2016年01月08日

平成28年1月 添え状より

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いよいよ新しい年、平成28年 丙申 2016年が始まりました。

皆さまはどんなお正月をお迎えでしたか。

一年の計は元旦にあり。元旦でなくとも年の始めに今年の計画をしておくのは、とても良いことであります。
先日読んだフォーブス(Forbes11月号)という経済誌に、今年はこれ!に取り組もうと、とても印象に残ったエッセイがありました。波多野聖という『銭の戦争』の著者による「どん底を乗り切る心理学」というページを荒井香織氏がまとめていました。

それは、現代の日本人はどん底を自らつくりだしている″というもの。混沌、脆弱、混乱を乗り切れる思考の回転軸が欠けている、という内容でした、なかでもオリンピックの比較は、とても共感したので、ここにその部分を掲載します。
『なぜ51年前の東京オリンピックと比べて(2020年の東京オリンピックの)マネジメントとオペレーションがこんなに違うのか。
まず一つには、指導者層を含め、多くの日本人が「私の担当領域、専門分野はここまでだ」と壁をつくるようになったことが挙げられます。不祥事が起きてはコンプライアンスという言葉が叫ばれるようになりました。法令順守の細則を満たすことだけを金科玉条とした結果が、萎縮です。組織全体を俯瞰して広くトータルで物事を考えなければならないのに、目配りや神経の配り方がわからない。自分の役割以外の分野に関心が払えず、延々とダメなプロジェクトを進めてしまう。トップが全責任を取るオーナー起業しかり、無関心と無責任態勢が日本のあらゆる組織に浸透してしまいました。現在のどん底は、日本人が自らつくりだしているのです。
 専門分野の考え方しか知らないようになると、他のことを振られたときについていけず、「その領域はわからない」と居直ってしまう。一方、1964年の東京オリンピックを仕切った人々の多くは、ナンバースクール(旧制高校:一高・二高・三高等)の出身者です。戦前のナンバースクールの学生は、英語、仏語、独語の3カ国語を喋り、漢詩の素養があった。理系文系関係なく、数学者の岡潔は哲学者よりはるかに深い哲学を語れたし、湯川秀樹は素晴らしいエッセイを書く名文家でした。文化、歴史、哲学を学ぶことで、ものを考えることを10代から鍛えられた。広い視点をもち、考える土台を築いていったのです。
 ビジネスは戦いであり、その戦いのどこかで必ず挫折がある。挫折を乗り切るとき、哲学、歴史、文化という素養をもっていることが強いのです。』


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 「トータルして物事をみる目」をもつこと。そしてピンチの時こそ、魅力的な教養や人間性が出るし、人間にとって、大事なのは態度です。どんな時も「これは面白いな」と、対処する余裕をもつ。挫折を乗り切る時に教養が助けてくれる。だから自分を磨こう。本を読もう。学ぼう。納得いく仕事をしよう。

自分も含め、全職員が「トータルして物事をみる目」をもてば、どんなに素晴らしい会社になるだろう。すごいことが書いてある、と何度も読み直しました。自分の部署だけでなく、トータルして物事をみる目をもち、自分を磨き、行動する時、どんなことが遇っても、良い会社になり、良い生き方ができる。そんな気持ちで今年一年も頑張ることを念頭の挨拶とします。今年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

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 ここに12月分の請求書を同封いたします。ご不明な点がありましたら、総務までご連絡ください。これから一年中で一番寒い大寒を向かえますので、お風邪などひきませんようご養生ください。

平成28年1月8日 総施設長  神原美智子

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2015年12月13日

平成27年12月 添え状より

拝啓 皆さま2015年もあとわずかになりましたね、如何お過ごしでしょうか。今年もいろいろなことが思い出されます。

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ご入居の方のご家族様寄贈の航空写真より(加賀野の森)


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夏祭りには皆で線香花火大会



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紅葉ドライブでのお料理に満足


さて来年の干支は申。1956年に次ぐ戦後2度目の丙申(ひのえさる)で申年は戦後6回目です。干支の本を見ますと、丙は「さかん」「あきらか」「つよい」という意味があり、2015年の乙年の陰気で伸び悩んでいた陽気・活動が一段とぐっと伸びることを示し、それぞれの分野において積極的にかつ活発に行動してよい年。丙と申の内容からもおわかりのように、従来の勢力と新しい勢力とが衝突するばかりだった2015年の年から、2016年はようやく陽気に変わり、繁茂しすくすくと成長を示していくことが示されているようです。
丙申の56年はどんな年だったかというと、「日曜劇場」を楽しみに一家全員がお茶の間でテレビという習慣が始まり、プロ16年目で巨人の川上哲治が通算2000本安打を達成した年。一方で高齢者問題を扱った『楢山節考』を深沢七郎が発表したことや、偶然とはいえ、56年は『高齢化率』の定義が国連で決まった年でした。
 申というと、道教の教えでは庚申講と言うのがあって「庚申の日」【=かのえさるの日(60日に一回)】に、人が夜になって寝てしまうと体内に棲んでいる三尸(さんし)という虫が出てきて天に昇り、その人の罪禍を天の神に報告されてしまうと信じられていました。それが、“伝教大師三猿”の教えによる三匹の猿を登場させ、目、耳、口をおさえている像を作ってのが、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿像です。
 『人の短所を見ない 。人の非を聞かない 。人の過ちを言わない 』という三つの戒め。 集団生活をしていくにはたしかにとても大切なことです。
 また、能や狂言の原点ともいわれる「猿楽」はこっけいな動作が特徴で、正月に行われる猿回しも愉快ですよね。笑う角には福来たる。災難も禍いも厄も去る! 幸せの原点は笑いから。
 ということで、来年は皆さまにとってどんな年になるのでしょうか。『微力だけど、無力じゃない』と、できる時にできる場でできる事を、一人一人ができる限り行おうとする、しなやかな気概が大切ではないでしょうか。さあ、これまで以上にステキな年となるよう、参りましょうか。

 今年一年も本当にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

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2016年も笑顔で!
落語家の友人、皆川洋一さんとパチリ


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毎年元旦に新年会を開催。さて来年はどんなお膳?
(写真は今年のもの)


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京都一番のパワースポット、伏見稲荷大社で皆さまのご健康とご長寿を祈願してきました。
            又、来年も良き年でありますよう!


 さて12月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。年末でお忙しい毎日とは存じますが、どうかご自愛下さいますようお願い申し上げます。    
敬 具

                            
                  平成27年12月11日    総施設長  神原美智子
posted by 施設長 at 21:33| 日記

2015年11月17日

平成27年11月 添え状より

末枯野美しき晩秋の侯、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
秋といえば、日本で最も有名なフランス詩の一つとなったポール・ヴェルレーヌの「秋の歌(落葉)」。

 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うらがなし 鐘のおとに 胸ふたぎ 
色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく 
とび散らふ 落葉かな
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 上田敏訳のこの詩は、最近、紅葉ドライブの時に、うろ覚えで全文がでてきませんでしたので、ここに載せます。詩は現在の感覚には少しそぐわないかもしれませんが、今の季節・晩秋は、冬が来る前の寂しいような懐かしいような、時の流れから自分を俯瞰で見ているような、不思議な感覚になりませんか? いい方を変えると、いわゆる「胸が締めつけられるような、キュンとした」感じ。つまり恋をしているときのような症状ですが、秋は、どうしてかそのようなホルモンバランスになるらしいです。この詩のヴィオロンは、フランス語のヴァイオリンのことで、“ヴィオロンのためいき”という言葉は、どんな表現よりも、哀愁を美しく表現しているような気がします。秋風や落ち葉の音が、ヴァイオリンの音色のようなすすり泣きに聴こえる、黄金色の枯葉の中には哀しみさえも輝くように美しい若さが潜んでいる。落ち葉に過ぎし日の思い出を重ね合わせながら、ときめくような思いがあるのは、ヴェルレーヌの20歳の時の詩ということもあるかもしれません。
 光を浴びて輝く落ち葉の黄金色が、若さと老いの両方を表現しているなんて、とても深い詩だとおもいませんか。
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田沢湖周辺の山 秋田杉は緑.jpg

さて、今年も当社の秋の大イベント「紅葉ドライブ」全4コースに、たくさんのご参加ありがとうございました。ここでお詫びがございます。昨年までの大人気、盛岡グランドホテルに代わり、今年は森の風ツアーでした。大型バスをお借りして、ショーも人気の愛子おばちゃんで、全体には良かったのですが、お料理が思ったような感じではなかった。(アイスクリームは最高に美味しかったのですが。)
 イベントは皆さまの笑顔が見たくて開催しているので、お料理で満面の笑みが取れなかったので、森の風ツアーのみ、皆さまの参加費から500円をお引きすることにしました。楽しかったけど、この辺は当社は厳しいです。安心してまた来年もご参加ください。
 どのツアーもお天気に恵まれ、美しい紅葉にも出会えて、とても良いドライブでしたね。今年の山田線企画のような小人数のイベントもチャレンジしていきたいと思いました。
 これから自然界は、寒い季節を迎えますが、当社ではクリスマス、お年越し、お正月と一年の中で一番行事の多い楽しい繁忙期を迎えます。ご一緒にいろいろ楽しんでいきましょう。
 10月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。
年末に向けて、ゆったりとした体と心でお過ごしください。                                 
敬 具

                       
平成27年11月12日    総施設長 神原美智子

posted by 施設長 at 09:52| 日記

2015年10月12日

平成27年10月 添え状より

拝啓 日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。豊穣を祝うお祭りも各地で催されていますが、大型台風に吹き飛ばされてしまった秋の実りが心配です。新米はじめ、苛酷な条件の中、一所懸命に育てられた秋の実りを、感謝していただきたいものですね。
 さて、秋といえば当社の話題は「紅葉ドライブ」。美しい紅葉を満喫しながら、秋の味覚もたっぷり楽しむ企画です。今年の目玉は3コース。一番人気は76名の参加希望者がいる『美食ランチ&産直買い物ツアー』です。ランチは、かに正宗で懐石料理を食べ、紫波マルシェでお買物をするツアー。大勢なので移動も大名行列のようになるため、担当スタッフが安全面を一番に、全コースを最高にお楽しみいただくために打合せを入念に繰り返していました。
 今年は市内グランドホテルコースを「森の風」に代えた 『森の風鶯宿ツアー』も人気ですし、知る人ぞ知るへき地すぎて本州で一番使いづらい秘境駅 No1とNo2の浅岸駅や大志田駅″を通る『山田線ツアー』は実は職員に大人気です。
でも最高はなんといっても『森の風鶯宿ツアー』で、地元のスター愛子おばちゃんが宴会を盛り上げてくれる豪華版! こんなお楽しみなかなかありませんね。(今のところ60名参加希望。) 
各デイサービスでは、この他に、秋ならでは企画もたくさんあるようです。それぞれお好みで選んでお楽しみください。
 どのコースも同乗スタッフも一緒に昼食を食べますので、普段話せない話題で盛り上がっていただきたいと願っています。今から参加希望でも間に合うものもありますので、今年もご一緒に紅葉ドライブを満喫いたしましょう! 
 どれも、こんな豪勢な企画ができるスタッフ達って凄いナと敬服してしまいます。来月号にこのお楽しみの結果は報告いたしますね。また、参加できない方のためには11月のハローウィンで挽回しますので、お楽しみに。
 9月の請求書を同封します。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。日毎、寒くなっていますので、お風邪などひきませんよう。ゆったりとした体と心で、お元気にお過ごしください。     
敬 具


           平成27年10月12日    総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年09月12日

平成27年9月 添え状より

拝啓 9月になって皆さま如何お過ごしですか。空はすっかり秋の気配、とくに夕暮れ時は、ふと立ち止まって、空を見つめて、雲が光り、夕焼けの赤さが刻々と変わっていく美しさに、「今日もありがとうございました」と思ってみたり、切ない気持ちで時の流れのしじまに自分を投じたくなってゆきます。
 インドネシア、バリ島では夕方になると海岸へ出かけて、その日玄関先に飾っていた花などのお供え物、チャナンを海に流して、一日を感謝しに行くそうですよ。沈んでいく太陽に向かって愛と感謝の気持ちをおくる素敵な習慣。日本ではそんな風習はないものの、西の空に向かって感謝する人は少なくないような気がします。


感謝というと「敬老の日」「お彼岸」と年長者、上司や先生など人生の先輩方、そして先祖を敬う行事が今月は続きます。
 相手を“敬う”というと一番の表現が敬語の使い方。外国人にとって日本語が困難なのは、一に漢字、二に敬語と言われていますが、当の日本人にとっても敬語を完璧に使うのはなかなか難しい。たとえば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」で、謙譲語は「申し上げる」。かしこまりすぎて「おっしゃられた」などという表現は、二重敬語という間違った表現になるそうです。敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類され、尊敬語は尊敬する<相手>に対して、謙譲語は<自分>に使い、丁寧語は<相手・自分>の両方に使います。
 でも敬語も大切ですが、相手を敬う言葉の最高峰が「ありがとうございます」という感謝の言葉ではないでしょうか。家族や親しい人であれば敬語よりも感謝の言葉のほうがちゃんと届きます。照れくさい場合は、お手紙にするのもいいかもしれませんね。


 今月、敬老の日には心からの感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
 また、今年も敬老の日には各施設で、デイサービスのスタッフが中心になって約1週間位、それぞれ趣向を凝らして喜んでいただけるような催しを開催します。中でも、加賀野の森に毎年訪れ、もう恒例になった『蒼前太鼓(そうぜんだいこ)』は、本当に素晴らしいですね。

力強い演奏で元気が湧いてきます。蒼前太鼓保存会は、昭和59年頃、滝沢村(現滝沢市)の活性化を目的に、和太鼓の勇壮な響きに魅せられた村の青年有志による和太鼓集団として創設されたそうですが、もう5.6年続けて当社の敬老会の会場を最高潮に盛り上げてくださるので、今年もとても楽しみです。
 
 さて8月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はお気軽にご連絡ください。これからの季節、朝夕冷え込んでまいりますのでお身体にお気をつけください。                 
敬 具 
                         
                          
平成27年9月12日 総施設長  神原美智子

昨年の敬老イベントの様子

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バチさばきもみごとな蒼前太鼓の皆さま


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         通所スタッフによる踊り

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2015 各施設通所の敬老会企画
徳寿の森●岩手県立大美容サークルによるハンドマッサージ
とメイク ●太極拳披露(小龍)●お買物や外出レク
福寿の森●マンドリン演奏●大宮保育園来訪●お買物や外出レク
加賀野の森●マナフラスタジオによるフラダンス
●蒼前太鼓保存会●ビンゴ大会●山岸保育園   他多数
posted by 施設長 at 20:53| 日記

2015年08月12日

平成27年8月 添え状より

涼しい季節が待ち遠しい今日この頃ですが、皆さま如何お過しでしょうか。夏といえばお祭り、当社では、合同で7月28日に行いましたが、ご利用の皆様によるカラオケ大会、即売では焼トウモロコシなどがとても好評でした。
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   さて、もうすぐお盆。なのであえて書きますが、私は今年、父を亡くしました。
 現在、大学にも時々行っているのですが、倫理学の授業がとても難しい。例えば、レヴィナスという哲学者が説いた理論から、『他者と死者―ラカンによるレヴィナス』や『存在の彼方ヘ』など読んだのですが、全然わからない! 難解な箇所に何度も立ち往生しました。
 その中で、「存在するとは別のしかた」(autrement qu’être)というレヴィナスの超難解な思想が自分の中で理解できたような気がしたのは、今年3月に父が死んで、実家というもの、父の遺影、何年か振りに多く帰るようになった故郷(福島県南部の小さな町)、こうした過去となったもの達に再会することが、「存在するとは別のしかた」なのだと気づきました。
 死んだ父はもうこの世には「存在しない」。けれども父の生き方、真面目な公務員としての父、ある程度の地位を治めた父、死ぬ間際まで自分のことより臆病な母を心配した父、死んでからも尚、母を守る父の愛。父が語ろうとしたこと、あるいは父がついに語らなかったことについて、私は死んだ後になってから、むしろ死んだ後だから、何度も考えました。私は長女として生まれながら、『家』に入らない自分。これから、どう家と向き合ったらいいのか、母の存在、父の存在。父が生きている時よりも考えました。
 そうしたら「私のフィルターを通した亡き父親」が、私のさまざまなことがらについてどう考えていたのか、父が私の中で活発に機能していることに気がついたのです。存在しないものが、存在するとは別の仕方で、生きているものに「触れる」というのは「こういうこと」かと、そのとき分かりました。だから「死者は生きている」というのでしょうか。今のほうが、ずっと父と会話しています。

【学校では、いろいろな授業があります。先日、国文学実地研究で『遠野物語』柳田国男の研究があり、遠野に行き、座敷ワラシが出るという宿に泊まりました。正直、妖怪とか頭から信じていなかった自分が不思議な体験をしましたので、これは別の機会にお話しますね。】
                    
  7月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はご連絡ください。これからも残暑が続きそうです、お身体にくれぐれもご自愛ください。  
                            
敬具
                     
                                                                           
平成27年8月12日 総施設長  神原美智子

posted by 施設長 at 00:00| 日記

2015年07月11日

平成27年7月添え状より

さんさ踊りの練習の太鼓の音が聞こえる季節となりました。皆さま如何お過ごしでしょうか。
 今年の弊社の夏祭りは7月28日、全施設合同で「大お花見会」の時のように加賀野の森で開催予定です。
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当日は、かき氷や、きゅうりの一本漬けなどかつての縁日を彷彿とさせて喜んでいただこうと、夏祭り担当の福祉用具の職員が張り切って準備中です。

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 また夏祭りは夕方までで一端終了ですが、その夜は加賀野の森は、誕生会。メインは花火大会で、行うのはケアマネグループです。福寿の森の花火大会兼お誕生会は、今月20日、徳寿は22日になっています。ご利用者様には、ご案内いたしますので、ふるってご参加ください。

 

 さて最近、私は一冊の本に出会い、座右の書となる感動を覚えました。どなたもが聞いていた言葉「初心忘るべからず」、それが世阿弥の言葉だったことの衝撃。
 ご承知の方も多いと思いますが、世阿弥は室町時代の能役者です。 12歳のおり、父(観阿弥)とともに演じた舞台で、将軍足利義満に見初められ以後寵愛を受けます。しかし、その立場に慢心することなく、芸の道を究め義満亡き後には、佐渡ケ島送りになるほどの迫害を受けるのですが、一生を「芸とは何か」、人はどう生きるべきか、と沢山の著書を残しています。

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  「初心忘るべからず」は、今では「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われていますが、世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち試練を乗り越えていく考え方を意味していたようです。60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』の中で、述べられた考え方は第一に『ぜひ初心忘るべからず』、第二に『時々の初心忘るべからず』。第三に『老後の初心忘るべからず』の3つの「初心」について語っています。                   (the能.comから引用してお知らせします)
  
 

 ■「ぜひ初心忘るべからず」
    若い時に失敗や苦労した結果身につけた芸は、常に忘れてはならない。それは、後々の成功の糧になる。若い頃の初心を忘れては、先々上達することはとうてい無理というものだ。だから、生涯、初心を忘れてはならない。
  
 

 ■「時々の初心忘るべからず」
    歳とともに、積み重ねていくものを「時々の初心」という。若い頃から、最盛期を経て、老年に至るまで、その時々にあった演じ方をすることが大切だ。過去に演じた一つひとつの風体を、身につけておけば、年月を経れば全てに味がでるものだ。
  
 

 ■「老後の初心忘るべからず」
    老齢期には老齢期にあった芸風を身につけることが、「老後の初心」という。老後になっても、初めて遭遇し、対応しなければならない試練がある。歳をとったから「もういい」ということではなく、其の都度、初めて習うことを乗り越えなければならない。




 このように、「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っているのです。その姿を忘れなければ、老年になっても、新しい試練に向かっていくことができる。失敗を身につけよ、ということなのです。今の社会でも、さまざまな人生のステージ(段階)で、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められます。世阿弥の言によれば、「老いる」こと自体もまた、未経験。だから、そういう時こそが「初心」に立つ時。それは、不安と恐れではなく、人生へのチャレンジなのだといっているのです。
 だからこそ、老年期で何をするかで、人生が違ってくる。私達もご利用の皆さまも、「老い」へのチャレンジャーとして「老いたる時」が人生の最高の時となるように、会社一丸となって方向性を探っていきたいと思います。

 さて6月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までご連絡ください。暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。                     
敬 具
                     
                   平成27年7月11日 総施設長  神原美智子
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2015年06月21日

平成27年6月 添え状より

爽やかな初夏を迎え、木々の緑も日増しに深くなってまいりました。皆さま如何おすごしでしょうか。
 先日、あるスタッフから「テレビでタレントのスギちゃんが浅岸駅にいる番組を見たけど、浅岸駅って実際どこにあるんでしょうか?」と聞かれました。浅岸は、加賀野の隣の区域です。だから浅岸駅は簡単に見つかると私は思いました。でも東京の有名タレントがわざわざ行く位だから、何かがあるのかもしれない、次の紅葉ドライブのコースにどうだろうか調べてみよう、ということになりました。ところが・・・。
 一回目、国道106号線に「浅岸駅」の標識を見つけて、幾重にも山々が織りなす深い森にずんずん入ると、不気味なほど静かな世界。途中、民家が数件あるものの、あとは廃墟と化した?
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サイロや牧場が奔放に伸びた草木に覆われるばかり。うねうねと峠を越えて林道はどこまでも続き道路を渡るヤマカガシ(蛇)を見たりして、ひたすら走りました。が結果、浅岸駅は探せず! 


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           仕事の関係で時間切れとなり、あきらめて帰ってきました。その後調べてみると、JR山田線の浅岸駅は今「日本一、乗降するのが困難な駅」と言われていることがわかり、盛岡市内にそんな駅があることが不思議でいっぱいになりました。
 浅岸駅は、岩手県盛岡市新庄字中津川にある、単式ホーム1面1線の地¬上駅で無人(盛岡駅管理)。上米内駅、大志田駅、浅岸駅、区界駅と続き、以前は隣の大志田駅とともに急勾配につきものの蒸気機関車が走っていた時代のスイッチバック駅でした。現在、停車する列車は1日上下各1本のみ。しかも浅岸駅は冬季休業なので、(期間中は全列車通過するだけ)8カ月のみ営業。2014年の秘境駅(ひきょうえき)ランキングで7位しかも隣の大志田駅が6位という鉄道マニア垂涎の駅だったのです。
  二回目のチャレンジで、盛岡市の浅岸にある水道橋から綱取ダム・大葛・銭掛集落を経て、中津川沿いに登って行く市道天神町〜銭掛3号線、それに接続する御大堂林道を経由して、やっと浅岸駅にたどりつきました。

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でもやはり心細くなるような山の中です。今も誰かの帰りを待つように、廃屋が数件。駅のホームからは、昭和32年に開校し、昭和46年に閉校した中津川小学校の木造の校舎が見えます。集落の子供達が通ったその学校は多い時には50人以上の児童が在籍し、学芸会や運動会をしていました。材木をひっきりなしに盛岡へ送り、駅員が住み込みで働くなど活気に満ちていた時代がしのばれます。
 さてその後、大志田駅にも一度チャレンジしましたが、実はまだ見つけられません。浅岸駅から大志田駅までは13キロ、徒歩だと5時間位かかるそうです。両駅とも駅周辺には熊の目撃情報があるそうで、待合室には「熊がでます」という注意を促す盛岡駅長名の貼り紙があり、浅岸駅にいても熊が出そうで怖かった・・・。
 緑濃い季節にふさわしい、山奥の駅の話をしました。岩手は本当に面白いところですね。会社でドライブを企画する場合は、安全面とトイレが一番なので、浅岸駅や大志田駅に車ではいけませんが、JR山田線に乗る旅は企画できます。上盛岡、山岸と住宅街の駅を過ぎ、カーブを曲がるたびに鳴らす「プォー!」という警笛を聞きながら、とんがり頭の兜明神岳(1005m)がある区界駅まで、なだらかな高原風景の絶景を楽しむ。緑一色の車窓を皆で見に行きたいですね。
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さて六月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお気軽にお問い合わせください。
 毎日ちゃんと栄養を摂って蒸し暑いこの時期を乗り切って下さい。
                        敬 具          
                     平成27年6月13日  総施設長 神原美智子
posted by 施設長 at 09:40| 日記

2015年05月12日

平成27年5月 添え状より

拝啓 木の芽が萌え、山々が若々しい萌黄色、一年中で一番元気溢れる季節になりました。皆さまは如何お過ごしでしょうか。
 今年の加賀野の森「大お花見会」は4月24日(金曜日)に沢山の方にお越しいただき、無事開催することができました。
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        『高さ25m、加賀野の森の大桜の下で、毎年楽しみな野点』


 私は開会の言葉の時に、桜にちなんだお話をしたいと思い、前庭の桜のエドヒガンについて調べて驚いてしまいました。エドヒガンという木は、樹齢2000年を超えるといわれる神代桜(ジンダイザクラ:山梨県北杜市の実相寺境内・国指定の天然記念物)や、樹齢1500年を超える淡墨桜 (ウスズミザクラ:岐阜県本巣市の淡墨公園内)など、ヤマザクラと共にサクラの中では非常に長寿の種であるということ。だから、樹齢300年の石割桜や、樹齢400年の加賀野の森の桜は、まだまだこれからの木だったんですね。うーむ桜、恐るべし!
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                 『夜桜も見事でした』


 神代桜の今から2000年前というと、日本はまだ縄文時代です。中国は西暦0年あたり、漢帝国の時代。ヨーロッパならローマ帝国時代です。2000年前の昔の人達からしてみれば飛行機だって、トイレ、エアコンといった住宅の設備だって、テレビだって、特に携帯電話やスマートフォンなど現代は有り得ないことばかりではないでしょうか。
 では逆に、今から2000年後と言ったら、地球はどんな風になっているのでしょうか?
 たとえば映画を題材にとると、昔のサイレントからトーキーそしてカラー映画に移り、今は3D映画もあります。立体映像、映画もTVも、予測にすぎませんが、未来は脳に直接映像を送り込む?ようになるかもしれませんね。よく未来SFにでてきます。人間は寝たままで何もせず、脳の中で人の一生をただ夢見て終わるだけとか。未来についてはこのあたりが限度で、とにかく想像できません。恒星間宇宙あたりになると…人間が人間のままでいられるかさえ不明です。ですから2000年も生きる木があることがすごい驚きです。(これを丁度書いている時にNHKで、ドキュメント72時間「屋久島・巨木に集う人々」という番組をやっていました。縄文杉に来る旅人を72時間待ち構えてインタビューするという番組で、見ていたら屋久島の縄文杉はなんと樹齢7000年とか。気が遠くなりました。)
 いずれにせよ、とても貴重で御めでたい長寿の木がわが社の庭にあることを実感し、大切にしたいと思いました。


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            「今年も満開の桜にありがとう!」 桜に拍手


さて4月の請求書を同封いたします。また、6月から若干の変更事項がございますので、わかりやすく表にいたしましたので、ご確認ください。またお花見の時の写真は各施設回しますので、ご希望の方は希望番号をご記入の上、各施設の総務室スタッフまで、お声をかけてください。
 これから暑い季節に向かいますので、体調を崩されませぬよう皆様のご健康を心よりお祈り申し上げております。                       敬 具
                        平成27年5月12日 総施設長  神原美智子
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2015年04月08日

平成27年4月 添え状より

拝啓 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし (在原業平)。心浮かれるサクラの季節です。皆さま如何お過ごしでしょうか。
 今年の当社の「大お花見会」は4月24日(金)。

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この添え状を書いている4月8日現在、福島県中通りは満開ですが、盛岡はまだ堅い蕾。昨年の「大お花見会」は5月3日で葉桜でした。さて今年はどうでしょうか? 
 先日、実家のある郡山市近くの福島県石川でタクシーの運転手さんと交わした会話が楽しかったので、ちょっと書きますね。
 それは桜がもうすぐ咲く当りで、タクシーの中で私が「開花まで、あと1日、2日かしら?」というと、そうですね、と運転手さんは同意しながら曰く「皆さん、桜、桜と気にしますけど、紅梅、白梅もいまとても綺麗に咲いているんですがね。誰も梅の開花は気にしない。梅だって美しく咲くし、香りもするし、実も成る。梅の開花はいつか、と問う人がいないのは、頑張って咲いている梅に悪いと思うんですが」というのです。
 確かに紅梅、白梅の見事な時期で、目は梅に行くのですが「桜じゃなくて、これは梅」とか、いちいち桜を引き合いに出してしまい、言われてみれば梅に悪い、そんな気持ちになりました。ところが、次に別のタクシーに乗った時、この話をすると別のタクシーの運転手さん曰く「それは、引き際でしょう。桜はせいぜい1週間、パッと咲いてすぐ散ってしまう。その引き際が潔くて日本人の象徴、武士道と合致するんじゃないですか。それに花はふつう太陽の方を向いて咲くけれど、桜は下を向いて咲く。人間の方を向いて咲きますからね」と言うのです。どの運転手さんもなかなかのことを言う、と感心した次第です。
 『桜梅桃李(おうばいとうり)』という言葉があります。これは花が一度にパッと咲くという意味ではなく、それぞれの花が、その特性を発揮して、見事に咲き薫ること。同じように人間も、ありのままに人生を咲かせ、実を結ぶことができるということを、仏法では『桜梅桃李』にたとえて説いています。桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、李(すもも)は李らしく、と。
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 「自分は大して意味をもたない存在じゃないか」とか自分に自信がなくなる時があります。しかし、だれ一人としてこの世に存在価値のない人なんてない、だれでも良いところもあれば短所もある。今いるこの場所で輝いていこう、「自分は自分らしくていいんだ」という『桜梅桃李』とは、勇気や希望を与える言葉です。
 さて3月分の請求書を同封いたします。ご不明な点は総務までお問合せください。春爛漫の時節柄、健やかなる日々をお過ごしください。       敬 具

                平成27年4月8日 総施設長  神原美智子
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