2016年04月14日

平成28年4月 添え状より

拝啓 花の便りに心浮きたつ季節となりました。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 さて今年、加賀野の森の前庭にある樹齢400年のエドヒガンザクラが開花するのは何日でしょうか、今からハラハラドキドキしています。というのは、今年の「大お花見会」は、昨年よりさらに早く4月20日に開催いたします。20日に咲くよう祈るような気持ちと、万一咲いたら咲いたで、すぐ散ってしまわないよう、本当に「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」の心境です。
06.jpg

今年のさくら祭りは、例年にも増して楽しくて満開な企画で開催予定です。内容については、皆で創る、世界で唯一の花祭り。ちらしを同封いたしますが、今年もお天気が良ければ樹齢400年の桜の大木の下で江戸千家の皆さまのご厚意で野点お茶会から始まります( 雨の場合は室内になります )。
04.jpg


桜を愛でながらお茶を召し上がっていただいた後は、加賀野の森の館内の数カ所に個性溢れる美術館を出現させますので、館内数カ所もお散歩感覚で巡っていただければと思います。案内人もおりますので、ご安心ください。プロの方の絵画はもとより、ご利用者様の作品展示、10分でできる素敵なアクセサリー教室など、各所で愉快なテーマを設けます。

アクセサリー教室は、全国レベルで活躍している帽子作家の友人が、いつもは小岩井牧場等の羊毛からオーダーメイドの「夢見る帽子」を創っているのですが、このお花見会の為に、「アクセサリーづくりにチャレンジしませんかコーナー」を考えてくれました。ですから自分だけの面白いアクセサリーを制作してみませんか? 所用時間は10分程度、材料費のみ300円位の実費をご用意ください。

また催し物として、レヴァンテ・マンドリンオーケストラによる演奏・・・レヴァンテとは「東風」のことで、‶東北地方のマンドリン界に熱い風″をいう意味が込められ、東北地方の大学(岩大・東北大・宮城教育大・山形大・他)のマンドリンクラブOBが中心になっている会ですが、当日爽やかな響きをお届けします。きっとお花見会に香しい風を運んでくれるに違いありません。

爽やかで凛々しいといえば、ヨガや一人芝居の役者、エッスイストとしても活躍されている大槻由生子先生が来館して花架拳(かかけん)を踊ってくださいます。この時のピアノ伴奏は、紫音の会(しおんのかい)でも、大変お世話になっているエルクトーン奏者の佐藤育子先生です。

この「大お花見会」も人と人との出逢いがスタートにあります。ですから、このイベントの締めは、ご参加の皆さま全員で合唱したいと思い、紫音の会の皆さまにお願い致しました。この会は、加賀野の森にお住まいの約20名からなるコーラスグループで、日曜ごとにお集まりになって、素敵な歌声を響かせています。
毎年ご家族様からも問合せがあるのですが、ご家族の皆さまもどうぞお気軽にご参加くださって、是非野点もご一緒にお楽しみください。ただ駐車場はこの日は野点のため使えないことや、お茶の準備もありますのでご来館くださる場合は、ご連絡をお願いいたします。

  最後に原点にかえったお話を致しますが、今、私達に最も必要とされるのはバーチャルではなく、人と人とが実際に手を取り合う行動力、実行力、協力する心といわれています。「人と人とのつながり・絆」、「思いやり」、「感謝」といった「心」。お祭りには、ニッポンの心があり、季節の節目や生活のけじめに行われてきました。地域のコミュニティ、人と人とのつながり。目上の方、父母、お年寄り、そして自然を敬う。当社としても、人と人の関わり合いから、地域社会の安全性、人間の健全な育成と教育、敬う心、誠心にもう一度振り返る意味があります。その素晴らしい日本の文化を、樹齢400年の桜の大木があることで「お祭り」が開催できることを本当に感謝しております。
07.jpg

現在はお祭りの準備段階ですが、江戸千家の皆さま始め、お住まいの皆さま、どの方もボランティアでこの会を盛り上げ、ご協力いただけますことにも深く感謝しております。展示の絵画も喫茶店主や、当館にピアノを寄贈下さった方や、イラストレーターの友人知人が、快く作品提供となっています。

スタッフも当日はいつもと変わらぬケアや担当者会議、研修があるケアマネなど、いつも通りの業務の中で行うので参加できない人もおりますが、当日参加のスタッフは皆の気持ちを代表しておりますので、ご理解ください。


私たちの気持ちは、皆さまがとびっきりの笑顔で、ゴージャスなお花見会になるよう頑張りたいと思っています! でも、頑張りすぎて何か失礼がありましたら、ご寛恕のほどお願い申し上げます。
花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛くださいますよう。                敬  具

                             
               平成28年4月11日      総施設長 神原美智子



年に一度のさくら祭り       
   大お花見会

日 時    平成28年4月20日(水曜日)

場 所    加賀野の森 盛岡市加賀野1−2−35

時 間 
   
      開場  0:30  春のお茶会  野点茶会
          1:30   開会の言葉
          1:50   マンドリン演奏
          2:20   館内美術館めぐり
                 アクセサリー教室
          3:50   天女の舞「花架拳」
          3:40   紫音の会と歌おう

03.jpg


posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年03月08日

平成28年3月 添え状より

拝啓 桃の節句も過ぎ、ようやく春らしくなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
さくら2.jpg

 今年、当社では約15名入社しましたが、三月は新人研修やスタッフ約100名の個人面談をしています。面談の中で、ケアの現状について、会社の未来像について、一人ひとりの熱い思いがうれしくて、本当に良い人材に恵まれていることに感謝しています。
 私が職員から聞きたいことは、あなたが会社で何をしたいか。何を目指しているか。その人にとって一番楽しいことはどんなことか。そんな話をしているうちに、仕事について正直な感情を吐露してくれる。直接、利用者様のケアの方法だったり、職員間の人間関係だったり、現場を効率化させる問題だったり会社への要望だったり、話は多岐に渡る。そして「For one person, for everyone〈ひとりのためは、みんなのため〉」ということに話が行きます。
さくら.jpg
困っている「ひとり」を助けるために動いてみたら、実はみんなが要求していたものだった、ということも多いのです。問題点や改善策も、潜在するニーズやその人が抱えている課題も発見しやすい。この点が困っているから、こういうふうに助けられるはずだという着地点。どの問題にもストーリーがあって「愛」がある。ここに個人面談の面白さがあります。
 たとえば上司が言う必要のない話をしてどうも人間関係をぎくしゃくさせている、という相談があっても、逆にそのリーダーの為に自分たちができることは何だろう、と話し合う。介護はとくに人間力を育てないと、仕事や毎日の生活が荒れる。だから様々な問題点に私たちは「育てていただいて」、自分たちの人間力まで磨ける。なんて素晴らしい仕事だろう、と思います。

 最近、『デンマークの高齢者が世界一幸せなわけ』(澤渡夏代ブラント著/大月書店)を読み、“幸せとは何か”について考えさせられました。デンマークは「幸福度世界一ランキング」でいつもトップ、高齢になるほど幸せが増す国として知られています。(この評価のポイントは「一人当たりGDP」「社会福祉」「健康寿命」「人生選択の自由度」「寛大さ」「汚職の少なさ」など).
デンマーク.png

 経済を見てもデンマークの多くの企業は、社員数も100〜200人と小規模なのですが、「世界競争力ランキング」「世界のIT競争力ランキング」などでも常に上位です。たとえば問題解決のアプローチをデンマーク人が行う場合、考え方が大変ポジティブです。問題に対してオープンに話す文化があり、何か上手くいかないことがあればそれをはっきりと伝える。この断固とした態度は、別に相手に社会的な恥をかかせるものではないという意識で、お互いがそれを理解している。それにデンマークでは、上司よりも“問題”の方が重要。上司の顔色ではなく、良い仕事をしたくて会社にいるという文化がある。

 また、現在日本でも徐々に浸透しつつある、ワークライフバランスについてもデンマークは先進国です。事実、週37時間労働までという法律があり、それを破ると罰金があるとか。効率よく働き、あとは自分の時間を楽しむ。子どもが巣立った後は、夫婦だけの生活をエンジョイし、配偶者が欠けても子どもと同居することなく「自分らしい生活」を送る人が大半です。歳をとる為に生きるのではなく、生きる為に歳をとる。退職後は「余生」ではなく、「第三の人生」で、そこをいかに活動的に価値あるものにしていくか。第三の人生が人生最高の時と感じられることが、高齢になるほど幸せが増す、といわれる所以です。

おじいちゃん おばあちゃん.jpg

 実際は国によって文化も価値観も多種多様なので、一概にどの国が幸福かを数値で示すことも難しいかもしれません。しかし、どんな時にも言えること、それは、すべては自分の中にあるということではないでしょうか。


どうしたいのか、どう生きたいのか。『自分の意識がすべてを変える』。


この言葉は、私もいつも自分自身に言いきかせていますが、皆さんは如何でしょうか。

 さて三月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。四月はまた『大お花見会』の季節ですので、楽しみにお待ちください。今年の桜は早いかもしれませんね。気温の変化で体調を崩しやすい時期、くれぐれもご自愛の程お願い申し上げます。   敬具

              平成28年3月8日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2016年02月09日

平成28年2月 添え状より

拝啓 立春も過ぎたというのに寒のもどりが激しいこの頃です。でも日中の陽ざしの明るさに、何となく春の気配を感じるようになりましたね。 皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。


添え状4.jpg

さて、最初から失言をお許しくださいなのですが、子どもの頃に、50歳、60歳と言えば、もう向こうの世界に「片足を突っ込んでいる」くらいにしか思えなかった時期がありました。だけど今、いざその年を迎えると、なんのなんの、頭の中では、ほとんど実年齢の感覚がない! まして私は時々、大学にも行っているので周りはほとんど10代後半から20代。それと当社の場合は高齢者住宅で、職員も20代から70代までおり、最高齢で75歳の方を雇用したこともあるくらいですから、とても年齢層が幅広い。住宅にお住まいの皆さまも、少し年上の70代〜90代です。


 共に働く会社として、生涯現役でいたい人の職場づくりも考えている位ですから昔の感覚と今とでは私自身も180度違う訳です。

 そうは言っても、40にして惑わず、50にして天命を知り、60にして耳順う (他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けること)。これは有名な論語の一説ですが孔子の生きた2500年以上前に、君子(学識、人格ともに立派な人)とはこんな人だと説いた言葉があります。そうしますとさしずめ、私などは未だ惑い放題、30代以下?いやいや、そもそも君子に縁もゆかりもないので論(語)外ですか。

悠久の歴史を持つ中国ってホントにすごいと思いますね。日本最古といわれる「日本書記」や「古事記」が書かれたのは、論語から1200年も後のこと。そんな気の遠くなる大昔の哲学者・孔子の言葉が、現代にも通用すること自体が本当に驚きです。日本の女帝卑弥呼の存在も、「三国志」に「魏志倭人伝」が書かれていなかったら邪馬台国論争も起きなかった。中国の気の遠くなりそうな歴史に圧倒されます。
 最近、その論語が、私の「心の常備薬」になっています。


添え状1.png


『子曰く、衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す』(衛霊 第十五)

これは、「みんなが悪く言うからといって、その評価に惑わされず、必ず自分の目で本当の姿を見極めなさい。みんなが良く言うときも同じですよ。」という意味。自分に置き換えてみても、根拠のない噂話で評価されてしまったら悲しいことですよね。

『歳寒(としさむ)うして、然(しか)る後松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る』  (子罕 第九)

これは、今の季節にふさわしい?論語です。
寒い冬になって初めて松や柏が落葉しないことが分かる。人も困難に直面して初めて、その人の本当の姿や実力が分かる。そしてその困難に怯まず、臆せず前向きに進んだ人が、いかなる時でも人に優しくなれる、というのです。
 かつて、マザー・テレサは日本の「豊かさの中の貧困」を指摘しましたが、社会人として人と接していて、『どうしてこんなに心が荒れてしまっているのかしら?』と、こんな私でも対人関係の中で思うことがあります。つまるところ、日本はこのままで大丈夫でしょうか?と。
 みんなが幸せなってこそ社会が幸せになれる。社会を良くするために何よりも最初に良くしなければならないのが自分自身の「心」、考え方である、ということですね。

添え状2.png
   
 さて1月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡くださいますよう。
   春近しとはいえ、余寒身にしみる季節です。ご自愛ください。敬具 
                                                                       
平成28年2月9日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:04| 日記

2016年01月08日

平成28年1月 添え状より

さる.jpg



いよいよ新しい年、平成28年 丙申 2016年が始まりました。

皆さまはどんなお正月をお迎えでしたか。

一年の計は元旦にあり。元旦でなくとも年の始めに今年の計画をしておくのは、とても良いことであります。
先日読んだフォーブス(Forbes11月号)という経済誌に、今年はこれ!に取り組もうと、とても印象に残ったエッセイがありました。波多野聖という『銭の戦争』の著者による「どん底を乗り切る心理学」というページを荒井香織氏がまとめていました。

それは、現代の日本人はどん底を自らつくりだしている″というもの。混沌、脆弱、混乱を乗り切れる思考の回転軸が欠けている、という内容でした、なかでもオリンピックの比較は、とても共感したので、ここにその部分を掲載します。
『なぜ51年前の東京オリンピックと比べて(2020年の東京オリンピックの)マネジメントとオペレーションがこんなに違うのか。
まず一つには、指導者層を含め、多くの日本人が「私の担当領域、専門分野はここまでだ」と壁をつくるようになったことが挙げられます。不祥事が起きてはコンプライアンスという言葉が叫ばれるようになりました。法令順守の細則を満たすことだけを金科玉条とした結果が、萎縮です。組織全体を俯瞰して広くトータルで物事を考えなければならないのに、目配りや神経の配り方がわからない。自分の役割以外の分野に関心が払えず、延々とダメなプロジェクトを進めてしまう。トップが全責任を取るオーナー起業しかり、無関心と無責任態勢が日本のあらゆる組織に浸透してしまいました。現在のどん底は、日本人が自らつくりだしているのです。
 専門分野の考え方しか知らないようになると、他のことを振られたときについていけず、「その領域はわからない」と居直ってしまう。一方、1964年の東京オリンピックを仕切った人々の多くは、ナンバースクール(旧制高校:一高・二高・三高等)の出身者です。戦前のナンバースクールの学生は、英語、仏語、独語の3カ国語を喋り、漢詩の素養があった。理系文系関係なく、数学者の岡潔は哲学者よりはるかに深い哲学を語れたし、湯川秀樹は素晴らしいエッセイを書く名文家でした。文化、歴史、哲学を学ぶことで、ものを考えることを10代から鍛えられた。広い視点をもち、考える土台を築いていったのです。
 ビジネスは戦いであり、その戦いのどこかで必ず挫折がある。挫折を乗り切るとき、哲学、歴史、文化という素養をもっていることが強いのです。』


ゆき.jpg



 「トータルして物事をみる目」をもつこと。そしてピンチの時こそ、魅力的な教養や人間性が出るし、人間にとって、大事なのは態度です。どんな時も「これは面白いな」と、対処する余裕をもつ。挫折を乗り切る時に教養が助けてくれる。だから自分を磨こう。本を読もう。学ぼう。納得いく仕事をしよう。

自分も含め、全職員が「トータルして物事をみる目」をもてば、どんなに素晴らしい会社になるだろう。すごいことが書いてある、と何度も読み直しました。自分の部署だけでなく、トータルして物事をみる目をもち、自分を磨き、行動する時、どんなことが遇っても、良い会社になり、良い生き方ができる。そんな気持ちで今年一年も頑張ることを念頭の挨拶とします。今年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

はなゆき.jpg

 ここに12月分の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までご連絡ください。これから一年中で一番寒い大寒を向かえますので、お風邪などひきませんようご養生ください。

平成28年1月8日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年12月13日

平成27年12月 添え状より

拝啓 皆さま2015年もあとわずかになりましたね、如何お過ごしでしょうか。今年もいろいろなことが思い出されます。

ご入居の方.jpg
ご入居の方のご家族様寄贈の航空写真より(加賀野の森)


夏まつりには皆で先行花火大会.png
夏祭りには皆で線香花火大会



紅葉ドライブのお料理に満足.png
紅葉ドライブでのお料理に満足


さて来年の干支は申。1956年に次ぐ戦後2度目の丙申(ひのえさる)で申年は戦後6回目です。干支の本を見ますと、丙は「さかん」「あきらか」「つよい」という意味があり、2015年の乙年の陰気で伸び悩んでいた陽気・活動が一段とぐっと伸びることを示し、それぞれの分野において積極的にかつ活発に行動してよい年。丙と申の内容からもおわかりのように、従来の勢力と新しい勢力とが衝突するばかりだった2015年の年から、2016年はようやく陽気に変わり、繁茂しすくすくと成長を示していくことが示されているようです。
丙申の56年はどんな年だったかというと、「日曜劇場」を楽しみに一家全員がお茶の間でテレビという習慣が始まり、プロ16年目で巨人の川上哲治が通算2000本安打を達成した年。一方で高齢者問題を扱った『楢山節考』を深沢七郎が発表したことや、偶然とはいえ、56年は『高齢化率』の定義が国連で決まった年でした。
 申というと、道教の教えでは庚申講と言うのがあって「庚申の日」【=かのえさるの日(60日に一回)】に、人が夜になって寝てしまうと体内に棲んでいる三尸(さんし)という虫が出てきて天に昇り、その人の罪禍を天の神に報告されてしまうと信じられていました。それが、“伝教大師三猿”の教えによる三匹の猿を登場させ、目、耳、口をおさえている像を作ってのが、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿像です。
 『人の短所を見ない 。人の非を聞かない 。人の過ちを言わない 』という三つの戒め。 集団生活をしていくにはたしかにとても大切なことです。
 また、能や狂言の原点ともいわれる「猿楽」はこっけいな動作が特徴で、正月に行われる猿回しも愉快ですよね。笑う角には福来たる。災難も禍いも厄も去る! 幸せの原点は笑いから。
 ということで、来年は皆さまにとってどんな年になるのでしょうか。『微力だけど、無力じゃない』と、できる時にできる場でできる事を、一人一人ができる限り行おうとする、しなやかな気概が大切ではないでしょうか。さあ、これまで以上にステキな年となるよう、参りましょうか。

 今年一年も本当にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

皆川さん.png
2016年も笑顔で!
落語家の友人、皆川洋一さんとパチリ


食事.png
毎年元旦に新年会を開催。さて来年はどんなお膳?
(写真は今年のもの)


京都一番.png

京都一番のパワースポット、伏見稲荷大社で皆さまのご健康とご長寿を祈願してきました。
            又、来年も良き年でありますよう!


 さて12月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。年末でお忙しい毎日とは存じますが、どうかご自愛下さいますようお願い申し上げます。    
敬 具

                            
                  平成27年12月11日    総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:33| 日記

2015年11月17日

平成27年11月 添え状より

末枯野美しき晩秋の侯、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
秋といえば、日本で最も有名なフランス詩の一つとなったポール・ヴェルレーヌの「秋の歌(落葉)」。

 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うらがなし 鐘のおとに 胸ふたぎ 
色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく 
とび散らふ 落葉かな
綱取大橋.jpg
 
岩山から盛岡市を望む.jpg

 上田敏訳のこの詩は、最近、紅葉ドライブの時に、うろ覚えで全文がでてきませんでしたので、ここに載せます。詩は現在の感覚には少しそぐわないかもしれませんが、今の季節・晩秋は、冬が来る前の寂しいような懐かしいような、時の流れから自分を俯瞰で見ているような、不思議な感覚になりませんか? いい方を変えると、いわゆる「胸が締めつけられるような、キュンとした」感じ。つまり恋をしているときのような症状ですが、秋は、どうしてかそのようなホルモンバランスになるらしいです。この詩のヴィオロンは、フランス語のヴァイオリンのことで、“ヴィオロンのためいき”という言葉は、どんな表現よりも、哀愁を美しく表現しているような気がします。秋風や落ち葉の音が、ヴァイオリンの音色のようなすすり泣きに聴こえる、黄金色の枯葉の中には哀しみさえも輝くように美しい若さが潜んでいる。落ち葉に過ぎし日の思い出を重ね合わせながら、ときめくような思いがあるのは、ヴェルレーヌの20歳の時の詩ということもあるかもしれません。
 光を浴びて輝く落ち葉の黄金色が、若さと老いの両方を表現しているなんて、とても深い詩だとおもいませんか。
区界のカラマツ林.jpg
田沢湖周辺の山 秋田杉は緑.jpg

さて、今年も当社の秋の大イベント「紅葉ドライブ」全4コースに、たくさんのご参加ありがとうございました。ここでお詫びがございます。昨年までの大人気、盛岡グランドホテルに代わり、今年は森の風ツアーでした。大型バスをお借りして、ショーも人気の愛子おばちゃんで、全体には良かったのですが、お料理が思ったような感じではなかった。(アイスクリームは最高に美味しかったのですが。)
 イベントは皆さまの笑顔が見たくて開催しているので、お料理で満面の笑みが取れなかったので、森の風ツアーのみ、皆さまの参加費から500円をお引きすることにしました。楽しかったけど、この辺は当社は厳しいです。安心してまた来年もご参加ください。
 どのツアーもお天気に恵まれ、美しい紅葉にも出会えて、とても良いドライブでしたね。今年の山田線企画のような小人数のイベントもチャレンジしていきたいと思いました。
 これから自然界は、寒い季節を迎えますが、当社ではクリスマス、お年越し、お正月と一年の中で一番行事の多い楽しい繁忙期を迎えます。ご一緒にいろいろ楽しんでいきましょう。
 10月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。
年末に向けて、ゆったりとした体と心でお過ごしください。                                 
敬 具

                       
平成27年11月12日    総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 09:52| 日記

2015年10月12日

平成27年10月 添え状より

拝啓 日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。豊穣を祝うお祭りも各地で催されていますが、大型台風に吹き飛ばされてしまった秋の実りが心配です。新米はじめ、苛酷な条件の中、一所懸命に育てられた秋の実りを、感謝していただきたいものですね。
 さて、秋といえば当社の話題は「紅葉ドライブ」。美しい紅葉を満喫しながら、秋の味覚もたっぷり楽しむ企画です。今年の目玉は3コース。一番人気は76名の参加希望者がいる『美食ランチ&産直買い物ツアー』です。ランチは、かに正宗で懐石料理を食べ、紫波マルシェでお買物をするツアー。大勢なので移動も大名行列のようになるため、担当スタッフが安全面を一番に、全コースを最高にお楽しみいただくために打合せを入念に繰り返していました。
 今年は市内グランドホテルコースを「森の風」に代えた 『森の風鶯宿ツアー』も人気ですし、知る人ぞ知るへき地すぎて本州で一番使いづらい秘境駅 No1とNo2の浅岸駅や大志田駅″を通る『山田線ツアー』は実は職員に大人気です。
でも最高はなんといっても『森の風鶯宿ツアー』で、地元のスター愛子おばちゃんが宴会を盛り上げてくれる豪華版! こんなお楽しみなかなかありませんね。(今のところ60名参加希望。) 
各デイサービスでは、この他に、秋ならでは企画もたくさんあるようです。それぞれお好みで選んでお楽しみください。
 どのコースも同乗スタッフも一緒に昼食を食べますので、普段話せない話題で盛り上がっていただきたいと願っています。今から参加希望でも間に合うものもありますので、今年もご一緒に紅葉ドライブを満喫いたしましょう! 
 どれも、こんな豪勢な企画ができるスタッフ達って凄いナと敬服してしまいます。来月号にこのお楽しみの結果は報告いたしますね。また、参加できない方のためには11月のハローウィンで挽回しますので、お楽しみに。
 9月の請求書を同封します。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。     
敬 具


           平成27年10月12日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年09月12日

平成27年9月 添え状より

拝啓 9月になって皆さま如何お過ごしですか。空はすっかり秋の気配、とくに夕暮れ時は、ふと立ち止まって、空を見つめて、雲が光り、夕焼けの赤さが刻々と変わっていく美しさに、「今日もありがとうございました」と思ってみたり、切ない気持ちで時の流れのしじまに自分を投じたくなってゆきます。
 インドネシア、バリ島では夕方になると海岸へ出かけて、その日玄関先に飾っていた花などのお供え物、チャナンを海に流して、一日を感謝しに行くそうですよ。沈んでいく太陽に向かって愛と感謝の気持ちをおくる素敵な習慣。日本ではそんな風習はないものの、西の空に向かって感謝する人は少なくないような気がします。


感謝というと「敬老の日」「お彼岸」と年長者、上司や先生など人生の先輩方、そして先祖を敬う行事が今月は続きます。
 相手を“敬う”というと一番の表現が敬語の使い方。外国人にとって日本語が困難なのは、一に漢字、二に敬語と言われていますが、当の日本人にとっても敬語を完璧に使うのはなかなか難しい。たとえば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」で、謙譲語は「申し上げる」。かしこまりすぎて「おっしゃられた」などという表現は、二重敬語という間違った表現になるそうです。敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類され、尊敬語は尊敬する<相手>に対して、謙譲語は<自分>に使い、丁寧語は<相手・自分>の両方に使います。
 でも敬語も大切ですが、相手を敬う言葉の最高峰が「ありがとうございます」という感謝の言葉ではないでしょうか。家族や親しい人であれば敬語よりも感謝の言葉のほうがちゃんと届きます。照れくさい場合は、お手紙にするのもいいかもしれませんね。


 今月、敬老の日には心からの感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
 また、今年も敬老の日には各施設で、デイサービスのスタッフが中心になって約1週間位、それぞれ趣向を凝らして喜んでいただけるような催しを開催します。中でも、加賀野の森に毎年訪れ、もう恒例になった『蒼前太鼓(そうぜんだいこ)』は、本当に素晴らしいですね。

力強い演奏で元気が湧いてきます。蒼前太鼓保存会は、昭和59年頃、滝沢村(現滝沢市)の活性化を目的に、和太鼓の勇壮な響きに魅せられた村の青年有志による和太鼓集団として創設されたそうですが、もう5.6年続けて当社の敬老会の会場を最高潮に盛り上げてくださるので、今年もとても楽しみです。
 
 さて8月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はお気軽にご連絡ください。これからの季節、朝夕冷え込んでまいりますのでお身体にお気をつけください。                 
敬 具 
                         
                          
平成27年9月12日 総施設長  神原美智子

昨年の敬老イベントの様子

1.png

バチさばきもみごとな蒼前太鼓の皆さま


2.png

         通所スタッフによる踊り

3.png


4.png


2015 各施設通所の敬老会企画
徳寿の森●岩手県立大美容サークルによるハンドマッサージ
とメイク ●太極拳披露(小龍)●お買物や外出レク
福寿の森●マンドリン演奏●大宮保育園来訪●お買物や外出レク
加賀野の森●マナフラスタジオによるフラダンス
●蒼前太鼓保存会●ビンゴ大会●山岸保育園   他多数
posted by 施設長 at 20:53| 日記

2015年08月12日

平成27年8月 添え状より

涼しい季節が待ち遠しい今日この頃ですが、皆さま如何お過しでしょうか。夏といえばお祭り、当社では、合同で7月28日に行いましたが、ご利用の皆様によるカラオケ大会、即売では焼トウモロコシなどがとても好評でした。
   1 ぼかし.jpg
  
2 ぼかし.jpg

 5 ぼかし.jpg

7 ぼかし.jpg

6.jpg

   さて、もうすぐお盆。なのであえて書きますが、私は今年、父を亡くしました。
 現在、大学にも時々行っているのですが、倫理学の授業がとても難しい。例えば、レヴィナスという哲学者が説いた理論から、『他者と死者―ラカンによるレヴィナス』や『存在の彼方ヘ』など読んだのですが、全然わからない! 難解な箇所に何度も立ち往生しました。
 その中で、「存在するとは別のしかた」(autrement qu’être)というレヴィナスの超難解な思想が自分の中で理解できたような気がしたのは、今年3月に父が死んで、実家というもの、父の遺影、何年か振りに多く帰るようになった故郷(福島県南部の小さな町)、こうした過去となったもの達に再会することが、「存在するとは別のしかた」なのだと気づきました。
 死んだ父はもうこの世には「存在しない」。けれども父の生き方、真面目な公務員としての父、ある程度の地位を治めた父、死ぬ間際まで自分のことより臆病な母を心配した父、死んでからも尚、母を守る父の愛。父が語ろうとしたこと、あるいは父がついに語らなかったことについて、私は死んだ後になってから、むしろ死んだ後だから、何度も考えました。私は長女として生まれながら、『家』に入らない自分。これから、どう家と向き合ったらいいのか、母の存在、父の存在。父が生きている時よりも考えました。
 そうしたら「私のフィルターを通した亡き父親」が、私のさまざまなことがらについてどう考えていたのか、父が私の中で活発に機能していることに気がついたのです。存在しないものが、存在するとは別の仕方で、生きているものに「触れる」というのは「こういうこと」かと、そのとき分かりました。だから「死者は生きている」というのでしょうか。今のほうが、ずっと父と会話しています。

【学校では、いろいろな授業があります。先日、国文学実地研究で『遠野物語』柳田国男の研究があり、遠野に行き、座敷ワラシが出るという宿に泊まりました。正直、妖怪とか頭から信じていなかった自分が不思議な体験をしましたので、これは別の機会にお話しますね。】
                    
  7月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はご連絡ください。これからも残暑が続きそうです、お身体にくれぐれもご自愛ください。  
                            
敬具
                     
                                                                           
平成27年8月12日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年07月11日

平成27年7月添え状より

さんさ踊りの練習の太鼓の音が聞こえる季節となりました。皆さま如何お過ごしでしょうか。
 今年の弊社の夏祭りは7月28日、全施設合同で「大お花見会」の時のように加賀野の森で開催予定です。
4.jpg


当日は、かき氷や、きゅうりの一本漬けなどかつての縁日を彷彿とさせて喜んでいただこうと、夏祭り担当の福祉用具の職員が張り切って準備中です。

1.png
  
 また夏祭りは夕方までで一端終了ですが、その夜は加賀野の森は、誕生会。メインは花火大会で、行うのはケアマネグループです。福寿の森の花火大会兼お誕生会は、今月20日、徳寿は22日になっています。ご利用者様には、ご案内いたしますので、ふるってご参加ください。

 

 さて最近、私は一冊の本に出会い、座右の書となる感動を覚えました。どなたもが聞いていた言葉「初心忘るべからず」、それが世阿弥の言葉だったことの衝撃。
 ご承知の方も多いと思いますが、世阿弥は室町時代の能役者です。 12歳のおり、父(観阿弥)とともに演じた舞台で、将軍足利義満に見初められ以後寵愛を受けます。しかし、その立場に慢心することなく、芸の道を究め義満亡き後には、佐渡ケ島送りになるほどの迫害を受けるのですが、一生を「芸とは何か」、人はどう生きるべきか、と沢山の著書を残しています。

3.jpg

  「初心忘るべからず」は、今では「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われていますが、世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち試練を乗り越えていく考え方を意味していたようです。60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』の中で、述べられた考え方は第一に『ぜひ初心忘るべからず』、第二に『時々の初心忘るべからず』。第三に『老後の初心忘るべからず』の3つの「初心」について語っています。                   (the能.comから引用してお知らせします)
  
 

 ■「ぜひ初心忘るべからず」
    若い時に失敗や苦労した結果身につけた芸は、常に忘れてはならない。それは、後々の成功の糧になる。若い頃の初心を忘れては、先々上達することはとうてい無理というものだ。だから、生涯、初心を忘れてはならない。
  
 

 ■「時々の初心忘るべからず」
    歳とともに、積み重ねていくものを「時々の初心」という。若い頃から、最盛期を経て、老年に至るまで、その時々にあった演じ方をすることが大切だ。過去に演じた一つひとつの風体を、身につけておけば、年月を経れば全てに味がでるものだ。
  
 

 ■「老後の初心忘るべからず」
    老齢期には老齢期にあった芸風を身につけることが、「老後の初心」という。老後になっても、初めて遭遇し、対応しなければならない試練がある。歳をとったから「もういい」ということではなく、其の都度、初めて習うことを乗り越えなければならない。




 このように、「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っているのです。その姿を忘れなければ、老年になっても、新しい試練に向かっていくことができる。失敗を身につけよ、ということなのです。今の社会でも、さまざまな人生のステージ(段階)で、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められます。世阿弥の言によれば、「老いる」こと自体もまた、未経験。だから、そういう時こそが「初心」に立つ時。それは、不安と恐れではなく、人生へのチャレンジなのだといっているのです。
 だからこそ、老年期で何をするかで、人生が違ってくる。私達もご利用の皆さまも、「老い」へのチャレンジャーとして「老いたる時」が人生の最高の時となるように、会社一丸となって方向性を探っていきたいと思います。

 さて6月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡ください。暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。                     
敬 具
                     
                   平成27年7月11日 総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記