛下さい。                           敬 具


                平成28年9月14日   総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 21:52| 日記

2016年08月09日

平成28年8月 添え状より

かき氷、入道雲、麦わら帽子、海の家、花火大会、盆踊り、星空・・・・


かき氷.png

夏は、子どもの頃から、夏休みで学校もなくて、色いろな行事があって、私にとっては今も一番

好きな季節ですが、皆さまは如何でしょうか? 

うちわとスイカ.jpg


暑くて嫌だという方も、一年の中で夏は、何か特別な季節ではないか。水風船.jpg

子どもの頃、夏休みの宿題で、「雲の観察」をしたことがありました。雲はいつも空にあるから楽でいいかと思ったのに、

スケッチをして上を向くともう雲の形が変わっていて途方 

にくれてしまい、みているとさらに変わっていくし、おまけに首がつかれ、実はとても難しくて大変だったと、今でも空をみると思い出します。


海.jpg

私は福島県の内陸部・石川町で生まれましたが、母方の身内が勿来や小名浜にいた関係で、夏休みは海が見える親戚の家に小・中学時代は長期お泊りに行っていました。同じ福島でも浜の方のスカッと明るい気質と内陸部の籠ったような気質が違うのが子供心にも感じていて、勿来や小名浜にいくとテンションが高く、ウキウキした気分になっていたせいで、今でも夏が好きなのかもしれません。たまに親の目のない場所での生活、ということもあったかもしれませんね。勿来の親戚は、窓を開けると海水浴場が目の前。ある朝などは、沖を数頭のクジラが潮を吹きながら、悠々と泳ぐ姿に大騒ぎして、浜辺まで走った こともありました。

くじら.png









一日中、海をみていると、海の色は決して青だけではないとわかります。美しい青そのものの時もあれば、キラキラと黄色や赤、あらゆる色をもった複合色の時、鉛のようにドス黒い時。でも浜辺にでて水を手の平ですくうと無色透明。

海の色が青いのは、太陽の光の関係だそうです。沢山の色を含んだ太陽光線が海に当たると青以外の色は海水に吸収され、青は地中深くまで進んで砂で反射し、地上へと向かいます。ここで降り注ぐ青と、ダブルでブルーの色が反射するため、白い砂浜の海はブルーが濃くなってコバルトブルーの海の色になるそうです。空の色を反射して青なのかと思っていましたが、そうではないようですね。


子供の頃の「夏の思い出」は誰の心にも、あるのではないでしょうか。それに夏は山の緑も、路傍の草花も愉しい。合歓(ねむ)の花や、ノウゼンカツラ、百合、向日葵、どこにでもアオイの花。夏の朝は格別、空の色が美しい・・・。

木.jpg

朝顔につるべ取られてもらい水″。夏の朝、早起きしてラジオ体操に行く頃になると路地には朝顔が咲き始めていましたね。

移り行く季節も、アッという間に過ぎてしまうから、猛暑には十分に対策して、夏ならではの楽しさに今年はたっぷり浸ってみませんか。


さて8月の請求書を同封いたします。ご不明な点は、各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。施設によっては夏祭りが終わったところ、これからのところ、いろいろですが、この暑さは当分続きそうですので、くれぐれもお体を大切になさってください。


平成28年8月6日    総施設長 神原美智子


posted by 施設長 at 16:15| 日記

2016年07月10日

平成28年7月 添え状より

盛岡さんさ踊りの太鼓練習の音が聞こえるようになり、本格的な夏到来、皆様如何お過ごしでしょうか。


気象庁が今夏はラニーニャ現象が発生する可能性が50%と朝のニュースで発表しましたが、

「ラニーニャ現象」って聞きなれない言葉、御存知でしたか。エルニーニョは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象をいい、ラニーニャ現象は、その逆。同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象です。どちらも、ポニョの仲間みたいで、かわいらしい響きですが、「エルニーニョ」は男の子を意味する名前で、「ラニーニャ」は女の子を意味する名前です。「ラニーニャ現象」で、一般的に言われているのは、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、日本では気温が高くなる傾向があること。前回、ラニーニャ現象が発生したのは2010年。この年の「今年の漢字」第一位に「暑」が選ばれるほど、記録的な暑さになりました。でも、エルニーニョほどの極端な異常気象は起こらないとも言われていますが、さてどうでしょうか。今年の夏、確率50%のラニーニャによって何が起こるか見てみましょう。

さんさイラスト.jpg

イラスト 上野高史さん

話しがラニーニャにいってしまいましたが、『盛岡さんさ踊り』。2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」としてギネス認定され、今や世界一の太鼓のお祭り。その影響で2014年が過去最多で約1365千人、昨年は132万人が来場し、太鼓の数は年々増え続けて、とても注目されるお祭りになっています。私は、踊りの上手な友人が丁度期間中に誕生日なので、誕生会は浴衣を着て手踊り参加が恒例、お祭りを楽しんでいます。今年は81日(月)〜84日(木)。勇壮な太と華麗な踊りの群舞を見るのが楽しみです。


ところで突然ですが、皆さん一人ひとりに「あなたに自由意思はありますか」、と聞かれたら、あなたはどう答えますか。『あるに決まっている』と答える人が多いと思います。ところが、これがくつがえされる実験があります。米国の神経生理学者べンジャミン・リベットによれば、人間が自発的行為を実行する時、その意図を意識するのは脳が行動を始めてから0 . 5 秒後で、脳/身体が先に動き出し、意識は時間を置いてその意図を知る、と。つまり、私達の意識は、無意識に脳がすでに行ったことを、遅れて認識したにすぎないという実験結果が出たのです。


ベンジャミン.jpg

ベンジャミン・リベット1916-2007)は

カルフォルニア大学生理学者、医師。

     写真:ウィキデーターより

「自分という意識」は脳機能の処理結果であって意識が動作を命じたとき、その動作はすでに行なわれていた!

1862年、スコットランドの数学者ジェームズ・クラーク・マックスウェルは、電気と磁気を統一する基本方程式を考え出したのですが、彼は死の床で変な告白をしました。あの有名な方程式を発見したのは「自分の中の何か」であって自分ではない、と言ったのです。アイデアがどうやって浮かんだのかわからない、ただ降りてきたのだと認めています。またゲーテは中編小説「若きウェルテルの悩み」を意識的に考えを投入することなく、ひとりでに動くペンを持っているかのように書いたと言っています。

`人の思考や行動は、意識のあずかりしらない脳の活動で決まる′。こうなってくると結果が原因の先にあることになり、ものごとの因果関係は逆転します。自分の行動を意識でコントロールしているような気がして、実はそうではないらしい。私たちの希望、夢、恐怖、欲望、アイデア、素質、すべてが頭の中にある不思議な器官から生まれる=重さ1300gのピンク色の壮大なオペレーティングシステム=脳。脳科学関係の本を読んで解ることは、自分の自由意識と思っている「意識」より前には、自分の中の「脳」はすでに判断しているということです。


脳.png

私は思いました。私の中に私じゃない誰かがいるなら、あまり物事を悩まない! 心配しない!いつも幸せな感覚でいたいから、ハッピーで良い情報を脳に送り、あとは私じゃない私の中の脳に人生をお任せしょう、と。これは誰にでも当てはまりますので、皆さまもこう考えて、今まで以上に幸福感に満たされた人生を送りませんか。

あさがお.jpg


さて7月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務まで お気軽にお問い合わせください。毎日ちゃんと栄養を摂って蒸し暑いこの時期を乗り切ってください。   敬 具 


平成28年7月10日  総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 06:47| 日記

2016年06月14日

平成28年6月 添え状より


拝啓 見上げると夏空がまぶしく感じられるころとなりました。


皆さま、お元気でいらっしゃいますか。



       W夏がくれば思い出す、遥かな尾瀬、遠い空・・″ 


花1.jpg



この季節になると、どの施設でも歌うことが多い江間章子の「夏の思い出」。


 この歌は、皆様もよくご存じかと思います。江間章子は、大正2年新潟県高田市に生まれ、


父の急逝後、2才で母の実家である平舘村(現八幡平市)に移住したことから、西根出身の


『日本を代表する唱歌の作詞家、詩人』として有名です。 


全国の校歌も沢山手掛けていますが、岩手では岩手大学教育学部附属小学校校歌と八幡平市


立西根第一中学校校歌を作詞しています。


 でも最近、自分の大好きな歌・“花の街”という曲、実はこれも江間章子作詞だということ


が解りました。


そして“花の街”は、すごい意味のある詩だったことも知って、歌も八幡平市もまた一段と


好きになりました。


 “花の街”の詩は、


    七色(なないろ)の谷を越えて/流れて行く 


           風のリボン/輪になって 輪になって/

                           

                  かけていったよ/歌いながら かけていったよ


    美しい海を見たよ/あふれていた 



        花の街よ/輪になって 輪になって/踊っていたよ/


                       春よ春よと 踊っていたよ


   すみれ色してた窓で/泣いていたよ 

      

         街の角で/輪になって 輪になって/春の夕暮(ゆうぐ)れ


                        ひとりさびしく ないていたよ


花2.jpg



 この詩について、『江間章子の思い「<花の街>のまちを想う」より』抜粋しますと、


“「花の街」は、私の幻想の街です。戦争が終わり、平和が訪れた地上は、瓦礫の山と一面の


焦土に覆われていました。その中に立った私は夢を描いたのです。


ハイビスカスなどの花が中空(なかぞら)に浮かんでいる、平和という名から生まれた美し


い花の街を。


 詩の中にある「泣いていたよ 街の角で・・・・」の部分は、戦争によってさまざまな苦


しみや悲しみを味わった人々の姿を映したものです。


この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり果てしなく未来へ続く「花の街」に


なりました。”  


戦いに敗れた国の庶民の、住む家も、仕事も失った、途方にくれた悲しみの姿を映している


のだと、作者自身、当時を振り返って想い、戦後の荒廃の中で、心に花を持ち続け、戦争に


疲れ暗く沈んでいる人の心にも咲かせようと活動されたということでした。


こういったことから、江間章子はこの歌は三番まで歌うことが大事だと主張されています。


このとてもきれいな詩とメロディ(團伊玖磨作曲)は、第二次世界大戦後の日本でラジオ


番組により日本全国に広がり、終戦後の明るさや平和の象徴として人々に知られ、歌い継が


れていた歌だったんですね。


先日、八幡平市にある当社の“森のデイサービス”に西根好成会の皆さまにお越しいただき、


民謡大会を行いました。津軽三味線世界大会や津軽三味線日本一決定戦(ジュニアの部)


などで数々受賞している佐藤竜雅さんの演奏で、全国の民謡大会で優勝している方々が、


岩手ならではの愛唄されている民謡を数々ご披露いただきました。


IMG_0458.jpg


7AD6BC07-52F2-4ACA-A8CF-F83AE68DE009.png

この時にも、盛岡市の魅力と同時に八幡平市の魅力も、もっともっと解って 皆さまと一緒


に分かちあいたいと思いました。


さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽に


お問い合わせください。本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。    


                                     敬 具 


             平成28年6月11日 総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 19:31| 日記

2016年05月12日

平成28年5月 添え状より

目に青葉。桜の春が終わる頃、爽やかな緑の春の到来です。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。これからの季節は野に山に、あるいは公園に行って、みどりをいっぱいに眺めたいですね。昔から〈みどり色〉は目によいと言われています。特に遠くの山やみどりをぼーと見るのがよいそうですよ、早速試してみませんか。

添え状 1の1.png


さて今年で5回目、4月20日に行われた当社最大のお祭り、『加賀野の森・大お花見会』は、沢山の皆さまにお越しいただきまして、今年も盛大に開催することができました。

何より、天を仰ぐ薄紅色の雲桜は、当日、満開! 華麗なその姿、最高の立姿に、今までで一番美しい、いつしか「社長、おめでとうございます」という賛辞を頂いていました。でもその言葉は私にではなく、ご協力いただいた江戸千家の皆様や頑張ったスタッフ達、当日参加して下さった皆々さま、そして今年も樹齢400年の桜さん、見事に咲いてくれて本当にありがとうの感謝の気持ちいっぱいの楽しい一日でした。

添え状 1の2.jpg

会は、今年も大お茶会からスタートしました。緋毛氈(ひもうせん)を敷いて、赤い野点傘(のだてかさ)。季節を五感で感じながら、これ以上はない贅沢な気分でお茶をいただけること、毎年ご厚意で江戸千家の皆さまが着物までお召しになり、本格的な野点の会を開催してくださいますことに、心からの御礼の気持ちでお茶をいただきました。

また、館内は美術館に大変身させ、岩手にゆかりのある作家の作品をズラリ並べました。喫茶店ヌックさまや、ピアノをご寄付して下さった祇園寺さま始め、スタッフのお孫さんの絵、デイサービスの皆さまの絵など、全部で60点以上。高価な絵は、全作品借り物です。実際、全館美術館構想と花火を打ちあげたものの、前日まで、お借りした絵をどう飾ろうか、実は思いあぐねていました。ところが頼もしいスタッフ2名、「私たちにお任せください」とばかり、私が会議でいない間に綺麗に飾ってくれた。実はこういう所が当社の自慢です。自分の部署とか、自分のいる施設だけでは無く、一人ひとりが会社全体を見る目を持っている。当社の人事考課の中に『自分の職務はもちろん、会社全体の職務、部門にこだわらず、全体の為にできることは積極的に行う人材を評価する』が、身についている人間が多い。これもまた嬉しい出来事でした。

イベントは例年通り、サミエル・ウルマンの「青春」の詩の朗読で始まり、『青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。(略)人は自信と共に若く、疑惑と共に老ゆる。希望ある限り若く・・(略)』このフレーズ、私はたまらなく好きで、本当に素晴らしい詩です。マッカーサー元帥が座右の銘にしていたという詩。今年の読み手は、渡辺ケアマネージャー。 声に抑揚があって朗々として、「おぬし やるな」と、私は感激して聞いていました。

そしてマンドリン演奏や大槻由生子先生の「花架拳」。先生のお能は、鳥肌ものでしたね。何と、あのお面は初めてつけられたそうで、『思ったより全然視界がないの。それに息苦しいし』、と先生はお話しされていましたが、そんなことは微塵も感じさせない、豪勢な踊りでした。また、一緒に熊谷さんも踊ってくださいました。それと紫音の会でも、お世話になっている佐藤育子先生のエレークトーンも、すごかった。どんな曲も、三次元に演奏されて、一人でオーケストラ顔負けの演奏をされる。天才だと思いました。そして取りを飾ったのは、紫音の会(加賀野の森合唱団)。会場と一体になって歌うことができました。音楽は心に弾みをつける″、音楽には人の心をまとめる力がある、といいますが、最後は合唱で愉しく会を盛り上げていただきました。

この他、帽子作家の黒羽よしゑさんによるアクセサリー作り、また大谷さんのパワーストーンの展示などなど。楽しい煌めくような一日を、今年も実行できましたこと、沢山の出会いの中から生まれた会であることを本当に心から感謝いたします。
添え状3.png


施設によっては、この季節は、さらにお花見会やイチゴ狩りなど、デイサービスを中心に
イベントが続いています。皆さまの笑顔の輪が大きく広がりますことを願っております。
  
5月の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までお問合せ
ください。晩春の愁いの季節ですので、ご自愛のほどをお祈りいたします。

                平成28年5月10日 総施設長  神原美智子
P1100230.JPG
P1090527.JPG
P1100228.JPG
P1100332.JPG
P1100350.JPG
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年04月14日

平成28年4月 添え状より

拝啓 花の便りに心浮きたつ季節となりました。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今年、加賀野の森の前庭にある樹齢400年のエドヒガンザクラが開花するのは何日でしょうか、今からハラハラドキドキしています。というのは、今年の「大お花見会」は、昨年よりさらに早く4月20日に開催いたします。20日に咲くよう祈るような気持ちと、万一咲いたら咲いたで、すぐ散ってしまわないよう、本当に「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」の心境です。
06.jpg

今年のさくら祭りは、例年にも増して楽しくて満開な企画で開催予定です。内容については、皆で創る、世界で唯一の花祭り。ちらしを同封いたしますが、今年もお天気が良ければ樹齢400年の桜の大木の下で江戸千家の皆さまのご厚意で野点お茶会から始まります( 雨の場合は室内になります )。
04.jpg


桜を愛でながらお茶を召し上がっていただいた後は、加賀野の森の館内の数カ所に個性溢れる美術館を出現させますので、館内数カ所もお散歩感覚で巡っていただければと思います。案内人もおりますので、ご安心ください。プロの方の絵画はもとより、ご利用者様の作品展示、10分でできる素敵なアクセサリー教室など、各所で愉快なテーマを設けます。

アクセサリー教室は、全国レベルで活躍している帽子作家の友人が、いつもは小岩井牧場等の羊毛からオーダーメイドの「夢見る帽子」を創っているのですが、このお花見会の為に、「アクセサリーづくりにチャレンジしませんかコーナー」を考えてくれました。ですから自分だけの面白いアクセサリーを制作してみませんか? 所用時間は10分程度、材料費のみ300円位の実費をご用意ください。

また催し物として、レヴァンテ・マンドリンオーケストラによる演奏・・・レヴァンテとは「東風」のことで、‶東北地方のマンドリン界に熱い風″をいう意味が込められ、東北地方の大学(岩大・東北大・宮城教育大・山形大・他)のマンドリンクラブOBが中心になっている会ですが、当日爽やかな響きをお届けします。きっとお花見会に香しい風を運んでくれるに違いありません。

爽やかで凛々しいといえば、ヨガや一人芝居の役者、エッスイストとしても活躍されている大槻由生子先生が来館して花架拳(かかけん)を踊ってくださいます。この時のピアノ伴奏は、紫音の会(しおんのかい)でも、大変お世話になっているエルクトーン奏者の佐藤育子先生です。

この「大お花見会」も人と人との出逢いがスタートにあります。ですから、このイベントの締めは、ご参加の皆さま全員で合唱したいと思い、紫音の会の皆さまにお願い致しました。この会は、加賀野の森にお住まいの約20名からなるコーラスグループで、日曜ごとにお集まりになって、素敵な歌声を響かせています。
毎年ご家族様からも問合せがあるのですが、ご家族の皆さまもどうぞお気軽にご参加くださって、是非野点もご一緒にお楽しみください。ただ駐車場はこの日は野点のため使えないことや、お茶の準備もありますのでご来館くださる場合は、ご連絡をお願いいたします。

  最後に原点にかえったお話を致しますが、今、私達に最も必要とされるのはバーチャルではなく、人と人とが実際に手を取り合う行動力、実行力、協力する心といわれています。「人と人とのつながり・絆」、「思いやり」、「感謝」といった「心」。お祭りには、ニッポンの心があり、季節の節目や生活のけじめに行われてきました。地域のコミュニティ、人と人とのつながり。目上の方、父母、お年寄り、そして自然を敬う。当社としても、人と人の関わり合いから、地域社会の安全性、人間の健全な育成と教育、敬う心、誠心にもう一度振り返る意味があります。その素晴らしい日本の文化を、樹齢400年の桜の大木があることで「お祭り」が開催できることを本当に感謝しております。
07.jpg

現在はお祭りの準備段階ですが、江戸千家の皆さま始め、お住まいの皆さま、どの方もボランティアでこの会を盛り上げ、ご協力いただけますことにも深く感謝しております。展示の絵画も喫茶店主や、当館にピアノを寄贈下さった方や、イラストレーターの友人知人が、快く作品提供となっています。

スタッフも当日はいつもと変わらぬケアや担当者会議、研修があるケアマネなど、いつも通りの業務の中で行うので参加できない人もおりますが、当日参加のスタッフは皆の気持ちを代表しておりますので、ご理解ください。


私たちの気持ちは、皆さまがとびっきりの笑顔で、ゴージャスなお花見会になるよう頑張りたいと思っています! でも、頑張りすぎて何か失礼がありましたら、ご寛恕のほどお願い申し上げます。
花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛くださいますよう。                敬  具

                             
               平成28年4月11日      総施設長 神原美智子



年に一度のさくら祭り       
   大お花見会

日 時    平成28年4月20日(水曜日)

場 所    加賀野の森 盛岡市加賀野1−2−35

時 間 
   
      開場  0:30  春のお茶会  野点茶会
          1:30   開会の言葉
          1:50   マンドリン演奏
          2:20   館内美術館めぐり
                 アクセサリー教室
          3:50   天女の舞「花架拳」
          3:40   紫音の会と歌おう

03.jpg


posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年03月08日

平成28年3月 添え状より

拝啓 桃の節句も過ぎ、ようやく春らしくなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
さくら2.jpg

 今年、当社では約15名入社しましたが、三月は新人研修やスタッフ約100名の個人面談をしています。面談の中で、ケアの現状について、会社の未来像について、一人ひとりの熱い思いがうれしくて、本当に良い人材に恵まれていることに感謝しています。
 私が職員から聞きたいことは、あなたが会社で何をしたいか。何を目指しているか。その人にとって一番楽しいことはどんなことか。そんな話をしているうちに、仕事について正直な感情を吐露してくれる。直接、利用者様のケアの方法だったり、職員間の人間関係だったり、現場を効率化させる問題だったり会社への要望だったり、話は多岐に渡る。そして「For one person, for everyone〈ひとりのためは、みんなのため〉」ということに話が行きます。
さくら.jpg
困っている「ひとり」を助けるために動いてみたら、実はみんなが要求していたものだった、ということも多いのです。問題点や改善策も、潜在するニーズやその人が抱えている課題も発見しやすい。この点が困っているから、こういうふうに助けられるはずだという着地点。どの問題にもストーリーがあって「愛」がある。ここに個人面談の面白さがあります。
 たとえば上司が言う必要のない話をしてどうも人間関係をぎくしゃくさせている、という相談があっても、逆にそのリーダーの為に自分たちができることは何だろう、と話し合う。介護はとくに人間力を育てないと、仕事や毎日の生活が荒れる。だから様々な問題点に私たちは「育てていただいて」、自分たちの人間力まで磨ける。なんて素晴らしい仕事だろう、と思います。

 最近、『デンマークの高齢者が世界一幸せなわけ』(澤渡夏代ブラント著/大月書店)を読み、“幸せとは何か”について考えさせられました。デンマークは「幸福度世界一ランキング」でいつもトップ、高齢になるほど幸せが増す国として知られています。(この評価のポイントは「一人当たりGDP」「社会福祉」「健康寿命」「人生選択の自由度」「寛大さ」「汚職の少なさ」など).
デンマーク.png

 経済を見てもデンマークの多くの企業は、社員数も100〜200人と小規模なのですが、「世界競争力ランキング」「世界のIT競争力ランキング」などでも常に上位です。たとえば問題解決のアプローチをデンマーク人が行う場合、考え方が大変ポジティブです。問題に対してオープンに話す文化があり、何か上手くいかないことがあればそれをはっきりと伝える。この断固とした態度は、別に相手に社会的な恥をかかせるものではないという意識で、お互いがそれを理解している。それにデンマークでは、上司よりも“問題”の方が重要。上司の顔色ではなく、良い仕事をしたくて会社にいるという文化がある。

 また、現在日本でも徐々に浸透しつつある、ワークライフバランスについてもデンマークは先進国です。事実、週37時間労働までという法律があり、それを破ると罰金があるとか。効率よく働き、あとは自分の時間を楽しむ。子どもが巣立った後は、夫婦だけの生活をエンジョイし、配偶者が欠けても子どもと同居することなく「自分らしい生活」を送る人が大半です。歳をとる為に生きるのではなく、生きる為に歳をとる。退職後は「余生」ではなく、「第三の人生」で、そこをいかに活動的に価値あるものにしていくか。第三の人生が人生最高の時と感じられることが、高齢になるほど幸せが増す、といわれる所以です。

おじいちゃん おばあちゃん.jpg

 実際は国によって文化も価値観も多種多様なので、一概にどの国が幸福かを数値で示すことも難しいかもしれません。しかし、どんな時にも言えること、それは、すべては自分の中にあるということではないでしょうか。


どうしたいのか、どう生きたいのか。『自分の意識がすべてを変える』。


この言葉は、私もいつも自分自身に言いきかせていますが、皆さんは如何でしょうか。

 さて三月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。四月はまた『大お花見会』の季節ですので、楽しみにお待ちください。今年の桜は早いかもしれませんね。気温の変化で体調を崩しやすい時期、くれぐれもご自愛の程お願い申し上げます。   敬具

              平成28年3月8日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年02月09日

平成28年2月 添え状より

拝啓 立春も過ぎたというのに寒のもどりが激しいこの頃です。でも日中の陽ざしの明るさに、何となく春の気配を感じるようになりましたね。 皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。


添え状4.jpg

さて、最初から失言をお許しくださいなのですが、子どもの頃に、50歳、60歳と言えば、もう向こうの世界に「片足を突っ込んでいる」くらいにしか思えなかった時期がありました。だけど今、いざその年を迎えると、なんのなんの、頭の中では、ほとんど実年齢の感覚がない! まして私は時々、大学にも行っているので周りはほとんど10代後半から20代。それと当社の場合は高齢者住宅で、職員も20代から70代までおり、最高齢で75歳の方を雇用したこともあるくらいですから、とても年齢層が幅広い。住宅にお住まいの皆さまも、少し年上の70代〜90代です。


 共に働く会社として、生涯現役でいたい人の職場づくりも考えている位ですから昔の感覚と今とでは私自身も180度違う訳です。

 そうは言っても、40にして惑わず、50にして天命を知り、60にして耳順う (他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けること)。これは有名な論語の一説ですが孔子の生きた2500年以上前に、君子(学識、人格ともに立派な人)とはこんな人だと説いた言葉があります。そうしますとさしずめ、私などは未だ惑い放題、30代以下?いやいや、そもそも君子に縁もゆかりもないので論(語)外ですか。

悠久の歴史を持つ中国ってホントにすごいと思いますね。日本最古といわれる「日本書記」や「古事記」が書かれたのは、論語から1200年も後のこと。そんな気の遠くなる大昔の哲学者・孔子の言葉が、現代にも通用すること自体が本当に驚きです。日本の女帝卑弥呼の存在も、「三国志」に「魏志倭人伝」が書かれていなかったら邪馬台国論争も起きなかった。中国の気の遠くなりそうな歴史に圧倒されます。
 最近、その論語が、私の「心の常備薬」になっています。


添え状1.png


『子曰く、衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す』(衛霊 第十五)

これは、「みんなが悪く言うからといって、その評価に惑わされず、必ず自分の目で本当の姿を見極めなさい。みんなが良く言うときも同じですよ。」という意味。自分に置き換えてみても、根拠のない噂話で評価されてしまったら悲しいことですよね。

『歳寒(としさむ)うして、然(しか)る後松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る』  (子罕 第九)

これは、今の季節にふさわしい?論語です。
寒い冬になって初めて松や柏が落葉しないことが分かる。人も困難に直面して初めて、その人の本当の姿や実力が分かる。そしてその困難に怯まず、臆せず前向きに進んだ人が、いかなる時でも人に優しくなれる、というのです。
 かつて、マザー・テレサは日本の「豊かさの中の貧困」を指摘しましたが、社会人として人と接していて、『どうしてこんなに心が荒れてしまっているのかしら?』と、こんな私でも対人関係の中で思うことがあります。つまるところ、日本はこのままで大丈夫でしょうか?と。
 みんなが幸せなってこそ社会が幸せになれる。社会を良くするために何よりも最初に良くしなければならないのが自分自身の「心」、考え方である、ということですね。

添え状2.png
   
 さて1月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡くださいますよう。
   春近しとはいえ、余寒身にしみる季節です。ご自愛ください。敬具 
                                                                       
平成28年2月9日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:04| 日記

2016年01月08日

平成28年1月 添え状より

さる.jpg



いよいよ新しい年、平成28年 丙申 2016年が始まりました。

皆さまはどんなお正月をお迎えでしたか。

一年の計は元旦にあり。元旦でなくとも年の始めに今年の計画をしておくのは、とても良いことであります。
先日読んだフォーブス(Forbes11月号)という経済誌に、今年はこれ!に取り組もうと、とても印象に残ったエッセイがありました。波多野聖という『銭の戦争』の著者による「どん底を乗り切る心理学」というページを荒井香織氏がまとめていました。

それは、現代の日本人はどん底を自らつくりだしている″というもの。混沌、脆弱、混乱を乗り切れる思考の回転軸が欠けている、という内容でした、なかでもオリンピックの比較は、とても共感したので、ここにその部分を掲載します。
『なぜ51年前の東京オリンピックと比べて(2020年の東京オリンピックの)マネジメントとオペレーションがこんなに違うのか。
まず一つには、指導者層を含め、多くの日本人が「私の担当領域、専門分野はここまでだ」と壁をつくるようになったことが挙げられます。不祥事が起きてはコンプライアンスという言葉が叫ばれるようになりました。法令順守の細則を満たすことだけを金科玉条とした結果が、萎縮です。組織全体を俯瞰して広くトータルで物事を考えなければならないのに、目配りや神経の配り方がわからない。自分の役割以外の分野に関心が払えず、延々とダメなプロジェクトを進めてしまう。トップが全責任を取るオーナー起業しかり、無関心と無責任態勢が日本のあらゆる組織に浸透してしまいました。現在のどん底は、日本人が自らつくりだしているのです。
 専門分野の考え方しか知らないようになると、他のことを振られたときについていけず、「その領域はわからない」と居直ってしまう。一方、1964年の東京オリンピックを仕切った人々の多くは、ナンバースクール(旧制高校:一高・二高・三高等)の出身者です。戦前のナンバースクールの学生は、英語、仏語、独語の3カ国語を喋り、漢詩の素養があった。理系文系関係なく、数学者の岡潔は哲学者よりはるかに深い哲学を語れたし、湯川秀樹は素晴らしいエッセイを書く名文家でした。文化、歴史、哲学を学ぶことで、ものを考えることを10代から鍛えられた。広い視点をもち、考える土台を築いていったのです。
 ビジネスは戦いであり、その戦いのどこかで必ず挫折がある。挫折を乗り切るとき、哲学、歴史、文化という素養をもっていることが強いのです。』


ゆき.jpg



 「トータルして物事をみる目」をもつこと。そしてピンチの時こそ、魅力的な教養や人間性が出るし、人間にとって、大事なのは態度です。どんな時も「これは面白いな」と、対処する余裕をもつ。挫折を乗り切る時に教養が助けてくれる。だから自分を磨こう。本を読もう。学ぼう。納得いく仕事をしよう。

自分も含め、全職員が「トータルして物事をみる目」をもてば、どんなに素晴らしい会社になるだろう。すごいことが書いてある、と何度も読み直しました。自分の部署だけでなく、トータルして物事をみる目をもち、自分を磨き、行動する時、どんなことが遇っても、良い会社になり、良い生き方ができる。そんな気持ちで今年一年も頑張ることを念頭の挨拶とします。今年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

はなゆき.jpg

 ここに12月分の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までご連絡ください。これから一年中で一番寒い大寒を向かえますので、お風邪などひきませんようご養生ください。

平成28年1月8日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記